共和国グランド・アーミー
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共和国グランド・アーミーは、銀河共和国の晩年における武装部隊の主要組織である。これは分離主義勢力のドロイド軍ほどではないが、銀河系の歴史上で最も大規模な軍隊の1つだった。クローン大戦後、共和国グランド・アーミーは銀河帝国における軍隊の主要部隊として利用されることになる。
共和国グランド・アーミーはカミーノにおいてカミーノアンのクローン職人たちによって作られた製品である。クローン大戦の勃発時点で、この軍隊は成長を加速された2万人のクローン・トルーパー部隊と、彼らが使用する兵器によって構成されていた。
そして初期の戦いの後、さらに100万を超えるクローンが追加され、数多くの師団へと振り分けられた。共和国は衰退しつつある予算の大半を共和国グランド・アーミーとその艦隊へとつぎ込み、戦争終結までにこの軍隊をこれまでの歴史上で最も大規模な軍隊の1つとしたのだった。
クローンたちの原型となったのは賞金稼ぎジャンゴ・フェットである。彼はこの仕事で5,000,000クレジットの報酬を得たが、さらにもう1つ、自分の無加工のクローンを要求し、そのクローンをボバと名づけたのだった。
目次 |
歴史
パルパティーン政権の開始時(32 BBY)、共和国は常備軍を保持していなかったが、地上軍および宇宙軍の復活に関する議論は数十年にわたって続けられていた。かつての共和国は大規模な軍事力を保持していたが、新シス大戦の勃発(1,000 BBY)以降、徐々に軍縮が進められ、ジェダイ・オーダーによる支援を増加させる方向に支持が集まったのである。
その結果、内外の脅威との交渉者として活躍するためにジェダイが召喚される機会が増えていった。しかし、危機が危機を呼ぶにつれ、オーダーの中には闇が近づきつつあると感じるようになった者たちも出てきた。だが、彼らの数だけではそれに立ち向かうことができなかったのだ。フォースの中で勢いを増す影に対抗するため、ジェダイ・マスター・サイフォ=ディアスはオーダーの仲間たちに一切知らせることなく、密かにクローン軍の製造を発注した。だが、彼の軍隊はすぐにダース・シディアスの知るところとなる。彼はこの軍隊と、その中に埋め込まれた非常事態コードを自身の邪悪な計画に利用しようと画策したのである。
共和国グランド・アーミーの最初の戦闘はジオノーシスの戦いで行われたが、このとき彼らはドロイド軍を奇襲し、大勝利で飾ることになる。しかし、これははるかに大規模なクローン大戦の幕開けでしかなかった。この戦争でクローン軍は甚大な損失を被ることになるのだ。
クローン・トルーパーたちはクローン大戦の大半をジェダイの下で戦ったが、パルパティーン最高議長は戦争末期に保安決議によってジェダイから軍の指揮権を奪い取り、彼らをオーダーの抹殺のために使用した。パルパティーンは戦争終結の日に皇帝となって銀河帝国を樹立させ、ジェダイの粛清を開始したのである。彼は迅速にクローン軍をストームトルーパー部隊へと再編し、それを新しい帝国の軍隊へと統合したのだった。
戦争終結前にはセクター管理法が制定され、共和国の各惑星に独自のクローン・トルーパー部隊を持つ総督たちが配置されるようになった。また、モフ、すなわちセクター総督の階級も新たに設置された。一部の議員たちは、これらの決定が将来的に民主主義と元老院の権限を脅かすものになると考え、二千名の嘆願署名を提出するに至ったが、こうした意見もすべて却下されてしまう。総督とその配下のクローン部隊は速やかに担当惑星に到着したのだった。
