ドロイディカ
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ヒューマノイド型の構造によってある程度の汎用性を持つ細身で長身のB1バトル・ドロイドとは異なり、デストロイヤー・ドロイドまたはホイール・ドロイドとも呼ばれるドロイディカは、唯一の設計思想、すなわち標的の完全なる殲滅のみを目的に作られたドロイドである。
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解説
この赤褐色の武装戦闘マシンは曲線と鋭角を組み合わせた昆虫のような恐ろしい外観をしており、重武装された両腕の先端からは爆発的な破壊力を持つ強力なツイン・ブラスターを猛烈な勢いで連射することができる。さらに、超小型偏向シールド発生装置を内蔵しているため、自身をシールドで完全に包み込み、ブラスターやライトセイバーによる攻撃を防ぐことも可能である。事実、このドロイドはクローン大戦中にも独立星系連合側で大量に使用され、火力と耐久性の面で、ジェダイをも恐れさせたのだった。
ドロイディカの貧弱な3本足による移動は遅くぎこちないが、より高速な移動を行える形状に変形することによってこの欠点を補っていた。ドロイディカは本体を丸めることによって円盤状に変形し、滑らかな地表上を転がることによって高速な移動が可能となる。そのため、このドロイドはホイール・ドロイドの異名でも知られるようになった。
ドロイディカはコーラIVの血に飢えた残忍な昆虫型種族コリコイドが、自分たちの恐ろしい姿を基にして設計したドロイドである。彼らは他の惑星からの訪問者を捕らえて食糧にしてしまうことが多く、共和国から快く思われていなかった。しかし、技術者として有能な種族としても知られており、バクトイド・コンバット・オートマタ社によるシンプルなB1バトル・ドロイドの設計上の制約に対する回答としてドロイディカを作り上げたのだった。結果的に極めて強力な殺人ドロイドが完成したが、同時にこれはとても高価なドロイドでもあった。しかし、資金力の豊富な通商連合は、飢えきったコリコイドたちにエキゾチックな食肉を満載した50隻の貨物船を提供することによって、数師団のドロイディカを発注することができたのだ。
コリコイドたちはデストロイヤー・ドロイドに自律機能を搭載することを望んだが、臆病でけちなニモイディアンはこれらのドロイドも思考機能のない普通のバトル・ドロイドと同様に、中央制御コンピューターに接続していた。通商連合は主に宇宙船内の警備や地上での戦闘にドロイディカを使用した。
ドロイディカのバリエーション
ドロイディカには以下の3種類のシリーズが知られている。これらは外見が非常によく似ており、差異の大部分は内部の違いである。
- ヤヴィンの戦いの32年前、ナブー侵略の際に使用されたPシリーズ・ドロイディカ
- ヤヴィンの戦いの22年前、ジオノーシスの戦いで使用されたWシリーズ・ドロイディカ
- ヤヴィンの戦いの19年前、<インヴィジブル・ハンド>内で使用されていたQシリーズ・ドロイディカ