ジャグド・フェル
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解説
元帝国軍パイロットのスーンター・フェル男爵と、ウェッジ・アンティリーズの妹シャル・アンティリーズの息子として生まれたコレリアンのジャグド・フェルは、ユージャン・ヴォングによる既知銀河系への侵略の際に銀河同盟の一員として活躍した、無骨だがハンサムな若者である。シャルの父親に名づけられた彼は、淡緑色の瞳と、右目の上から額の上まで走る傷跡が特徴的だった。ジャグ(彼の愛称)の髪は漆黒だが、それとは対照的に、傷の部分に生えた髪だけは白いのだ。
チス社会で成長したジャグはチスたちから彼らの一員として受け入れられており、同時に彼もチスからの大いなる期待に添えられるよう努力していた。事実、ガーキの戦いのときには、彼はチス拡張領域防衛艦隊の大佐の地位を得ており、ジャグと彼の率いるチスのスパイク中隊は、この戦いでペレオン提督の艦隊の一部として新共和国を援助したのだった。このときジャグは敵味方の双方に想像を絶する技量を見せ付け、ユージャン・ヴォング軍を撤退させることに成功している。そして、戦闘部隊が報告のため新共和国指導部に帰還すると、彼は叔父のウェッジから自分たちと行動を共にするよう要請されるのだった。
その後、スパイク中隊はイソアの戦いで新共和国を支援した。この戦いの後、ジャグはチス・パイロットの2個中隊をユージャン・ヴォングに関する報告のため父のもとへと送り返し、一方で、彼自身はローグ中隊との連絡員として彼らのもとに留まるのだった。その後、ジャグは父の召還を受けてチス領域へと帰還するが、そこでまた父から、イソアや他の惑星におけるユージャン・ヴォングの活動を偵察するための小規模なグループを率いるよう命じられる。スーンターはコルサントを失った新共和国が崩壊することを阻止したいと考えており、息子が新共和国にとって有益な情報を入手することを望んでいたのである。
やがて、ジャグはヘイピーズでジェイナ・ソロと再会し、そこで2人の若者は、かつての愛情が今でも変わらずに残っていることを発見する。また、コルサントの戦いの直後には、彼は内部サークルを組織するために集まった叔父のウェッジ・アンティリーズ将軍をはじめとする政府高官や戦士たちからの依頼によって、ボーレイアスに残る決断をした。その後、ルーク・スカイウォーカーが彼の戦闘機部隊の指揮権をジェイナ・ソロに委譲すると、ジャグはツイン・サンズ中隊の一員となるのだった。
彼がジェイナへの深い気持ちに気づいたのもボーレイアスにいたときのことであり、この想いはジェイナがユージャン・ヴォングの女神ユン=ハーラに扮している間も、可能な限りの奉仕によって支えられたのだった。ジャグとジェイナは自分たちの関係が軍での生活に圧迫感を与えるだけでなく、軍での生活が自分たちの関係に歪を生じさせることになると感じていた。しかし、2人が育んだ愛はそれに耐え得る強さを持っており、その愛を成就させるため、2人は一生懸命に働いたのだった。ジャグ自身としては、自分の感じているものが愛だということを知っていたが、ジェイナが友人タヒアリー・ヴェイラを彼女のもう1つの人格であるリイナ・クワードと和解させるべく昏睡状態に陥るまで、彼はその事実を受け入れることができなかったのである。
このとき以来、ジャグとジェイナは将来に向けてお互いの関係を深め合ったが、ユージャン・ヴォングが惑星カラマリに対する最後の大攻勢を開始したとき、2人の努力は脅かされることになる。そして、この戦いが終わると、放浪の惑星ゾナマ・セコートがコルサントの近郊に再び出現した。セコートはユージャン・ヴォング軍を防衛目的のために撤退させ、銀河同盟にコルサントへの攻撃および包囲を行うための理由を与えたのだった。
ジェイナがゾナマ・セコートへ向かうと、ジャグはヴァンガード中隊とツイン・サンズ中隊の指揮を引き受け、コルサント攻略の一翼を担うことになる。この戦いのなかで、彼はコルサントの地上へ侵入する兵士たちを満載した輸送船の護衛を行ったが、彼のクロークラフトはユージャン・ヴォング軍のプラズマ兵器による直撃を受け、地表への不時着を余儀なくされる。だが、彼は運良くジュダー・ペイジに救助され、その後、コルサントの防衛網を破壊する地上部隊を支援したのだった。
やがてユージャン・ヴォングの最高大君主シムラとその従者オニミが死亡すると、残りのユージャン・ヴォングは銀河同盟に対して降伏し、ついにこの戦争も終わりを迎えることになる。そして、停戦から数週間後、ジャグはジェイナを探し出し、彼女への愛を認めるのだった。しかし、ジェイナはまだ落ち着くときではないと判断していた。彼女は、未来の世代、特に自分の子供たちのために、より良い銀河系を実現しなければならないとジャグに告げる。ジェイナはこのまま軍の将校を続けるつもりだったが、ジャグはチス拡張領域防衛艦隊と銀河同盟との第一連絡員に任命されたため、またすぐに再会できることを知っていた。2人はお互いにそれぞれの道を歩む前に、しばしの最後となる情熱的なキスを交わすのだった。