トット・ドニータ
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解説
トット・ドニータはシス大戦勃発以前にジェダイ・マスター、アーカ・ジェスに師事していたトゥイレックのジェダイ・ナイトである。彼は青年期から、種族にあまり例を見ない特性を示していた。そしてその危険性が明らかになったときも、トットは逃げ隠れせず、むしろ最前線に立って種族の仲間を傷付けるあらゆることに立ち向かう準備を行っていた。だが不幸にも、トットのこうした性質は奴隷商人に家族ともども誘拐されたとき、彼自身に大きな禍をもたらすことになった。奴隷市場に向かう途中、彼は家族が背後に隠れている間に幾度となく奴隷商人と格闘になり、そのたびに打ち負かされ、意識を失うことも多々あったのだ。やがて奴隷船が目的地に到着しようとしたとき、トットと他の捕らわれの人々はアーカ・ジェス率いるジェダイ・ナイトの一団に救助された。そのときジェダイたちに畏敬の念を抱いたトットは、自分をジェダイとして訓練してくれるよう謙虚に懇願した。彼の家族は息子を危険な道に進ませることにあまり気を良くしていなかったが、マスター・アーカは彼を弟子とすることに同意したのだった。
アーカニアにあるアーカのジェダイ訓練施設に到着したトットは、他のジェダイや同じくアーカの弟子であるウリック・ケル=ドローマ、ケイ・ケル=ドローマの兄弟と出会った。トットはそこでの学習で目覚しい成果をあげ、アーカも彼の勤勉な心、訓練された振舞い、学習への熱意に大変満足していた。そして訓練の最中に、トットとアーカは彼が動物の言葉を理解し話すことができるというジェダイにも珍しい能力を持っていることに気づく。この能力を向上させるため、マスター・アーカは弟子をよくアーカニアの野生のジャングルに送り込み、野生動物たちの相手をさせていたのである。ジェダイにとって必要となるすべてを学ぶトット、ウリック、ケイにとって、この訓練施設での生活は概して平和そのものだった。しかし、3人にとっての最初の真の試練はすぐそこまで迫っていたのだった。
マスター・アーカはオンダロン星系に属する惑星の守護者だが、惑星オンダロンは長引く戦争と抗争に悩まされている状況だった。この惑星で行われている戦いは沈静化しなければならないというジェダイ評議会の言葉を重く受け止め、自分の責務を受け入れたアーカは、この任務がトット、ウリック、ケイの3人にとって良い予備任務になるだろうと考えた。この惑星では何百年にもわたって常に、城塞都市イジズの市民が野蛮なビースト・ライダーによる危険な攻撃に晒されているのだった。ビースト・ライダーの正体は、罪を犯して厳しい荒野に追放されたこの都市出身の犯罪者たちである。3人の若きジェダイはビースト・ライダーへの対処計画を議論するため、イジズの君主アマノーア女王との面会へと向かうことになった。こうして彼らはマスター不在での初の単独任務のため、宇宙船<ネビュロン・レンジャー>でオンダロンへと出発したのである。
彼らはオンダロンに到着後、すぐに事件に巻き込まれた。惑星の大気圏に入った直後、イジズ宇宙港へ向かう途中でビースト・ライダーの攻撃を受けたのである。だが、初めは戦いを回避し、都市の防衛範囲内に入ることができた。イジズの壁の衛兵たちがガン・タレットを使用し、ジェダイの船を安全に地上に誘導してくれたのだ。しかし、ビースト・ライダーの脅威からは解放されたものの、エイリアン種族であるトットが宮殿への入城を拒否され、衛兵たちと取っ組み合いになった。だが、ビースト・ライダーが防御壁を突破し、宮殿の天窓を突き破って侵入してきたため、この騒動は中断された。ジェダイは自分たち自身とアマノーア女王を守ることができたが、この争いのなかで女王の娘ガリア王女が誘拐されてしまった。そして彼らは王女の救出を依頼され、ビースト・ライダーの本拠地を探すべくオンダロンの荒野へと向かうのだった。
