R3-S6
(ゴールディから転送)
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R3-S6は、クローン大戦中に惑星ヌビアのインダストリアル・オートマトン社で作られたR3シリーズ・アストロメク・ドロイドである。彼は故郷で独立星系連合のグリーヴァス将軍に雇われた工作員グループによって盗まれた。彼らはR3-S6を惑星ミラグロへ運び、そこでこのアストロメク・ドロイドをグリーヴァスのために働くスパイへと再プログラムしたのである。その後、R3-S6は銀河共和国に売却され、ジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーの新しいアストロメク・ドロイドとして、彼のヴェネター級スター・デストロイヤー<リゾリュート>に配属された。そしてR3-S6はスカイウォーカーと彼のパダワン・アソーカ・タノに同行し、2人のジェダイと共にボサウイ・スペースでの戦い後に行方不明となったスカイウォーカーの前のアストロメク・ドロイド、R2-D2を捜索を行うことになる。やがて戦闘後の瓦礫地帯でトランドーシャンの廃品回収船と遭遇したR3-S6、スカイウォーカー、タノの一行は、R2-D2を探すためこの船に乗り込んだのだった。
貨物船内での捜索が不首尾に終わった後、R3-S6とスカイウォーカーは連合の宙域と推測される場所を捜索するため、新しい任務へと向かった。だが、この任務はスカイウォーカーの宇宙戦闘機に取り付けられた自動追尾装置で彼を追っていたグリーヴァスの妨害を受けることになる。R3-S6とスカイウォーカーはグリーヴァスから逃れ、スカイウォーカーの貨物船<トワイライト>へと回収されたのだった。その後、R3-S6とタノが船内でR2-D2からの通信を受け取ると、スカイウォーカーは彼らに信号の追跡を命じ、一行は連合軍の情報収集基地、スカイトップ・ステーションへと向かう。ステーションに侵入したスカイウォーカーはR2-D2の捜索へ向かい、一方、R3-S6、タノ、クローン・トルーパー部隊はステーションのリアクター・コアの破壊へと向かったのだった。だが、グリーヴァスがタノの部隊に襲い掛かり、パダワンは彼と交戦するが、R3-S6と共に倉庫への退却を強いられた。そこでタノは、アストロメク・ドロイドとグリーヴァスが会話しているところを目撃し、このドロイドの真の忠誠を知ったのである。R3-S6は部屋を離れ、基地のハンガーでスカイウォーカーに救出されたR2-D2を発見した。そしてスカイウォーカーがR2-D2に、ハンガーのドアを開けるため基地の外側にある端末を探すよう命じると、R3-S6は密かにR2-D2を外まで尾行し、体内に隠されていた様々な切断器具で彼を襲撃する。だが、R2-D2はR3-S6との戦いに勝利し、スパイのアストロメク・ドロイドは落下してきた瓦礫に衝突して破壊されたのだった。
目次 |
歴史
あるとき、R3-S6はグリーヴァス将軍のエージェントによって盗み出された。このドロイドはミラグロへ運ばれ、プログラムを変えられた上で、スパイとして密かに共和国に売却されたのである。ボサウイの戦いでR2-D2が行方不明になったとき、ゴールディは一時的な代替機として、R2を捜索していたアナキン・スカイウォーカーのところに届けられた。R3はスカイウォーカーとそのパダワン・アソーカ・タノと共に<トワイライト>に乗り込み、戦場で行方不明のドロイドを探すことになる。R2-D2のメモリー・バンクには共和国の戦術や情報が満載されており、それらが分離主義勢力の手に渡ることは非常に危険だったのだ。その後、彼らは戦場で残骸を漁っている廃品回収船<ヴァルチャー・クロウ>を発見し、船内に乗り込んだ。アナキンが船長のガー・ナックトに、最近R2ユニットが回収されなかったかと尋ねる。ナックトはないと答えるが、彼らはR2の痕跡を求めて船内をチェックしたのだった。このときR3は偶然にも(実際には故意に)ライトを点灯し、ドアを開けようとしたときに2体のIG-86歩哨ドロイドを起動させてしまった。2人のジェダイはドロイドたちを倒すが、R3がドアを開けたとき、アナキンはこのドロイドの無能振りに厳しい評価を与えたのだった。そしてもう一度ナックトと話した後、2人のジェダイはR3-S6を連れて船を離れ、<リゾリュート>へと戻ったのである。
