スカイトップ・ステーション
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スカイトップ・ステーションは、クローン大戦時に使用されていた独立星系連合の情報収集基地である。改良型ルクレハルク級コア・シップであるこの宇宙ステーションは、銀河共和国の通信を傍受するために作られ、分離主義勢力のドロイド軍に敵艦隊の動向に関する重要な情報をもたらしていた。また、スカイトップ・ステーションの製造と運用は、連合のリーダーの1人、ポ・ヌードが創設した商業団体、ハイパー=コミュニケーション・カルテルによって行われていた。このステーションはルーサンの衛星の1つの大気圏上層部に浮かんでいた。
建設工事が完了すると、スカイトップ・ステーションは共和国のホロネット送信の傍受を開始し、連合に共和国艦隊の動向に関する情報を提供するようになった。ボサウイの戦い後、ジェダイ最高将軍オビ=ワン・ケノービは、ジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーとそのパダワン・アソーカ・タノにこのステーションの捜索と破壊の任務を与える。2人は奪われた共和国のドロイド、R2-D2の発する遭難信号を受信し、スカイトップ・ステーションの位置を突き止めた。R2-D2はグリーヴァス将軍に届けるため、このステーションに運び込まれていたのである。スカイウォーカーとタノは共和国グランド・アーミーの第501大隊を率いてステーションへ向かい、R2-D2の救助とこの情報収集基地の破壊のため、内部へと侵入したのだった。グリーヴァスは共和国部隊を撃退しようと奮闘するが、スカイウォーカーたちはスカイトップ・ステーションのリアクターとリパルサーリフト発生装置の破壊に成功し、コア・シップを上空から落下させたのである。
目次 |
特徴
元は通商連合のルクレハルク級コア・シップだったスカイトップ・ステーションは、情報収集基地として利用するために大規模な改良がなされていた。通常のコア・シップとは異なり、このステーションには船体の頂部と底部の双方から大きなアンテナが伸びており、さらに上半球には巨大なセンサー・ディッシュが取り付けられていた。
このステーションの内部には壊れたドロイドの分解処理施設と、大量のヴァルチャー・ドロイド・スターファイヤーやポラックス38・スターファイターを収容可能な広いスペースを持つハンガー・ベイが用意されていた。この離着床ベイへ続くドアは、ベイ内部とステーションの外側の両方に用意されたアストロメク・ドロイド・インタフェース端末によって制御される。また、スカイトップ・ステーションにはバトル・ドロイドの部品を大量に保管しておくための部屋が少なくとも1つあった。そして分解処理施設の近くにある最深部の部屋では、アクアリッシュの技術者が収集した情報の監視を行っていた。このステーションはリアクターからエネルギー供給を受けるリパルサーリフト発生装置によって空中に浮いており、リアクター本体はレイ・シールドの施されたドアに守られていた。
スカイトップ・ステーションにはそれを守るためのバトル・ドロイド部隊が搭乗していた。クローン大戦中、グリーヴァス将軍がこの情報収集基地を指揮していたときには、B1バトル・ドロイドとB2スーパー・バトル・ドロイドに加え、少なくとも4体のIG-100マグナガードが搭乗していた。
歴史
独立星系連合での利用
スカイトップ・ステーションは、ヤヴィンの戦いの21年前に分離主義組織、ハイパー=コミュニケーション・カルテルが原型となるコア・シップ本体の大規模な改修作業を終えた後、衛星ルーサン2の大気圏上層部で運用を開始された。このステーションが完全稼動を開始した直後、独立星系連合の国家元首ドゥークー伯爵がダーク・アコライトの弟子、アサージ・ヴェントレスと共にここを訪れている。ドゥークーとヴェントレスはカルテルのリーダー、ポ・ヌードにこの新型ステーションの中を案内され、このときアクアリッシュはスカイトップ・ステーションがこの象限における共和国の無数の通信を傍受することができると宣言したのだった。ヴェントレスはこの情報収集基地で盗聴された内容を元に行動することが気に入らなかったが、ドゥークーはこのステーションに感心していた。