都市を離れ森林の上空に差し掛かると、ジェダイの船はビースト・ライダーの魚雷による攻撃を受けた。彼らは安全な着陸を試みるが失敗し、森林の中に墜落してしまった。森林の中ではビースト・ライダーだけでなく、野生の未知の脅威がジェダイたちに襲い掛かったが、ここで役立ったのが動物と会話のできるトットの能力である。彼らは巨大なボマ・ビーストを飼い慣らし、それに乗ってジャングルを横断しながら、ビースト・ライダーの首領モドン・キラの宮殿を目指すのだった。そしてついに到着し、3人のジェダイがボマ・ビーストに跨って宮殿に入ると、ちょうど結婚式が行われている最中だった。ガリアはモドン・キラの息子オーロン・キラと真の愛を分かち合っており、この誘拐劇も宮殿を抜け出したいと考えたガリアによる自作自演だったのだ。彼女には母の元へ帰るつもりは全くなかった。
トットとケル=ドローマ兄弟は、ビースト・ライダーたちの話からイジズの都市がダークサイドに覆われていることを知った。荒野に追放された犯罪者とされてきたビースト・ライダーたちは、ダークサイドによる支配を拒否し、それに反対していた人々だったのだ。ウリックは、彼らがイジズへ戻ってガリアとオーロンの結婚を公表すれば、イジズとビースト・ライダーとの戦争を終結させられると考えた。モドンはウリックの計画を快諾したが、イジズの衛兵と対峙するにはまだ躊躇いがあり、最後の戦いに備えて氏族を集結させた。そしてトットとケイは都市に戻るため船を修理し、数日後、3人のジェダイとガリア、オーロンがイジズに向けて出発するのだった。しかし、ウリックはアマノーア女王を誤解していた。女王は彼らと対面すると、ガリアを反逆者であると断じ、処刑しようとしたのである。女王は自らがフリードン・ナッドの信奉者であることを宣言し、彼らにダークサイドの力で襲い掛かった。ジェダイの一行はその場を逃れるのがやっとだった。
トットの一団は彼らを追う宮殿の衛兵たちと共に城砦に閉じ込められていた。ケイはすぐに一行からはぐれ、トットとウリックも離れ離れになった。トットはガリアとオーロンを連れて宇宙船に戻るが、一方でウリックはケイを探しに戻っていった。着床プラットフォームで、トットはビースト・ライダーと都市の衛兵との戦いが下方で激化している様子を見ることができた。最初はあたかもビースト・ライダーがわざと負けようとしているかのように見えたが、突然様子が変わり、ビースト・ライダーが都市になだれ込んでいった。やがて3人のジェダイは再び合流し、この移動が有利となる理由を理解した。マスター・アーカが加勢のためオンダロンにやってきたのだ。アーカは着陸地点まで船を操縦し、ビースト・ライダーたちに宮殿の衛兵たちに打ち勝つ勇気を与えると、勝利の展望を示すのだった。トットらは任務への助力を申し出たアーカに感謝を告げる。だが、マスターは弟子たちがダークサイドの動きをより早期に感知できなかったことについて失望し、仲裁を受けるほどの叱責を飛ばすのだった。
トットたちはアーカに従って宮殿の地下深くに潜り、フリードン・ナッドの墓の麓でアマノーア女王を発見した。しかし、アーカの力とフリードン・ナッドの闇の力、そして女王を支える闇の力が激しく衝突し、彼女は即死した。そのときアーカは、ガリアの先祖はダークサイドの信奉者だが、彼女はそれとは違った道を歩むだろうと告げた。ガリアはダークサイドから解放されたのだ。後に、4人のジェダイは新しくオンダロンの支配者に即位したガリア女王とオーロン王の戴冠式にも出席していた。
戴冠式の後もオンダロンにはまだやるべき仕事が残されていた。トットはこれらの任務を遂行するためジェダイ・ナイト、オス・ウィラムの助けを得ようと考え、惑星アンブリアへと向かった。そして彼がオスを連れて戻ると、アーカたちはナッドの遺骨の除去を始めており、墓をオンダロンの衛星デキサンに移すところだった。しかし、ジェダイがナッドの遺骨を移送のため動かすと、トットたちは未だ都市内に残るダーク・サイドの従者たち、すなわち武装戦士ウォーブ・ナルに率いられたナッドの信奉者たちからの攻撃を受けるのだった。トットらはオンダロンでの任務を終えたが、その直後にフリードン・ナッドの暴動という別の危機に直面したのである。