その後、R3-S6はアナキンのデルタ7Bの副操縦士として、彼と共に分離主義勢力の情報収集基地の捜索に向かった。しかし目的地に到着し、ハイパースペースから離脱した直後に、R3-S6はまたしても偶然に(実は意図的に)戦闘機の自動追尾装置を起動してしまう。そして彼らの存在に気づいたグリーヴァス将軍が2隻のミューニフィセント級スター・フリゲートを引き連れて到着し、ジェダイを攻撃するためにヴァルチャー・ドロイド・スターファイターを発進させた。この戦いの最中、R3-S6は誤って(故意に)ハイパードライブ・リングを切り離し、それを破壊されてしまった。R3はさらにエンジンにトラブルを引き起こし、2人は<トワイライト>で到着したアソーカ・タノとクローン・キャプテン・レックスに救助される。R2-D2を失って傷ついていたアナキンはR3-S6に怒りをぶつけ、アソーカがこのドロイドを庇ったのだった。
その直後、スカイウォーカーたちにR2-D2からのメッセージが届き、彼らはこの通信を辿ってルーサン・ムーンへと向かった。そこで彼らは探していた分離主義勢力の情報収集基地スカイトップ・ステーションを発見し、その破壊を目指すことになる。ステーションに着地する際、レックスがR3を運んだが、彼はもう二度と御免だと訴えた。アナキンはR2-D2の捜索を開始し、アソーカとクローンがステーションの破壊に向かう。だがこのとき、R3-S6がついに本性を露にしたのだった。R3は彼らの任務をグリーヴァス将軍に報告し、ジェダイをその場で足止めするよう命じられる。そしてR3が意図的にゆっくり時間をかけて耐熱ドアを開いていると、そこへ彼らを襲撃するためにバトル・ドロイド部隊が到着した。クローンたちは迅速にドロイドを撃退するが、続いてグリーヴァスが現れ、レックスとデナルを除くすべてのクローンが殺されてしまう。2人に任務を遂行させるため、アソーカはグリーヴァスと対峙し、彼女がグリーヴァスを遠ざけると、R3-S6は彼女の後を追ったのだった。
しかし2人が倉庫に入ると、R3-S6はアソーカの位置を送信し、グリーヴァスが彼女を襲った。この短い戦いの間に、R3はアナキンからR2-D2を発見したという通信を受け、彼らは南の離着陸ベイで合流することになる。するとグリーヴァスがドロイドにジェダイの脱出を阻止するよう命じ、これを聞いていたアソーカはようやくこのドロイドを正体を知ったのだった。R3は離着陸ベイでスカイウォーカーとクローンたちに合流した。アナキンはアソーカが単独でグリーヴァスと戦っていることを知り、急いで彼女の救助に向かう。だが、R3がジェダイとクローンをハンガーに閉じ込め、3機のヴァルチャー・ドロイドを起動した。さらにB2スーパー・バトル・ドロイドも現れ、共和国部隊は戦闘を余儀なくされる。アナキンはR2-D2を呼び、外側の制御装置を探してハンガーを開けるよう命じた。R2が制御装置を発見すると、R3が彼の後を追い、ドロイド同士の戦いとなる。両者は同時に互いに電気ショックを浴びせるが、R2は辛うじて耐えることができた。そしてR2がハンガー・ドアを開くと、R3が復活し、再びR2を攻撃する。だがこのとき、R2はR3に向けてオイルを噴射し、プラットフォームの端へと押しやった。R3はケーブルを張り、自分が落下しないようにR2にしがみつくが、R2はブースターでオイルに点火し、ノコギリでケーブルを切断した。R3は空中に放り出され、瓦礫と衝突して粉々に砕け散ってしまう。その後、R2はアナキンの戦闘機によって救助されたのだった。
人物と特徴
再プログラムされたことから、R3-S6は共和国の人々の前で無能なドロイドを装っていた。共和国での任務の中で、彼の主目的は新しい主人、アナキン・スカイウォーカーをスパイすることだったのだ。だが、彼の新しいプログラムはスカイウォーカーに対する忠誠と理解の能力を歪めていた。このドロイドは真の主人であるグリーヴァス将軍の命令にのみ従い、それを忠実に遂行していたのである。スカイウォーカーに同行していたとき、R3-S6は彼に歯向かい、その結果、ジェダイはこのドロイドに疑いを抱くようになった。また、R3-S6はアソーカ・タノの命令もたびたび無視していた。クローン・キャプテン・レックスも、スカイトップ・ステーションでの任務の際にこのドロイドが反抗的であることに気づき、彼にステーションのメイン・リアクター・ルームを守るレイ・シールド耐熱ドアを開ける任務を任せなかったのである。