バリス・オフィー
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バリス・オフィーは、クローン大戦で活躍したミリアランのジェダイ・ナイト、そしてジェダイ将軍である。優秀なジェダイの治癒者であるオフィーは、この銀河系規模の抗争の間、ドロンガーのリムスーでその能力を利用した。また、彼女は青い光刃のライトセイバーを使用するフォーム3:ソレスの実践者でもあった。オフィーは顔に刻まれたタトゥーが特徴的である。彼女はオーダー66の犠牲者の1人でもあった。
目次 |
経歴
初期の人生
深宇宙を航行する貨物船の中で生まれたバリス・オフィーは、ジェダイ・オーダーに在籍する他の訓練生と同様に幼い頃から両親と切り離され、コルサントのジェダイ聖堂とジェダイ規範の教義のなかで育てられていた。彼女にはジェダイの原理に基づく厳格な教育が与えられたが、若いオフィーは彼女より保守的なマスターさえも難色を示すほどの衝動性を持ち合わせていたのである。彼女は生まれつき控えめな性格だが、脅しに屈することを極端に嫌い、外交的手続きに従うよりもライトセイバーでの戦いを選ぶことが多かった。これは彼女と同世代のパダワンたちに多く見られる共通の特徴だったのだ。バリスやアナキン・スカイウォーカーといった若いジェダイたちは、自分の若さを過剰にアピールする傾向が強く、ときとして冷たい行動に出ることがおおかったのである。
アンシオンへの任務
クローン大戦の勃発前に、バリスは師のルミナーラ・アンドゥリィ、そして仲間のジェダイ、オビ=ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカーと共に、無名の惑星アンシオンの外交任務に赴いた。分離主義勢力の共謀者たちが幾重ものベールに隠された黒幕を通じて、アンシオンを共和国から離脱させようと画策していたのである。この陰謀の一環として、地元の犯罪王ソアーグ・ザ・ハットに雇われた2人の無能なアンシオニアン、ブルガンとキアクタがバリスの誘拐を試みた。しかし、彼女は2人が利用されていただけであることを見抜き、犯行の意図に悪意がないことを知る。バリスはフォースの癒しの術を使って誘拐者たちの心の病を治療し、感謝と忠誠を得ることに成功したのだった。この友情はやがてアンシオンに平和をもたらし、共和国分裂の脅威を水際でせき止めることに役立つことになる。
クローン大戦
ジオノーシスの戦い
アンシオンからの帰還後、バリスとルミナーラはドゥークー伯爵によって捕らえられたオビ=ワンを救出するため、メイス・ウィンドゥ率いる 200人のジェダイと共にジオノーシスへと向かった。彼らはジオノーシスの闘技場で果敢な戦い振りを披露するが、数で圧倒的に勝る分離派のドロイド軍を前に、多くのジェダイが犠牲となってしまう。だが、マスター・ヨーダと共和国のクローン軍の到着によって形成は逆転し、多大な被害を被りながらも、ジオノーシスの戦いは共和国側の勝利に終わるのだった。しかし、この戦いは凄惨なクローン大戦への幕開けに過ぎなかったのである。
イラムでの戦闘
クローン大戦の最中も、バリスは師に付き従い、ジェダイの訓練を続けていた。彼女はジェダイの神聖な寺院のある厳寒の惑星イラムへと赴き、ここでしか採集されない貴重なクリスタルを使って、ライトセイバーの製造法を学んでいたのである。だが、ジェダイがその力を維持するにあたって重要な惑星となるイラムは、既に独立星系連合の攻撃目標となっていた。無数の地雷埋設ドロイドが寺院のある洞窟へと侵入し、爆破工作を行っていたのである。それを察知したバリスとルミナーラは二身一体の攻撃で次々とドロイドを破壊するが、爆弾の除去には間に合わず、崩れ落ちてきた瓦礫の下に閉じ込められてしまう。彼女らの救助に駆けつけたのは、フォースの乱れで2人の危機を直感したマスター・ヨーダだった。
ドロンガーへの任務
