マーカー
Myrkr | |||
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位置: | インナー・リム、マーカー星系 | 重力: | 標準 |
太陽: | 不明 | 地形: | 森林、山地 |
衛星: | 不明 | 大気: | タイプI(通常の大気) |
コアからの距離: | 不明 | 湿度: | 乾燥 |
自転周期: | 24標準時間 | 海洋比率: | 1% |
公転周期: | 324日 | 居住種族: | ネティ(原住)、人間 |
種別: | 地殻惑星 | 人口: | 100,000人 |
直径: | 9,560キロメートル | 主な輸出品: | 不明 |
気候: | 温暖 | 主な輸入品: | 不明 |
解説
マーカーは新共和国と帝国の境界領域に位置し、300年以上にわたって公式に記録され続けている惑星である。しかし、旧共和国の時代からジェダイ・ナイトたちは決してこの惑星に近づこうとしなかった。その理由は後年になって帝国軍の偉大な指導者スローン大提督によって発見され、新共和国の運命を決定付けることになる。
この惑星の木々には多くの金属が含有されており、それがジェダイを遠ざけた原因というわけではないが、注目すべき利点を生み出している。マーカーの鬱蒼とした森林はセンサーの入出力を妨害し、法の目から逃れる者にとって格好の隠れ家を提供しているのだ。また、この森林には多くの肉食獣が徘徊しているが、これも特にジェダイたちの間で問題になっているわけではない。ただし、滑らかな皮膚をした獰猛なヴォーンスカーは、フォース感知者に対して本能的な攻撃性を持っているという。
マーカーがジェダイを遠ざけていた本当の理由は、この惑星固有の木に生息するトカゲに似た生物イサラミリにある。イサラミリはフォースを押し戻すという特異な能力を持っているのだ。この生物の存在は周囲にフォースの存在しない空間を作り出し、そこに閉じ込められたジェダイは自らの神秘的なエネルギー・フィールドを発揮することができなくなってしまうのである。そのためクローン大戦以前の時代から、ジェダイを避けたいと考える多くの海賊、賞金稼ぎ、犯罪者らが、こぞってマーカーに身を隠していたのだった。
もっとも密輸組織の首領タロン・カードがマーカーに引き寄せられたのは、必ずしもイサラミリの存在のためというわけではなかった。彼は発展途上にあった自らの組織の拠点として純粋にマーカーを気に入り、ジャバ・ザ・ハット亡き後の闇社会の混乱に乗じて生き残りと繁栄を成し遂げたのである。イサラミリは彼のビジネスにとってまったく関係ない存在だと思われたが、エンドアの戦いから5年後に帝国軍が突然マーカーを訪れたとき、彼はこの不可解な生物に関する知識によって大きな利益を得ることができたのだった。
狡猾な帝国軍司令官スローン大提督は、コア・ワールドの奪回を目指すべく壮大な計画を立てていた。彼はイサラミリを2つの大きな目的のために使用している。1つは狂気のダーク・ジェダイ、ジョルース・スボースを帝国軍に加担させ、うまく利用するため。もう1つはスパーティ・クローニング・シリンダーを加速させた場合の問題点を克服し、新たな帝国軍兵士の製造を促進させるためである。
やがてカードは拡大する帝国軍と新共和国との抗争に巻き込まれ、どちらに加担すべきかの選択を強いられることになる。結局、彼はマーカーから逃走する道を選び、後にスローンの反抗が失敗に終わると、この惑星も長らく人々の関心から忘れられた存在となるのだった。閑静な宇宙港都市ヒルヤード・シティも、依然として密輸業者や犯罪者の隠れ家のままとなっていた。そしてカードが離れてから10数年後、ついにユージャン・ヴォングがマーカーに到着したのである。
この銀河系への侵略者は新共和国から多くの惑星を分断していった。マーカーもユージャン・ヴォングの手に落ちた多くの惑星のなかの1つに過ぎない。彼らはこの星系にクローン製造施設を建造し、ヴォーンスカーの遺伝子からヴォクシンと呼ばれる恐ろしい生物を開発したのだった。