全地形用対航空機
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全地形用対航空機(AT-AA)は、銀河帝国で使用されていた、四歩足で素早く移動できる対航空機ウォーカーである。
特徴
四足歩行の強襲用兵器AT-AAは、背面に搭載された対航空機用フラック・ポッド・タレットの大きな荷重を支えるため、しゃがんだ姿勢をしていた。この多重砲塔ポッドは空一面を恐ろしい砲撃で満たし、弾頭の種類によっては宇宙戦闘機の装甲を引き裂いたり、精巧な電子機器を麻痺させることも可能である。また、このウォーカーはミサイル誘導装置を誤動作させる複合型電子妨害装置を装備しており、迎撃用ミサイルの標的となる危険性を低減させることができたのだった。
一方で、防御用兵器の完全なる欠如によって、AT-AAは戦場での役割を制限させることになった。AT-AAに搭乗する兵士たちが内部に装備されたブラスター・ライフルを使用することもあるが、一度敵の戦闘車両に接近を許してしまうと、特にそれが陸戦兵器だった場合、AT-AAはそれらに武器を向けることができないのだ。こうした理由のため、AT-AAが単独で配備されることは極めて稀だった。
歴史
反乱同盟軍のスピーダーや爆撃機のパイロットたちに恐怖の光景を見せた帝国軍の全地形型対航空機ウォーカーは、地上基地の攻撃に宇宙戦闘機を投入使用しようとする反乱軍にとって十分な抑止力となった。AT-AAは銀河帝国の初期にロザナ・ヘヴィ・エンジニアリング社によって開発された兵器だが、その試作機はクローン大戦が行われていたときから稼動していたのである。
カラーンの戦いで、AT-AAは同盟軍の多数のT-47エアスピーダーを撃墜し、敵の空爆から帝国軍の装甲部隊を守っている。また、AT-AAは新共和国の時代になっても使用され続け、新共和国防衛軍からインペリアル・センターを守る戦いでも活躍を見せたのだった。