クローン大戦全体を通じて参加したクローンの総数は定かでないが、彼らは新しく製造された新兵と戦いに惹かれた志願兵たちによって支えられていた。そして銀河帝国の樹立によって共和国グランド・アーミーは事実上消滅し、帝国地上軍へと再編されたのである。共和国グランド・アーミーに所属していたすべての軍人はその時点での任務に留まるため新政府に忠誠を誓うことを要求された。また、それを拒否する者は脱走兵または反逆者の烙印を与えられ、捕らえられた後に処刑されたのである。
銀河内乱の間、ジャンゴ・フェットの血を引くクローンは銀河帝国のストームトルーパーのおよそ1/3を占めていた。だが、銀河内乱開始時までにクローン大戦を戦ったクローンがどれだけ残っていたかは分かっていない。
組織と構造
戦闘集団
共和国グランド・アーミーは通常軍と特別軍という分離独立した戦闘集団(ORBAT)に分けられていた。通常軍の組織の大半はクローン大戦を通じて変化しておらず、銀河帝国へそのまま引き継がれている。一方、特別軍は極めて独立心の強いクローン・コマンドーたちの組織であり、彼らはジェダイの指揮官による支援をほとんど必要としない特別な目的を与えられていた。
通常軍の指令構造
- 共和国グランド・アーミー — パルパティーン最高議長が最高司令官を務める10星系軍、総勢3,000,000ユニット。
- 星系軍 — ジェダイ最高将軍1名が指揮する2セクター軍(294,912名のクローン)。
- セクター軍 — ジェダイ高位将軍1名が指揮する4コープス(147,456名のクローン)。
- コープス — クローン・マーシャル・コマンダーおよびジェダイ将軍各1名が指揮する4個大隊(36,864のクローン)。
- 大隊/ブリゲード — シニア・クローン・コマンダーおよびジェダイ将軍各1名が指揮する4個連隊(9,216名のクローン)。
- 連隊 — クローン・トルーパー・コマンダー、クローン・レジメンタル・コマンダー、パダワン・コマンダー各1名が指揮する4バタリオン(2,304名のクローン)。
- バタリオン — クローン・トルーパー・メージャー1名が指揮する4カンパニー(576名のクローン)。
- カンパニー — クローン・トルーパー・キャプテン1名が指揮する4個小隊(144名のクローン)。
- 小隊 — クローン・トルーパー・ルーテナント1名が指揮する4個分隊(36名のクローン)。
- 分隊 — クローン・トルーパー・サージェント1名が指揮する9名の兵士。
特別軍の指令構造
- 特別作戦ブリゲード(SO BDE) — ジオノーシスの戦いの1年後までに10バタリオンで創設された、ジェダイ高位将軍アーリガン・ゼイ率いる20部隊(10,000名)。
- コマンドー・グループ — ジェダイ将軍バーダン・ジャシク、後にジェダイ将軍エテイン・ター=マカン(ジェダイ・ナイト)が指揮した5カンパニー(500名)。
- カンパニー — 5トループ(100名)。
- トループ — 5個分隊(20名)。
- 分隊 — 4名。
指令階層
- 最高議長/最高司令官
- ジェダイ最高将軍
- ジェダイ高位将軍
- ジェダイ将軍
- ジェダイ・コマンダー
- クローン・マーシャル・コマンダー
- シニア・クローン・コマンダー
- クローン・レジメンタル・コマンダー
- クローン・トルーパー・コマンダー
- クローン・トルーパー・メージャー
- クローン・トルーパー・キャプテン
- クローン・トルーパー・ルーテナント
- クローン・トルーパー・サージェント
- クローン・トルーパー
主な部隊
- 第7スカイ・コープス
- 第9アサルト・コープス
- 第21ノヴァ・コープス
- 第41エリート・コープス
- 第91偵察コープス
- 第212アタック・バタリオン
- 第327スター・コープス
- 第442シージ・バタリオン
- 第501大隊
- デルタ分隊
- ギャラクティック・マリーン
- ホームワールド・セキュリティ・コマンド
- ランサー・バタリオン
- ムーニリンスト10
- オメガ分隊
- スカイ・コープス
- スクワッド・セブン