<アイ・オブ・パルパティーン>
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<アイ・オブ・パルパティーン>は、小惑星型の超大型ドレッドノート艦である。この船はパルパティーン皇帝の命令により、銀河帝国樹立の2年後に建造されたのだった。
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特徴
ドレッドノート、そしてバトルムーンの異名を持つ<アイ・オブ・パルパティーン>は、パルパティーン皇帝の最初の超兵器である。正体を隠すため、この船の姿は小惑星を偽装していた。トーピードー・スフェアと同様に、<アイ・オブ・パルパティーン>は無数の兵器を搭載しており、史上空前の大きさで建造されたのだった。また、その火力は艦隊規模の軌道爆撃を上回るほどである。
機密保持のため、この船は無人であり、全システムがザ・ウィルと呼ばれる人工知能によって制御されていた。また、この船は多数のTIE中隊、ベータ級ETR-3護衛輸送船、スキップレイ・ブラストボートを収容しており、艦載装備の大半はソロスーブ社から供給された製品で占められていた。
歴史
デス・スター計画に参加した科学者の1人、オーラン・ケルドアによって開発された<アイ・オブ・パルパティーン>は、エグゼキューター級スター・ドレッドノートをも凌駕する大きさの超巨大戦艦である。その外観は基本的には小惑星のような殻の内部に隠された宇宙ステーションだった。この船は全自動攻撃制御機能によって莫大な火力を解き放つことができ、惑星を完全に破壊する能力を有していた。パルパティーン皇帝がこの戦艦の建造を命じたのはヤヴィンの戦いのおよそ18年前のことだが、彼はこの船の存在を隠すため、完成と同時に設計に関わった科学者たち全員を投獄したのだった。この月ほどの大きさのある宇宙船は、標的に接近するまでハイパースペースを航行することができ、その後、リアルスペースに離脱する。そして、宇宙を漂う瓦礫片となって、目的の星系へと方向転換するのだ。
かつて<アイ・オブ・パルパティーン>に与えられた最大の任務は、惑星ベルサヴィスのプラワルにあるジェダイの包領を殲滅することだった。この地にはジェダイの子供たちが多数匿われており、その存在は皇帝にとって大きな脅威だったのだ。当時、ストームトルーパーの特別大隊がアウター・リムに属する敵対惑星に派遣されており、新しい宇宙船に回収されるのを待つよう命じられていた。そして、<アイ・オブ・パルパティーン>が彼らを回収し、ベルサヴィスを攻撃することになっていたが、ストームトルーパーたちは何が迎えに来るのかを何も聞かされておらず、その全貌を知る人物はパルパティーン皇帝ただ一人だった。その後、<アイ・オブ・パルパティーン>を巡る皇帝の計画を察知したジェダイ・ナイトたちは、この宇宙船を破壊すべく、2人のジェダイ・ナイト、カリスタ・ミングとゲイスを派遣したのである。
2人のジェダイは<アイ・オブ・パルパティーン>に対する破壊工作を行うが、ザ・ウィルと名付けられた人工知能の防衛機能によってゲイスが殺害され、カリスタもこの船の自動防衛システムに自らを犠牲として捧げることになる。その後、彼女はフォースを使い、メイン・コンピューターの全自動攻撃制御装置に自分の精神を同化させたのだった。カリスタはこの位置から<アイ・オブ・パルパティーン>を操るザ・ウィルを抑制し、付近を航行する船をすべて破壊することで、帝国軍の残党がこの船を再起動することを防いでいたのである。
やがてパルパティーンが銀河系でその影響力を行使し、その後エンドアで死亡するまでの何年もの間に、<アイ・オブ・パルパティーン>を待っていたストームトルーパーたちも死亡、あるいは各惑星の固有の防衛軍によって拘束されていた。その一方で、カリスタはまだ船のコンピューター・コアにある攻撃制御区画に存在し続けており、彼女がザ・ウィルを休眠状態にしていたため、30年にもわたってこの船は行方不明となっていたのである。
その後の任務
ヤヴィンの戦いの12年後、パルパティーン皇帝のかつて愛人であり、皇帝の手と呼ばれる密使の1人でもあったロガンダ・イズマレンと、その息子イリクによって、<アイ・オブ・パルパティーン>は再び目を覚ますことになる。15歳の少年イリク・イズマレンは強いフォース感知力を持っており、さらに機械類を自由にコントロールできる特殊な装置を体内に移植されていたのだ。彼の呼びかけによって<アイ・オブ・パルパティーン>は再び覚醒し、ザ・ウィルも本来の作戦を再開したのだった。
ジェダイ・アカデミーを設立したルーク・スカイウォーカーが2人の弟子、クレイ・ミングラとニコス・マーと共にムーンフラワー星雲を訪れたとき、彼らは不意に<アイ・オブ・パルパティーン>の接近警報を起動させてしまう。彼らを帝国軍と誤認したカリスタは攻撃を行い、3人を惑星プゾブに座礁させたのだった。さらにこのとき、<アイ・オブ・パルパティーン>の自動捜索および回収システムが暴発し、事前にプログラムされていた任務の実行を開始する。しかし、本来回収するはずだったストームトルーパーは既におらず、船は各惑星に原住する種族たちを集めただけだった。その後、船内では様々な生命体が服従させられ、洗脳され、ストームトルーパーと化していく。その洗脳は彼らに、ジェダイ・ナイトを殺戮者や略奪者だとする誤ったイメージを植えつけたのだった。
危険な状況の中、ルークはこの船の秘密を解明しようとし、魂だけの状態となったカリスタとの交信に成功する。そして、彼は船を完全に破壊できる爆弾を発見するが、この船の破壊についてカリスタと話し合ううちに、彼女と恋に落ちたのだった。そして、ニコスとクレイが自らの命を犠牲にして<アイ・オブ・パルパティーン>を破壊し、その最後の瞬間に、カリスタの魂がクレイの体に乗り移る。カリスタはクレイの肉体を得て蘇ったが、既にジェダイの力を失っていた。だが、彼女はルークと共に第2の人生を歩むことを決意し、ジェダイ・アカデミーのあるヤヴィン4へと向かったのだった。