YVH 1
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ユージャン・ヴォング・ハンター・ワン戦闘ドロイド、通称YVH 1は、ユージャン・ヴォングの戦士との効果的な戦いを意図してテンドランド・アームズ社によって開発されたバトル・ドロイドである。
ユージャン・ヴォングはテクノロジーを強く憎悪していたため、これらのドロイドの製造は敵の士気を低下させる効果的かつ創造的な手法であることが証明されたのだった。
解説
ユージャン・ヴォング大戦の最中、デュブリリオンを失った実業家ランド・カルリジアンは、同時にあらゆる目的を失い、ユージャン・ヴォングに対してなんとか一矢報いる方法を模索していた。そこで典型的な企業家精神を持つ彼は、失ったランド・フォリィの工場を利益を生み出す試みへと転用したのである
ユージャン・ヴォングはドロイドを徹底的に嫌い、見つけ次第すべてを破壊したため、銀河系のドロイド市場は急速にその力を失っていった。特にユージャン・ヴォングの支配領域に近い6つの惑星にあるドロイド工場は稼動停止状態に追い込まれ、こうした工場で働いていた労働者たちは職を失い、貧困に苦しんだのだった。ランドが目を付けたのはまさにここだったのだ。彼は超破格値でドロイド工場を買収し、労働者たちを呼び戻すと、新型戦闘ドロイドの設計と開発を指示したのである。こうして造られたドロイドがYVH、すなわちユージャン・ヴォング・ハンター・ドロイドだったのだ。
YVH 1は死よりも無生物を嫌悪するユージャン・ヴォングの生理学を利用しており、彼らにとっての究極の悪夢となるべくして設計されていた。また、YVH 1の設計者はこのドロイドに新開発の特殊なプログラムを搭載している。このプログラムは様々な化学的パラメータやフェロモンを分析することによってユージャン・ヴォングを識別するためのものであり、ウーグリス・マスカーを使用して人間の群集の中に紛れ込んでいるユージャン・ヴォングを発見することができたのだ。
新共和国を裏切り、ユージャン・ヴォングに協力していたヴィキ・シェシュ議員はユージャン・ヴォングに、ボースク・フェイリャのジェダイを支援するという決断が新共和国を団結させる好機になり得ると説明した。この団結が侵略者を追い払うという新共和国の決意をより強固なものとすることは間違いなかったのだ。彼女はウォーマスター・サヴォング・ラにフェイリャの暗殺を提案する。この計画が成功すれば、シェシュは自動的に新共和国の統治評議会における支配権を手にすることができるはずだった。ユージャン・ヴォングはこの提案を受け入れ、シェシュの元に人間に変装した戦士の一団を派遣する。彼らはアンフィスタッフ、サッド・バグ、レーザーバグ、プラズマ・イールなどで武装しており、フェイリャ元首を殺害すべくドロイド試験場に侵入した。そこでは、新共和国政府にYVH 1を売り込もうと考えたランドが、フェイリャ元首の前でプロトタイプ・ドロイドYVH 1-1Aのデモンストレーションを実演していたのである。
本物のユージャン・ヴォングの刺客が潜入しているという非常事態のなか、高性能なYVH 1-1Aは暗殺者を正確に見抜き、彼らを即座に殺害した。しかし、このデモンストレーションは意外な結末を迎えることになる。このプロトタイプ戦闘ドロイドはパワー調節器の付いた武器を使用していたが、数十年前の法によって、コルサントではこのような武装ドロイドの使用が禁止されていたのだ。ランドも売り込み中にドロイドが武器を使用する事態を想定していなかったのである。そのため、YVH 1-1Aにとっての最初のユージャン・ヴォングとの遭遇は、絶賛を浴びた大成功から一転して劇的な失敗に終わってしまったのだった。
幸運にも、ハン・ソロ、レイア・オーガナ・ソロ、そしてランドは、ユージャン・ヴォングの暗殺者を撃退することに成功し、YVH 1-1Aも純粋な腕力だけで十分に戦いを支援することができた。しかし、本来守られるべき立場にある人々からの補助を必要とする戦闘ドロイドに、フェイリャはあまり感動しなかった。YVHの新共和国への売り込みは失敗に終わったのである。