RX-24
この項目ではスター・ツアーズ社のドロイドについて記述しています。クローン・キャプテンについてはCT-7567をご覧ください。
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RX-24、通称キャプテン・レックスは、ルーベンス・ロボティック・システムズ社製のRXシリーズ・パイロット・ドロイドである。この男性プログラム・ドロイドは銀河帝国の台頭後のあるときに旅行代理店スター・ツアーズ社によって購入されたが、彼は不良品であり、ヤヴィンの戦いの4年後のエンドアの戦いのころに、同社がスタースピーダー1000の船団を新型モデルのスタースピーダー3000にアップグレードした後、初めて使用されることになった。そのときまで、RX-24は修理を受けていたのである。スター・ツアーズ社における彼の最初の任務は、初めてのことの連続だった。レックスのパイロットとしての最初の飛行は、同社が正式にスタースピーダー3000を使用した最初の機会であり、エンドア・エクスプレスによる森林衛星エンドアへの最初の直行便だったのだ。副操縦士のアストロメク・ドロイド、R2-D2と共に、レックスはスター・ツアーズ・フライト45で飛び立った。だが、彼はエンドアには到着せず、その代わりに宇宙港を出たシャトルをあわや破壊しかけ、ハイパースペースからの離脱が大幅に遅れたため森林衛星を通り過ぎ、彗星群に突入し、新共和国と帝国軍との戦闘に遭遇し、帝国軍のバトルステーションへの攻撃に加わったのだった。その後、このパイロット・ドロイドは出発点である宇宙港に戻ったのである。
レックスのプログラムと外見は標準的なRXシリーズのものである。彼はボディ部が、磨き上げられた金属に金色や青色の装飾を施された幅広い区画と、黒く塗られた細い区画に分割されていた。また、RX-24には鈎爪の付いた3本の腕、白色光に輝く青い光受像器、伸縮式の青いバイザー、移動を容易にするため基部に設けられたリパルサーリフト発生装置が取り付けられていた。レックスは有機生命体と浸しく、エンドアへの悲惨なフライトの際にも勇敢な態度を装っていた。また、彼は仲間のドロイド、ROX-Nと恋愛関係にあった。
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経歴
RX-24はルーベンス・ロボティック・システムズ社製のRXシリーズ・パイロット・ドロイドである。このドロイドは、ヤヴィンの戦い前のあるときに、スター・ツアーズ社と呼ばれる銀河旅行代理店によって購入された数体の同型ドロイドの1体だった。だが、同社に搬送された際に不良品だったRX-24は、ケースから出されてもほぼ完全に機能せず、ベーシックで意味不明な言葉をつぶやいたり、不規則なスピードと間隔で会話を行い、首部から火花を散らすといった状態だった。そのため、彼の基部には「欠陥品」および「工場へ返送」と書かれたステッカーが貼られ、しばらくの間、ケースの外に放置されていたのだった。
エンドアの戦いの終結後の、ヤヴィンの戦いの4.3年後までに、RX-24は完全に機能するパイロット・ドロイドとして修復されていた。また、彼はスター・ツアーズ社で働くもう1体のドロイド、ROX-Nとの恋愛関係をも育んでいた。その間に、スター・ツアーズ社はスタースピーダー1000の船団を新型のスタースピーダー3000モデルへとアップグレードしている。そして、銀河皇帝パルパティーンが反乱同盟軍によって倒された地、衛星エンドアが突如として有名になると、一攫千金を目論むスター・ツアーズ社は「レックス」の愛称を与えられたRX-24をスタースピーダー3000の最初の航行の船長に任命し、新商品エンドア・エクスプレスの一環として乗客を満載させた森林衛星への旅に送り出したのである。レックスは、デス・スターII・バトル・ステーションの建造中に銀河帝国がエンドア星系への物資供給のために開拓したハイパーレーン、サンクチュアリ・パイプラインを通過する予定だった。だが、帝国によるハイパールートの維持を失ったパイプラインは、戦いの終結後に崩壊の兆しを見せていた。それでもスター・ツアーズ社はレックスにスター・ツアーズ・フライト45(ST-45)の発進命令を下したのである。このとき計画の無謀さに気付いていたのは、同社で一時的に働いていたプロトコル・ドロイドのC-3POだけだった。彼は、レックスに「航行前に取り外すこと」の工場タグが付けられたままだったことに気付いていたのである。
