ヴァーゲア
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ヴァーゲアは、銀河共和国末期におけるフォッシュのジェダイ・ナイトである。彼女はジェダイ・マスター・スレイシア・チョ=リームのかつての弟子であり、後にユージャン・ヴォングとの戦いで新ジェダイ・オーダーに大きな支援を行った。そしてヤヴィンの戦いのおよそ40年後、シスは彼女が密かに自分たちの仲間の1人になっていたことを暴露したのである。
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経歴
ジェダイとしての経歴
ジェダイへの道のりは、ジェダイ規範に従おうとする者たちの決意を試す多くの漠然とした謎によって満たされていた。ジェダイ・ナイト、ヴァーゲアは、彼女の存在自体がまさにジェダイ・オーダーで最も不可解な謎の1つだと言えるだろう。スレイシア・チョ=リームの弟子である彼女は、銀河共和国の晩年に活躍したジェダイ・ナイトだった。
ナブーの戦いの2年後、ジェダイ・オーダーに神秘的な惑星ゾナマ・セコート近郊でエイリアンによる侵略行為が行われているという報告がもたらされた。ジェダイ評議会は事態の真相を調査するべく、ヴァーゲアを辺境のガーダージ・リフトへと派遣した。その任務のなかで、彼女はユージャン・ヴォングと呼ばれる謎のエイリアンを発見した。彼らはこの銀河系を征服し、自分たちの考えに従って改造することを目的としていたのである。しかし、ヴァーゲアが発見したユージャン・ヴォングは、10年後に開始される侵略行為のための先遣部隊でしかなかったのだ。そして彼女は、この獰猛なエイリアン種族と接触した最初の銀河系住民の1人となったのである。
ユージャン・ヴォングはゾナマ・セコートが持つ奇妙な有機テクノロジーの秘密を掌握することを望んでいた。そしてセコータンがそれを拒否すると、彼らは攻撃を開始した。ヴァーゲアはこの美しい生きた惑星が侵略者の攻撃によって荒廃することを憂慮し、自分自身が投降することを条件に、侵略者がゾナマ・セコートから撤退することを要求したのだった。
ユージャン・ヴォングとの生活
ユージャン・ヴォングはヴァーゲアを徹底的に調査したが、この用心深いジェダイは彼らの目から自分のもつ特別な力と能力を隠していた。また、彼女はいつか自分が解放されたときに発見した内容を共和国に報告できることを期待し、ユージャン・ヴォングを相互に研究していたのである。
やがてヴァーゲアの存在はユージャン・ヴォングを和ませる娯楽となっていった。彼女の鳥類を思わせる表情は女司祭ファーランが所有する知性を持たないファミリアに似ており、その後の10年間、彼女自身ももう1人の女司祭エランのファミリアとなっていたのである。
ヴァーゲアの欺きの能力は素晴らしいものだった。彼女は難解な発音の言葉を発することによってひねくれた論理を展開することを好んだ。また、フォースから自分の存在を消すこともでき、ユージャン・ヴォングがジェダイを探知するために使っていたヤモスクからも正体を隠し通すことができていた。さらに彼女はジェダイ・オーダーとの関わりを隠すため、自身のライトセイバーも破壊していたのだ。
侵略
ユージャン・ヴォングによる銀河系への全面侵攻が開始されたのは、共和国と帝国の双方の終焉から数十年後のことだった。ヴァーゲアは主人であるエランに伴われ、いくつかの任務を遂行した。エランはユージャン・ヴォングからの亡命を装って故意に新共和国の捕虜となり、ジェダイ・オーダーに壊滅的な罠を仕掛けるつもりだったのだ。この計画の間、ヴァーゲアはエランの側に就いていた。しかし、エランの真意を知らないユージャン・ヴォングの協力者たちが彼女らを誤って救出してしまい、この計画は失敗に終わってしまう。
もはや選択肢の残されていなかったエランは猛毒性のボータスの胞子を散布し、自らも命を落とすことになった。ヴァーゲアはその場を逃れたが、その前に新共和国の英雄たちに奇妙な贈り物を残していった。それは彼女の涙が込められた小瓶であり、マラ・ジェイド・スカイウォーカーを苦しめていた不知の病を癒す力を持っていた。ヴァーゲアは自分の涙の分子構造を制御する能力を持っており、涙腺を通じて毒や薬を作り出すことができたのだ。
ユージャン・ヴォング侵略軍の上層部に戻ったヴァーゲアは、不敬者に関する価値ある第一の情報源として重宝された。彼女はウォーマスター・サヴォング・ラの相談役となり、かねてから彼女の存在を快く思っていなかったユージャン・ヴォングの高官ノム・アノアの反感を買うことになった。だが、サヴォング・ラはこうしたライバル争いが2人の部下たちに良い影響をもたらすと考え、両者の険悪な関係を推奨していた。そしてウォーマスターは、惑星マーカーでハン・ソロの双子を捕らえるという任務に2人を一緒に向かわせたのである。
この任務は部分的な成功に終わった。アナキン・ソロが死に、ジェイセン・ソロを捕らえたが、ジェイナ・ソロには逃走を許したのだ。ヴァーゲアは捕らわれの身となったジェイセンの監視を行い、彼を拷問した。彼女はユージャン・ヴォングと同様の方法で痛みを与え、彼の心を広げていった。そして、ジェイセンはヴァーゲアの見せ掛けの残虐さを通じて、ユージャン・ヴォングの考え方を完全に理解したのだった。
ヴァーゲアはジェイセンを弟子にとり、期待外れなほど間接的な方法で彼女独自の哲学を教え込んでいった。古代のジェダイ規範とは異なり、彼女はダークサイドなど存在しないという概念でジェイセンを鍛えた。彼女の定義は決してかつてのジェダイほど厳格なものではなかった。
ヴァーゲアとジェイセンは2人でユージャン・ヴォングによるコルサント征服の阻止を計画した。かつての巨大都市惑星は完全にユージャン・ヴォングの手に落ち、有機生命体によって覆われた別世界と化していた。しかし、2人は惑星の大変貌を妨害することに成功した。ジェイセンが惑星の変化を監視していたワールド・ブレインと精神的調和を確立し、ワールド・ブレインを命令に従わないようにして、コルサントのすべてをユージャン・ヴォングにとって不都合な方向へと導いたのである。
やがてヴァーゲアとジェイセンは新共和国の残党に帰還した。スパイの疑いを掛けられたヴァーゲアは捕らえられ、繰り返し尋問を受けた。彼女はジェダイ・マスターのルーク・スカイウォーカーとも面会し、フォースの本質について議論を交わした。その後再び自由となったヴァーゲアはジェイセンの下へと向かうが、彼はエバック9を巡るユージャン・ヴォングとの戦いに出向いていたのである。
苦闘するジェイセンを救おうとしたヴァーゲアは、奪い取ったAウィングでその不毛の衛星に体当たりした。この爆発は多くのユージャン・ヴォングを抹殺したが、同時に彼女自身も命を落とすことになった。しかしその直後、彼女は霊体となってジェイセンの前に姿を現すのだった。