トットらはナッディストの攻撃の波から自分たちを守っていたが、ナッドの遺骨がダークサイドの略奪者の手にわたることは阻止できなかった。だが、ウォーブとナッディストは目標を達したことで攻撃を中止し、戦いは終わったのである。そのとき、アーカはガリアの父親オミン王の存在を感じたが、王は長年にわたって生命維持装置の下で生きており、何らかの形でオンダロンを覆うダークサイドの影響を受けていた。アーカとウリックはオミンと謁見するため宮殿の最下層へと降りていき、トット、オス、ケイが宮殿の外を警備していた。だが、面会は計画どおりに執り行われた。オミンは明らかにフリードン・ナッドと深く関わっており、強大な暗黒の力を得ていた。彼はこの力を使ってマスター・アーカを誘拐し、ダークサイド・エネルギーの網の中に拘束した。だが、ウリックは辛くも逃れることができた。トットたち他のジェダイが事態の変化に気づくと、軍を再編成するためモドン・キラの居城へと向かうのだった。
キラの軍を引き連れて戻ってきたトットはウリックやケイと合流し、同様にノーミ・サンライダー、ショーネブ・クルー、デイス・ディアス、キス・カーク、クァール・トックといったジェダイ・ナイトたちが、トットを援護するためオッサスから送られてきた。9人のジェダイとビースト・ライダーの軍団は圧倒的な力でナッディストたちを撃破し、オミンのいる宮殿内部へと侵入した。こうしてトットとジェダイの軍団はオミンを倒してマスター・アーカを救出し、オンダロンをダークサイドによる支配から解放することに成功したのだった。最終的にはこの惑星からダークサイドが消失し、トットらはナッドの遺骨をデキサンに移す任務を成し遂げたのである。
その後、トットのジェダイの一行は抗争で荒れ果てたオンダロンの再建に乗り出し、同時にビースト・ライダーたちの使うこの惑星の巨大な飛行獣の乗り方を学んでいた。彼らの元にナッドの暴動に加わっていた2人の人物、サタール・キートとアリーマが、故郷のエンプレス・テタ星系にクラースと名乗る政治結社を設立したという知らせが届いたのもそのころだった。だが、ジェダイたちをより不安にさせた報告は、クラースにフォースのダークサイドが関わっているという兆候に関するものだった。ジェダイは2つのチームに分かれ、トットはケイとマスター・アーカと共にオンダロンに残っていた。そして、トットとケイがオンダロンにおけるジェダイ基地の建設を監督していたとき、若いジェダイの考古学者がオミン王の墓で見つかったシスの工芸品を調査するためオンダロンにやってくるという知らせが届いた。この若き考古学者はマスター・ヴォド=ショスク・バスの弟子、エグザ・キューンだった。トットとケイはオンダロンに到着したキューンに挨拶するが、マスター・アーカは2人の弟子ほどキューンに心を開かず、一歩距離を置いたままでいた。アーカはキューンの訪問に別の意図を感じていたのである。
やがてジェダイ軍とクラースとの最初の衝突が起こり、その直後にクラースはジェダイに対する宣戦を布告した。ジェダイにとってもう1つの禍は、キューンがシスの秘密を探求し、それを学んでいたということである。2つの重大な事件に直面したジェダイ・オーダーは、直ちに今後の対応を協議すべく大規模な集会を開くことになった。トットもこの会合に参加するため、アーカとケイを伴って惑星デネバへと向かった。彼はジェダイとシスとの間で繰り広げられる大戦に関する予言、クラースに対抗するための戦術、そしてシスの再臨についての話を聞いた。だが、会合はクラースが送り込んできたバトル・ドロイド軍の妨害によって中断されてしまった。周囲は瞬く間に凄惨な戦場と化し、トットは数体のドロイドを倒すが、マスター・アーカがドロイドのブラスターに撃たれ、フォースと一体になってしまうのだった。