その後、スカイトップ・ステーションの技術者たちが共和国のパルパティーン最高議長とトイダリアのカトゥーンコ王との間の通信を傍受した。2人は共和国とトイダリアとの同盟の可能性について議論を行っており、ルゴサでの会合を計画していたのである。この情報を得たドゥークーはカトゥーンコに連合支持となる同盟を提案するため、ヴェントレスをルゴサに派遣した。その後、ステーションは連合ドロイド軍の司令官、グリーヴァス将軍の指揮下におかれ、共和国艦隊への奇襲のための情報収集に使用されたのだった。そしてボサウイの戦いの直後、ジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーのアストロメク・ドロイド、R2-D2が行方不明になっていたとき、共和国情報部は連合軍の情報収集基地が奇襲の源であることを突き止めた。ジェダイ最高将軍オビ=ワン・ケノービはスカイウォーカーとそのパダワン・アソーカ・タノに、スカイトップ・ステーションの捜索と破壊を命じたのである。
スカイウォーカーは独立星系連合が支配する宙域との疑いがもたれているエリアの偵察を行った。このとき、彼は失ったR2-D2の代わりに別のアストロメク・ドロイド、R3-S6を使用していたが、このドロイドは連合のスパイであり、スカイウォーカーは2隻のミューニフィセント級スター・フリゲートからの攻撃を受けることになる。実はR2-D2はボサウイでの戦いの後、トランドーシャンの廃品回収業者ガー・ナックトに捕らえられており、ナックトはこの共和国のドロイドをグリーヴァス将軍に売却しようとしていたのだった。彼はR2-D2を届けて報酬を貰うため、宇宙船<ヴァルチャー・クロウ>でスカイトップ・ステーションへと向い、その途中でR2-D2はスカイウォーカーに警報を送ることができた。一方、アソーカ・タノとクローン・キャプテン・レックスによって連合のフリゲート艦から救出されたスカイウォーカーは、まだステーションとアストロメク・ドロイドを探していた。その後、彼はR2-D2のシグナルを追跡してホス・ブランド星系へ向かい、そこに情報収集基地があることを突き止めたのである。
破壊
<ヴァルチャー・クロウ>がスカイトップ・ステーションに到着し、ナックトはR2-D2をアクアリッシュの技術者が操作する監視端末の並んだ部屋へ連れて行った。彼はそこでグリーヴァスと会い、R2-D2を解体室へ運んで分解と情報の引き出しを行うよう命じられる。そしてナックトがアストロメクを解体していたとき、スカイウォーカー、タノ、共和国グランド・アーミー第501大隊のクローン・トルーパー分遣隊が、<トワイライト>でルーサンの上空に到着した。彼らはR2-D2のシグナルを追ってこの惑星の3つの衛星の1つの大気圏上層部にたどり着いたのだ。共和国部隊はR3-S6と共に<トワイライト>からステーションへ自由落下し、表面に着地したスカイウォーカーはライトセイバーでステーションの屋根を切り開いた。そして共和国部隊はスカイトップ・ステーションに入り、二手に分かれた。スカイウォーカーはR2-D2を探し、アソーカ・タノとクローンたちはステーションのリアクターに爆弾を仕掛けに向かったのである。
