ジャン・トシュ
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ジャン・トシュは、辺境の惑星タインズ・ホーキー出身の若き鉱夫である。2体のドロイド、C-3POとR2-D2に出会ったとき、彼はおよそ20歳だった。
経歴
辺境の惑星タインズ・ホーキーで働いていた若き鉱夫ジャン・トシュは、理想主義に燃える兆候からトラブルに首を突っ込むことも多かった。そのため、より実践主義的な叔父ガンディは慈善心からジャンを頻繁に折檻しており、貴重なケッシェルを簡単に浪費せず、採鉱事業を成功させることに集中するよう言い聞かせていたのである。
やがて20歳を迎えたある日、作業用ドロイドを購入するため使いに出ていたジャンは、残酷な所有者がドロイドたちを乱暴に扱っているところを目撃する。見かねた彼はその残酷な男からドロイドたちを購入し、最低限役に立ちそうな3体のドロイドを従えて鉱山へと戻った。それらはC-3POとR2-D2、そしてもう1体の名前のない奇妙なアンドロイドだった。だが、精密な調査を行った結果、3体目はアンドロイドなどではなく、変装したタムズ=アンの原住民であることが判明する。機械のような覆いの下に、無口で長身のエイリアンが入っていたのだ。
ガンディは扶養家族が増えたことに激怒したが、鉱山でトンネルが崩壊する事故が発生した際にそのエイリアンに命を救われると、それ以来口をつぐむようになった。ガンディはこのエイリアンを、ボッチ語で「死から蘇った男」という意味を表すケズ=イバンと名づける。しかし実は、ケズ=イバンはタムズ=アンの行方不明の王子、モン・ジュルパだったのだ。ジュルパは邪悪な大臣コー・ザテック=チャによって過去の記憶を消され、タインズ・ホーキーに流されたのである。その後、彼の首には莫大な懸賞金が掛けられ、邪悪な悪党クレブ・ゼロックもそれを切望していたのだった。
やがてゼロックはジュルパ、ジャン、そしてドロイドたちを捕らえ、ナーゴン14を採掘する鉱山で彼らを拘束する。だが、ナーゴン14は帝国軍のプロトン魚雷に使われる極めて揮発性の高い物質であり、不慮の事故によって鉱山が崩壊したとき、ジャンは間一髪でその場を逃れることに成功したのだった。
また、ジャンがモン・ジュルパを救出している間に、ガンディ叔父は自分たちの採鉱施設の中でケッシェルの鉱脈を発見していた。彼らは大金持ちとなり、もはやタインズ・ホーキーに留まる必要もなくなったのだった。そこでジャンは、モン・ジュルパをタムズ=アンへ連れて行くことに同意し、ジュルパはそこで自分の王国を復活させることができた。さらに、ジャンはザテック=チャの失脚にも力を貸し、その功績によってタムズ=アン宇宙軍の隊長に任命されたのだった。
新しい地位を得たジャン・トシュの最初の仕事の1つは、惑星ターヌンガ近郊を脅かす悪名高き宇宙海賊、ガー・カイボ・レン=チャの討伐だった。だが、ジャンとジェシカはカイボ・レンに捕らえられ、要塞の島へと連行されてしまう。そこでジャンは甲板の上を歩かされ、恐ろしいミリドン・シー・モンスターと対峙させられるのだった。だが、彼はR2によって助けられ、脱出することに成功する。その後、手薄になったカイボの要塞で、ジャンはジェシカを解放した。また、ドロイドたちは強奪したスター・デストロイヤー<デモリッシャー>でタムズ=アンを攻撃するというカイボの計画を台無しにしたのである。
やがて、ジャンはモン・ジュルパの顧問として働いた後、タムズ=アンを発ち、帝国宇宙アカデミーへと加わることになる。