モス・エスパ
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モス・エスパは、タトゥイーンの宇宙港都市の1つである。この都市はアナキン・スカイウォーカーとシミの故郷であり、年に一度のブーンタ・イヴ・クラシック・ポッドレースが開催されていた有名なモス・エスパ大競技場の所在地でもある。また、ワトーの店もこの都市にあった。
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特徴
モス・エスパは何年もかけて砂漠の中に少しずつ造られていった、タトゥイーンに極わずかしか存在しない宇宙港都市の1つである。市内にはドーム型の建物が多く見られ、二重太陽からくる焼けつくような熱気から市民たちを保護していた。また、住居や仕事場、多くの奇妙な商品が並ぶ商店が建ち並び、巨大なスケールのものを含めた娯楽施設も存在していた。特に有名なモス・エスパ大競技場は、都市の人口とほぼ同じくらい多くの観衆を収容できることで知られていた。
モス・エスパの住民の多くは、移民や最低限の生活を営む自給自足の労働者たちである。モス・エスパにおける唯一の真の富はギャンブルと対外貿易であり、特に貿易法や銀河政府による統制が及ばない闇取引による利益が大きかった。
歴史
銀河共和国の時代、銀河政府は奴隷制度を禁止していたが、モス・エスパではこの卑劣な取引きが日常的に行われており、都市郊外の全域が奴隷居住区に変えられていた。生きた奴隷を所有することは所有者にとって低賃金労働者を抱えている以上の名誉とされ、所有者たちはなかなか奴隷を手放そうとしなかった。奴隷たち自身でさえ、自分たちがビジネス上の取引きにおける資本として利用されていることを知っていたのだ。実質的なモス・エスパの支配者であるハットの犯罪王たちも、奴隷制度を自分たちの目的にあった有益な制度であると考えており、コアから遠く離れたタトゥイーンの地の利を活かして不法行為を続けていたのである。
ヤヴィンの戦いのおよそ80年前、現在のモス・エスパを開拓したのはローディアンの難民たちだった。そして、最初の移住者は巨額の富を持ってやってきたハットたちである。ハットの商業投機はモス・エスパの成長を促し、この都市を一瞬にしてタトゥイーン最大の都市、そして事実上の首都へと発展させた。その後、この都市は大砂丘海の端にあるゼルリック・ドローに沿って蛇行するように成長していったのである。
ハットたちは巨大なポッドレース競技場を建造することによって、自分たちの犯罪活動から市民の目を逸らそうと考えた。しかし銀河帝国の時代になると、政治機構の変化はハットにビジネスの方向転換を強いる結果となる。公共娯楽としてのポッドレースは衰退し、タトゥイーンで最大の権力をもつジャバ・ザ・ハットも本拠地をモス・アイズリー近郊へ移動させたのだった。結果として、モス・エスパの優位性はすべてモス・アイズリーに取って代わられたのである。
黄金時代
皮肉なことにジャバが去って以来、モス・エスパは法を遵守した活気溢れる上品な都市という新しい名声を得ることになった。この都市は惑星における貿易の中心地であり続け、近郊に広がる恐ろしい大砂丘海へ向かう旅行者たちに安全な休息を提供していたのである。