この事件の後、ウリックはクラースに潜入する決意をした。彼はクラースに入門し、その教義を学ぶという口実を掲げ、内部から彼らを滅ぼすつもりだった。しかし、ウリックからの連絡は途絶え、戦争も一向に終わる気配がなかった。トット、ケイ、そしてノーミ・サンライダーの3人はエンプレス・テタ星系へ行く決意をした。ノーミはクラースの本拠地の中枢に忍び込み、ウリックとの接触を果たした。彼女はそこでウリックが学んだことのすべてを知るが、この任務は失敗に終わるのだった。ウリックはノーミを拒絶し、彼女はクラースの兵士によって逮捕されてしまったのだ。トットとケイは確実な調査結果を待たずにノーミを強制的に助け出し、彼女は辛くも投獄を免れた。オッサスに戻ったジェダイたちはクラースに対する戦術を考え、彼らに対して使用する新型宇宙戦闘機のテストを行うのだった。
ジェダイたちは、クラースの拠点があるシナガーからウリックを救出するための計画について議論した。オッサスのジェダイ・マスターたちの評議会で許可が出ると、トットらはシナガーに向けて出発した。そして奇襲部隊はクラースの城砦に総攻撃を仕掛け、トットは上空から攻撃で敵の対戦闘機用防衛網を破壊するのだった。しかし、ウリックのクラースの元に残りたいという意思は強く、作戦は失敗に終わった。トットはジェダイたちを集め、1人足りない状態でオッサスへと引き上げるのだった。その後、古代シス卿の亡霊から新たなるシスの暗黒卿として指名されたエグザ・キューンとウリック・ケル=ドローマは、共和国を滅ぼし、シス帝国を復活させるための戦いを開始した。シス大戦の火蓋が切って落とされたのだ。
それから6ヶ月が経過したが、未だジェダイとクラースは戦争状態にあった。ウリックは正式にクラースの一員となり、新指導者の地位に就いていた。切迫した状況にあることを認識したトットは、ジェダイがこの脅威に対してどう対処すべきかを元老院を交えて話し合うため、ヴォド=ショスク・バス率いるジェダイの一団を伴ってコルサントへと向かった。だが、首都惑星に到着した直後、ジェダイと共和国グランド・アーミーはウリックとクラースの軍隊によって攻撃を受けた。だが、ジェダイはクラース軍と戦いながら、ウリックを共和国の戦術室に追い詰め、彼を拘束することに成功した。トットはウリックの裁判に臨むためコルサントに留まるが、裁判はキューンの妨害を受け、ウリックもキューンに連れ去られるのだった。さらにキューンはかつての師ヴォド・バスと対決し、彼を葬り去ったのである。
コルサントでの敗北後、トットはオッサスに帰還し、軍事情報部の一員となってクラース軍の動向調査に集中した。クラースはクロン星団近辺に展開しており、オーリル・セクターのケンプレックス9を攻撃していた。この情報を元に、クラースを攻撃するジェダイの奇襲チームがオーリル・セクターに派遣された。だが、クラースの女性指導者アリーマは古代シスの秘術をもってクロン星団の恒星の1つを爆破し、その衝撃波をジェダイたちに向けることによって彼らを全滅させてしまうのだった。そして恐ろしいことに、アリーマの持つシスの力は彼女自身の手に負えるものではなかった。超新星爆発の衝撃波はクロン星団全体に波及し、10個の恒星すべてを破壊させてオッサスへと向かっていた。これを知ったジェダイたちはジェダイ・ライブラリにある情報を可能な限り集め、一斉に避難を開始した。トットもジェダイの工芸品や文書、武器をできるだけ多く携え、仲間たちと共に船に乗り込むが、マンダロアの戦士団を率いたキューンとウリックがオッサスを襲撃したため、脱出は困難を極めるのだった。