そしてクローン大戦の勃発から2年後、師弟は別々の任務を与えられ、バリスは医師たちの支援とボタの生産を厳重に監視するためにドロンガーへと派遣される。彼女はこれが自身に課せられたジェダイの試練であると確信しており、この戦争における自らの価値を示す絶好の機会であると捉えていた。だが、彼女は共和国移動外科ユニットの目に見える恐怖に対しても、毎日死との直面を強いられる精神的苦痛に対しても、心の準備ができていなかった。さらに、バリスは気づくと、執拗に彼女を挑発し続けるリムゾー7の戦闘インストラクター、フォウ・ジと対立していたのだった。彼女はフォウ・ジを出し抜きたいとする願望がフォースのダークサイドに起因するものだということに気づき、その感情を抑制しようとする。そして、フォウが分離派のスパイによって放たれた毒矢に撃たれると、バリスは欲求を飲み込み、フォースの助けを得て彼の体から毒を抽出することを強いられたのだった。
しかし、回復したフォウ・ジが再び戦場へと戻り、自分を付け狙う分離派の軍を殲滅させるためにサーマル・デトネーターを使うと、バリスも彼を救った満足感をすぐに払拭させられてしまう。バリスは、フォウが自分の優位性を誇示するために彼女の好意を無にしたのだと確信し、再び怒りの炎を燃やすのだった。彼女がジェダイの試練の奥深さに気づき、目の前の任務に集中するようになったのもこのときである。そして、分離主義勢力がすべての協定を破って医療施設への攻撃を行うと、彼女はリムスー7への攻撃を通じてこの戦争の醜さと凄惨さを見せつけられたのだった。やがて脱出のとき、バリスは榴散弾の破片によって医師のザン・ヤントが即死する光景を救いようのない恐怖として見つめていた。そして、友人の死を悲しむことさえ冷静に拒絶するジョス・ヴォンダーの態度にも、バリスはただ辛抱するしかなかったのである。
ジェダイ聖堂の爆破
ヤヴィンの戦いの20年前、ジェダイ聖堂ハンガーが爆破された後、多くの人々はパダワン・アソーカ・タノを容疑者レッタ・ターモンドの殺害犯であると考えた。だが、タノが何者かによって罠にはめられたと考える人々もおり、オフィーもその1人だった。オフィーはコルサントの暗黒街へ逃亡したタノを手助けし、彼女に密かに助言を与えていたのである。タノはクローンが彼女やオフィーを追跡できないようにするため、公衆コムリンクを使ってオフィーと連絡を取っていた。そしてオフィーは、タノに真犯人への手がかりを見つけさせるため、彼女を、ターモンドが聖堂を爆破するために使用したナノ=ドロイドの入手先である倉庫へと誘導したのだった。だがそのとき、謎の襲撃者がタノと行動を共にしていたアサージ・ヴェントレスを不意打ちし、彼女のライトセイバーとマスクを奪った。次に襲撃者はヴェントレスに変装してタノを襲い、彼女はナノ=ドロイドのキャニスターが大量に保管された倉庫に転落してしまう。そしてクローンたちがその場に駆け付け、タノを逮捕したのだった。
共和国軍事基地でアソーカ・タノの裁判が行われていたとき、アナキン・スカイウォーカーはヴェントレスを発見し、取り押さえていた。だが、彼女は自分以外の誰かが黒幕だと言い、その犯人に武器とマスクを奪われたと説明する。さらに彼女はアナキンに、タノがオフィーと連絡を取っていたことを教えたのだった。その後、ジェダイ聖堂に戻ったスカイウォーカーがオフィーを尋問すると、彼女はついに自分が事件の首謀者であることを自白したのである。彼女はヴェントレスの2本のライトセイバーを使ってスカイウォーカーと対決するが、悪に走ったパダワンは最終的にジェダイ・テンプル・ガードによって包囲されてしまったのだった。
そしてアソーカがまさに有罪の宣告を受けようとしていたとき、スカイウォーカーがオフィーを伴って法廷に姿を現した。彼女は法廷で真実を告げ、本来の理念を忘れて戦争を主導するジェダイは腐敗しており、裁きを受けるべきはジェダイであると主張する。その後、アソーカは謝罪を受け、ジェダイ・オーダーへの復帰を促されるが、彼女はそれを拒否したのだった。オーダーに信じてもらえなかった彼女は、自分が裏切られたと感じていたのである。
人物と特徴
ジェダイ・マスター、ルミナーラ・アンドゥリィに師事する忠実なパダワン、バリス・オフィーは、パルパティーン最高議長との重要な面会の際には敬愛する師に寄り添い、クローン大戦の勃発時にも仲間たちと共に激しい戦いに参加した。戦闘時のバリスはマスター・ルミナーラとの二身一体の戦闘スタイルを得意としている。彼女はフォースとの繋がりによって、自分の行動をマスターのそれと完璧に同調させることができるのだ。一方で、彼女のマスターは間違いなくルミナーラだが、バリスはジェダイの治療者サークルにも加わっており、そこではスタス・アリーから教えを受けている。彼女は怪我の治療よりも、疾患の治療を得意としていた。