解体室ではナックトがR2-D2のメモリー・バンクのクラックに成功し、このドロイドがこれまでに一度も任務に関するメモリー消去を受けていないことが判明した。トランドーシャンはこの発見で報酬の上積みを期待するが、グリーヴァスは彼を殺し、支払いをあっさりと放棄したのだった。そして将軍はスパイのR3-S6から共和国部隊がステーションに侵入したという知らせを受ける。彼はスカイトップ・ステーションに非常警報を出すと、数体のIG-100マグナガードに分解されたR2ユニットを自分の船を移動するよう命じ、その間に侵入者との対決に向かったのだった。警報が発令されたことでレイ・シールドで守られたセキュリティ・ドアが起動し、リアクター・ルームへの入り口が閉ざされてしまう。タノとクローンたちは爆弾の設置を妨害されるが、R3-S6がシールドを下げようとしているように見えた。だが実際には、共和国部隊と戦うためにバトル・ドロイドが到着するまで、このアストロメクは静止していたのである。クローン・キャプテン・レックスはドロイドたちを破壊するが、その後到着したグリーヴァスによって、タノと2人のクローンを除く全員が殺害されてしまう。生き残った2人のクローン、レックスとデナルを救うため、タノはグリーヴァスに襲い掛かり、このサイボーグをバトル・ドロイドの部品が詰まった倉庫へと追いやったのだった。
ステーション内のどこかで、スカイウォーカーはR2-D2をグリーヴァスの宇宙船に運んでいたマグナガードに捕まってしまった。彼はドロイドを撃退し、R2-D2と共に南の離着床ベイへと逃走する。彼はステーションから直ちに脱出するために、そこで<トワイライト>と合流したのだった。一方、レックスとデナルも任務の最重要目的を遂行し、スカイウォーカーと離着床ベイで落ち合う前にリアクター・ルームに爆弾を設置していた。そしてスカイウォーカーがタノを探すためにベイを離れようとすると、グリーヴァスが共和国部隊をもたつかせるために送り込んでいたスパイ・ドロイド、R3-S6がすべての出口を封鎖し、天井の充電ラックに吊り下げられていた数機のヴァルチャー・ドロイドを起動させた。ドロイド・スターファイターが発砲し、スカイウォーカーとクローンは停めてあったポラックス38・スターファイターの近くへ避難を余儀なくされる。一方、R2-D2は外側の整備用通路にある制御ポートからハンガー・ベイのドアを開けようと試みたのだった。
ハンガーでの戦いが続くなか、共和国部隊がまだステーション内に残っているにも関わらず、スカイウォーカーはキャプテン・レックスに爆弾の起動を命じた。レックスは承諾し、その結果、爆発によってリパルサーリフト発生装置が引き裂かれ、スカイトップ・ステーションの下半球から炎が上がると同時に全体が激しく揺れ始めた。タノはグリーヴァスに捕らえられていたが、爆弾で注意を逸らして脱出に成功し、通気ダクトへ逃れていた。彼女はハンガー・ベイで共和国部隊と合流し、グリーヴァスも滅び行くバトルスフェアから<ソウルレス・ワン>で脱出する。スカイトップ・ステーションはルーサン2の上空から落下を始めるが、R2-D2が南ドッキング・ベイへ向かうハンガー・ドアを開けることに成功し、スカイウォーカー、タノ、レックス、デナルらは<トワイライト>でステーションから脱出することができた。だが、スカイウォーカーは彼の戦闘機で一時的にステーションに戻り、外部整備通路からR2-D2を救出する。その直後、スカイトップ・ステーションは完全に崩壊したのだった。
司令官と搭乗員
独立星系連合の情報収集基地であるスカイトップ・ステーションには多数の乗員が配置されており、ドロイドによって守られていた。このバトルスフェアにはいくつかの異なる種類のドロイドが衛兵として配置されていたが、特に631型B1バトル・ドロイドは他のドロイド・モデルと比べて知性が低かった。また、ルーサン2の大気は湿度が高いため、ドロイドたちはサーボモーターの腐食に悩まされていた。
スカイトップ・ステーションの広域センサー・システムはアクアリッシュの技術者たちによって監視され、制御されていた。戦争中、このステーションはドロイド軍司令官グリーヴァス将軍の指揮下に置かれるようになる。彼はこのステーションで集めた情報を元に奇襲攻撃を行い、銀河共和国を繰り返し苦しめたのだった。しかし、このサイボーグ将軍が指揮している最中にスカイトップ・ステーションは破壊されてしまう。グリーヴァスは<マレヴォランス>の喪失と共に、この失態によってドゥークー伯爵からの信頼を大きく損ねることになった。