しかし、トットらが想像する以上に終戦は近かった。弟ケイを殺害してしまったウリックはこの戦いの終盤でキューンを裏切り、彼が精神を肉体から切り離すために撤退していたシスの本拠地ヤヴィン4の場所を共和国に提供したのである。そしてクロン星団の衝撃波がオッサスに接近すると、トットと他のジェダイたちも惑星を発っていった。彼らは1,000を超す兵力でキューンを追い、ヤヴィン4に侵攻した。その軌道上でジェダイたちは瞑想し、キューンが文字通り永久に己の力を封じ込め、集中させておくために造った神殿から、彼の魂が離れることを防ぐ光の壁を作るのだった。こうして数多くの生命と惑星を滅ぼした凄惨なシス大戦が幕を下ろしたのである。
戦争が終わって数年後、トット・ドニータは故郷ライロスへ戻り、征服され追放された友人や氏族の仲間たちがこの厳しい惑星で新しい我が家を探すのを手伝った。トットの氏族は恒常的な灼熱の嵐に悩まされており、このときもこうした嵐の1つが彼らに襲い掛かってきた。避難所を見つける時間もほとんどないなか、彼は可能な限り多くの仲間を助けようとして嵐に立ち向かった。トットはこの熱嵐を生き延びるが、それもフォースの守りがあればこそのことである。彼は顔の左に酷い傷を負い、ジェダイでいることの犠牲を永久に胸に携えたまま、再び故郷を後にするのだった。
そしてシス大戦終結から10年後、ノーミ・サンライダーはジェダイの最も偉大な指導者として台頭し、太陽エネルギー収集施設イグジス・ステーションに新たなるジェダイの参加者を募っていた。トットももちろんこの計画に名乗りを上げたが、不運にも会合の時間に遅れてしまった。しかし、損害は大きくなかった。彼は到着と同時にノーミの娘ヴィマを救助するという事態に見舞われたのである。ヴィマは採集船を借りた直後に太陽の彩層へ接近しすぎてしまい、太陽の中へ引き込まれそうになっていたのだ。トットはヴィマをステーションの安全な場所に連れて行き、共にシス大戦を戦ったかつての仲間たち、マスター・ソン、サイルヴァーらと再会を果たした。このとき彼はサイルヴァーの心の中に、先の大戦で蓄積された激しい怒りの渦を感じるのだった。
サイルヴァーはウリック・ケル=ドローマが仲間のクレイドーをダークサイドに堕落させたことに怒りを抱いていた。これが原因となってクレイドーは死亡し、裁かれることさえなかったのである。トットは彼女の怒りを建設的な方向へ転換させる必要があると感じ、自分と共にライロスへ行って氏族の窮地を救う手伝いをして欲しいと頼んだ。彼は故郷に到着すると氏族長にサイルヴァーを紹介し、氏族間抗争を終わらせるよう努力していたライバル氏族の長たちとも面会した。そして彼女に氏族長たちのその後の支援を依頼したのである。トットはジェダイ特有の優れた外交手腕を持っており、自身の氏族とライバル氏族との争いをトゥイレックの伝統に基づく方法で見事に解決させた。だが不幸にもトットの不在の間にサイルヴァーが彼の氏族のメンバーをからかい、喧嘩にまで発展してしまった。ちょうどトットが和解の知らせを持って帰ってきたために仲裁できたが、彼女の行動はトットを悩ませ続けるのだった。彼はサイルヴァーに、内に秘めた怒りを無くす方法を探す必要があると語った。こうして彼はサイルヴァーの故郷へ同行することになり、彼女の心の平和を求める旅に赴くのだった。
キャサーに着いたトットは、サイルヴァーが故郷で絶大な尊敬を得ており、彼女のジェダイとしての人生を称える巨大なモニュメントまでもが建てられていることを知った。彼女は何百、いや何千という数の昆虫に似たキルティックの巣を斬り、巨大な女王を含むすべてを虐殺した。これを見たトットは恐怖に震え、彼女が怒りを取り除けていないこと、むしろ怒りに身を任せてさえいることを確信したのだった。そして砂漠を闇夜が覆ったとき、彼はサイルヴァーに、彼女は危険なほどダークサイドに近い道を歩んでおり、もはや助け出すことはできないと警告した。これは彼女が自分だけの力で克服しなければならないことだった。この最後の助言を残し、トットは銀河系で最も偉大なジェダイ・ナイトとしての役目を終えたのである。