暗殺ドロイド
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暗殺ドロイドは、知的生命体を殺害することを目的に作られたドロイドである。
解説
ある人物を抹殺する必要が生じた犯罪王、腐敗した政治家、賞金稼ぎなどは、その目的を遂げるために暗殺ドロイドを利用することがある。これらのドロイドは一般に主人に対して絶対的な忠誠を示すが、はぐれ者の暗殺ドロイドに関してはその限りではない。通常、彼らの任務にはシンプルなバトル・ドロイドが持つ以上の極めて高度な独立能力、理解力、判断力が要求され、同様に、そのプログラム・サブルーチン、電子回路、メモリー・コアも、極めて洗練された高品質なものとなっている。
また、第2次ジャビムの戦いにおける独立星系連合のように、疑いのない忠誠心を持ち、有能かつ迅速に対応できる兵士が必要となったときも、様々な武器を装備した暗殺ドロイドはエリート兵士として役立った。
また、ジンハもナブー戦い以前に通商連合に向けたコートシス暗殺ドロイドを生産していた。
惑星カプリオリルは旧共和国崩壊の直前に、悪名高き暗殺ドロイドによる悲劇の舞台となった場所である。アメル・バクリ総督を暗殺するためにスウープ競技場で巨大な爆弾が使用され、2万人のヒューマノイドおよびエイリアンが虐殺されたのだ。そして銀河帝国の時代になると、パルパティーン皇帝は暗殺ドロイドが自身と帝国軍に対して使われる可能性を考慮し、これらの使用を銀河系全域で禁止したのだった。
ヤヴィンの戦いの10年後、暗殺ドロイドはコルサントで短期間犯罪王として君臨したラニック・ラクトーによって市場に多数放出された。だが、彼の商売はジェダイ・ジェイデン・コーアによって終止符を打たれる。これらの暗殺ドロイド・モデルは手持ちのエネルギー兵器を装備しており、接触するだけでほぼ致命的なダメージを与える強力な電気雲を発生させることができたのだった。しかし、これらのドロイドは電気雲の発射と維持を同時に行うことができなかった。
IG-88やC-3PXなど、独立した知性を持つ暗殺ドロイドは多数存在した。この原因は暗殺ドロイドのドロイド・ブレーン・プロセッサの設計に組み込まれた高度な自律性にある。暗殺ドロイドではその機能上、独立性が強く要求されたのだ。こうした主人を持たないドロイドたちは、その天賦の才能を駆使して賞金稼ぎなどの仕事に従事し、独立した生計を立てている場合が多い。
有名な暗殺ドロイドには、HK-47、HK-50シリーズ、IG-88、ASN-121、2-124、C-3PX、SCr-114、A77、ヒューマン・レプリカ・ドロイドのグリなどがある。
ヤヴィンの戦いの21年前(ジオノーシスの戦いの翌年)、オビ=ワン・ケノービ将軍はセスタス・サイバネティクス社におけるJK-13ドロイドの製造状況を調査するためオード・セスタスに派遣された。JK-13は犯罪組織の間でジェダイ・キラーと呼ばれており、シールドも装備していた。JKドロイドは銀河系全域でおよそ1年にわたって販売されたのだった。
ピーターソンの共和国ドロイド・ガイドVol.VII「企業大拡張時代編」に記載されているタック=スペック・フットマン・ドロイドは、これまでに製造された個人用ドロイドの中で最も恐ろしい伝説的なユニットであると考えられている。このドロイドは熱狂的な忠誠心と圧倒的な殺傷率を誇る、極めて高価な限定生産品だった。