レックスはスタースピーダーのコクピット・シールドの前で配置についた。快適な乗船を約束したドロイドはシールドを下し、乗客たちにアストロメク・ソロットに搭載されたナビゲーター、R2-D2を紹介する。そして管制部からの承認を得ると、レックスは宇宙船を急速に動かしたが、まだ宇宙港内にも関わらず、ルートを誤ってしまった。スタースピーダー3000のブレーキを見つけられなかった彼は、あわや壁に激突するところで辛うじて船体を回避させ、障害物を乗り越えて宇宙空間に飛び出したのである。こうした最初の不吉な出来事を経験したものの、RX-24はR2-D2にハイパースペースへの突入を命令したのだった。
パイロットの次のミスは光速から脱出があまりにも遅かったことだった。その結果、スタースピーダーはエンドアを完全に通り過ぎ、氷の彗星群へと突入してしまったのだ。彼は巧みな操縦で辛うじて彗星群を切り抜けるが、その直後、立ち入り禁止の戦闘区域に入ってしまう。そこは、新共和国のXウィング・スターファイターと、帝国軍のインペリアル級スター・デストロイヤーやTIE/LNスターファイターの編隊との戦闘の真っ只中だった。レックスは客船がスター・デストロイヤーのトラクター・ビームに捕えられたことに気付いたが、新共和国パイロットの1人からメイン・スラスターを切るようにとの助言をもらい、捕捉状態から脱出することに成功する。帝国軍の戦闘機に船を撃たれ、高度が低下したとき、旅は終わりを告げようとしたが、R2-D2が船長の命令に従って破損した安定化装置を修理した。その後レックスは宇宙船を、帝国軍の超大型バトル・ステーションへの攻撃態勢に入った新共和国レッド中隊と合流させる。2機のXウィングに従って巨大なトレンチに入り、敵のTIEファイターの撃墜を支援した後、レックスと乗客たちは攻撃を成功を目の当たりにしたのだった。戦いが終わると、レックスはR2-D2に光速への移行を命じた。やがて彼らは傷つきながらも、ST-45が出港した宇宙港へと帰還したのである。
RX-24の航行は、旅行代理店スター・ツアーズ社の未来に暗い影を落とすことになった。エンドアの戦いの数か月後、事故と経営難によって同社は廃業に追い込まれてしまったのである。
特徴
RX-24は標準的なRXシリーズ・モデルであり、第2種ドロイド(宇宙航行や、車両および宇宙船のメンテナンス補助を行うドロイドの分類)に含まれる。彼は、宇宙船の操縦に適した鈎爪のある3本の腕、学習と創造を容易にする発見的プロセッサ、視認のための2つの光受像器、基部に設けられた移動用のリパルサーリフト・プラットフォーム、そして会話のための音声合成装置など、この機種の標準装備を備えていた。このドロイドは男性としてプログラムされており、ベーシックとバイナリの両方を話し、理解することができた。レックスの光受像器は非点灯時には青色だが、点灯時には白色に輝いた。また、本体の幅広の部位は磨き上げられた金属に金色と青色の装飾が施されており、それらの間にある細い部位は黒色に塗装されていた。さらに、レックスの鈎爪、前頭部のフェイス・プレート、音声合成装置も金色に塗装されていた。このドロイド・パイロットには伸縮式の青いバイザーも取り付けられており、これを下げることで光受像器をふさぐこともできた。
星間旅行代理店スター・ツアーズ社に到着したRX-24は、不規則な言葉を早口でまくしたてたり、頻繁にショートを起こすなど、製造時の深刻な欠陥に悩まされていた。だが、修理によって正常な状態となったレックスは、他のRXユニットと同等のプログラムを楽しんだのである。彼は宇宙船の操縦、船の整備、コンピューターの使用に長けていた。また、レックスの光受像器は精度が高いため、宇宙航行中に障害物を効率よく発見することができ、その器用さによって危険な状況下で飛行することもできた。だが、それでも彼は最初の任務において宇宙航行に不慣れな現実を露呈することになる。彼は航行中に取り乱し、不安定な状態となり、スタースピーダー3000をあわや破壊しかけると、他の災難を辛うじて免れたのである。だが最終的に、彼は持ち前の反射神経と大胆さによって無事にスター・ツアーズ社のドックに帰還することができたのだった。
同様に、完全な状態で機能していたレックスは、この機種に特有の有機生命体との容易な接触性を示していた。彼は恐ろしい状況においても非常に好意的で、陽気な性格をしていたのである。最初の航行が脇道に逸れたときも、彼はプロフェッショナルとして平静を装い、いくつかのミスを故意であると主張した。しかし、彼の不安は憤慨の絶叫と悲鳴によって直ちに露呈してしまう。RX-24は乗客の安全を守りたいと訴えていたが、実際には初めてのフライトでの向う見ずな兆候を示しており、例えば帝国軍のバトルステーションに出くわしたときには、安全に逃げるよりも、それを攻撃中の新共和国に加わることを選んだのである。
このパイロット・ドロイドは最初のナビゲーターであるR2-D2や、ロマンチックな関心を抱くROX-Nなどの他のドロイドとも円滑な交流を行っていた。