ロット・ドッド
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ロット・ドッドは、共和国元老院で通商連合の利権を代表していたニモイディアンの元老院議員である。ドッドは、ヤヴィンの戦いの32年前、通商連合が交易ルートへの課税に反対してミッド・リムの惑星ナブーを侵略したときからこの地位に就いていた。ナブーのパドメ・アミダラ女王が共和国首都コルサントを訪れ、元老院に彼女とその市民へのより多くの支援を求めたとき、ドッドは彼女の告発を裏付ける証拠は何もないと言い放ち、アミダラの嘆願を全力で阻止したのだった。だが、元老院がナブー危機に対して行動を起こす前にアミダラは故郷へ帰還し、通商連合とそのニモイディアンの指導者たちを退けることで故郷の解放を成し遂げたのである。
このような醜聞があったにも関わらず、ドッドは元老院で組織の代表の座を維持し続け、ついには通商連合が独立星系連合へと加入する分離主義危機を迎えることになる。そしてヤヴィンの戦いの22年前にクローン大戦が勃発すると、このニモイディアンの議員は通商連合の資産が幹部会の承認なくして転用されることはありえないと訴えたのだった。しかし、ドッドの真の忠誠は通商連合と独立星系連合に向けられており、戦争初期にはケイト・ニモイディアの宮殿で仲間の議員ラッシュ・クローヴィスとジオノーシアンのポグル・ザ・レッサー大公と共にCISの取引について陰謀を巡らせている。だが、この計画はナブーの前女王パドメ・アミダラによって暴かれるのだった。
目次 |
経歴
初期の人生
ニモイディアンのロット・ドッドはニモイディアンの故郷ニモイディアで生まれた。そしてヤヴィンの戦いの33年前までに、彼は無数の星系を支配し、私設軍をも所有する巨大貿易企業、通商連合の重要な地位に就いている。やがて、ドッドはこの組織の元老院議員に就任し、銀河共和国の立法府における通商連合の利権を代表するようになったのだった。ドッドは政治的駆け引きの能力を駆使し、議員として通商連合に多大な貢献を果たした。彼は議事の妨害を行い、元老院内での紛争を操ることで、銀河系における通商連合の偽りの姿に隠された真実を人々の目から巧妙に隠していたのである。
ナブー侵略
ナブー侵略の最中、アミダラ女王とパルパティーン議員が元老院ロタンダに入り、通商連合がナブーを侵略していると元老院に訴えた。するとロット・ドッドは、その発言は常軌を逸しているとし、真偽を調査するため委員会を組織してナブーに派遣するべきだと呼びかけた。マラステア選出のアクス・モウ議員もそれに同調する。通商連合に牛耳られ、故郷への侵略を適切に処理できなくなっている元老院を目の当たりにしたアミダラは、フィニーズ・ヴァローラム最高議長に対する不信任案を提出し、パルパティーンに最高議長就任への道を切り開いたのである。
分離主義危機
ヤヴィンの戦いの22年前、分離主義危機の最中、ドッドはフォボシ地区のスカイレーンで起こったスピーダー事故に巻き込まれた。彼はフォボシ地区医療センターに入院し、バクタ治療と外科手術を受けることになる。やがて回復したドッドは公務へと復帰したのだった。
クローン大戦
やがてジオノーシスにおいて銀河共和国と独立星系連合(CIS)との戦い、すなわちクローン大戦が勃発すると、共和国は分離主義同盟における通商連合の影響力を知ることになる。しかしドッド議員はその事実を否定し、通商連合の資産が連合幹部会の承認なくして転用されることはありえないと明言した。だが実際には、ドッドは自分の組織と分離主義勢力との密接な関係について熟知しており、議員自身さえもがCISとの取引に加担していたのである。
分離主義勢力のドロイド軍を増強するため、ドッドはジオノーシアンのポグル・ザ・レッサー大公、そして共和国との関係も継続させたいとするもう1つの準分離主義組織、インターギャラクティック銀行グループのラッシュ・クローヴィス議員との協定を結んだ。ジオノーシスでの新しいドロイド工場の建設資金として自身の資産を投資すれば、ドッドは莫大な戦時利益を手にすることができるのだ。しかし、ジェダイ・オーダーはクローヴィスと分離主義勢力との関係について疑惑を抱いており、彼の真意を探るため、ナブーの前女王パドメ・アミダラをこの銀行グループの議員に対するスパイとして送り込んだのだった。その甲斐あって、アミダラはクローヴィスと共にニモイディアンの財布惑星ケイト・ニモイディアへ同行することになる。そこでクローヴィスは通商連合との商談を行う予定だったのだ。実のところ、クローヴィスはドッドとの取引を終わらせるつもりだったのである。
ロット・ドッドの宮殿に到着したアミダラとクローヴィスは、通商連合の議員から歓迎の挨拶を受けた。ドッドはアミダラの訪問に驚きを示すが、それでも二度目となる相互の意見交換の後、彼女を歓迎したのだった。アミダラは賓客の部屋へと通され、その間にドッドとクローヴィスは取引について話し合うため宮殿の下層へと向かった。ドッドはアミダラがクローヴィスに対するスパイに違いないと信じており、彼女の存在を気にかけていたのだ。大きな危険に直面したドッドとポグル・ザ・レッサー(彼は物陰から姿を現した)は、この事業からより大きな利益を得るための交渉を試みる。ドッドは既に銀行グループに対して莫大な負債を負っており、更なる投資を求めるのは難しい状況にあった。そのためクローヴィスは彼の申し出を強く拒絶する。だがこのときアミダラが姿を現したため、3人は交渉を打ち切らざるを得なかった。彼女の到着と共にポグルは影に隠れ、ドッドはその場を離れる前に2人の議員の会話を静かに見届けていた。2人の会話が聞こえなくなると、ドッドとポグルはクローヴィスのアミダラへの愛情から、彼女を自分たちに有利な方向へ利用できないかと思案した。ドッドは、ナブーの議員が死に瀕すれば、クローヴィスも自分たちの要求に対して寛容になるだろうと考え、アミダラに毒を盛ることを計画したのである。
ドッドは夕食の前に2人の議員のところへ行き、互いの友情に向けた乾杯を申し出た。ニモイディアンの議員は密かにアミダラのグラスの縁に毒を仕込んでいたのである。一口飲んだ彼女はいつの間にか毒を盛られていたのだ。その後3人は夕食をとり、ドッドが先にその場から引き上げた。アミダラはこの機会を利用してクローヴィスに宮殿内を案内してもらう。そして下層に達すると、彼女はクローヴィスの気をそらし、新しいドロイド工場の座標が入ったホログラムを手に入れたのだった。しかしケイト・ニモイディアを発つ前に、彼女はクローヴィスの腕の中に崩れ落ちた。これが何らかの毒による症状だと気づいたクローヴィスは、ドッドを追求する。するとドッドはアミダラが彼と共にこの惑星を訪れた真の理由について語り、クローヴィスもドロイド工場に関するデータが盗まれていることを知ってこの事実を確認したのだった。彼はアミダラを見つめ、ドッドと取引を行うことを決心する。ドッドから解毒剤を受け取る代わりに、盗まれたデータを返すというのだ。クローヴィスはドッドとその部下たちにブラスターを向けながら解毒剤を受け取った。だが、アミダラは解毒剤を手にするとすぐに惑星を飛び立ってしまい、彼はデータを受け取ることができなかった。ドッドはB1バトル・ドロイドを従えて取り残された銀行グループの議員に近づくと、ドロイドがクローヴィスにブラスターを向けるなか、穏やかに彼の弁明を要求したのだった。