ナイト昇格の儀式
| ||
|
ナイト昇格の儀式は、ジェダイ・パダワン、すなわち弟子が一人前のジェダイ・ナイトになる際に行われる儀式である。同様の儀式は試練を通過したナイトがジェダイ・マスターになる際にも行われていた。一方で、シスにも彼ら独自のナイト昇格の儀式があった。
目次 |
歴史
旧共和国におけるナイトへの到達
マスターから十分な期間におよぶ訓練を受けたパダワンは、ナイト昇格への試練を受けることになる。パダワンはそれに合格することで、共和国のナイトとなったことを宣言されるのだ。慣習的なパダワン・ブレードも、騎士道の間で行われるナイト昇格の儀式の際にライトセイバーで切り落とされる(髪が伸びる種族のパダワンの場合)。パダワンをジェダイ・ナイトの地位に昇格させることができるのは、ジェダイ評議会またはそのパダワンのマスターだけである。ほとんどのナイトは自身のパダワンをナイトに昇格させた後、自分がジェダイ・マスターに昇格する際に再び儀式を受けるが、ごく稀にその過程を踏まずにマスターに昇格するジェダイもいた(再び試練を受けたり、セイシー・ティンやアトリスのように一度も弟子を持たなかった場合の両方がある)。ただし、多くのナイトは少なくとも自分の弟子からは「マスター」と呼ばれていた。
ナイトへの昇格
通常、ナイト昇格の儀式は、その当時のグランド・マスターが取り仕切って行われていた。共和国の晩年におけるその役はヨーダであり、11人の他のジェダイ・マスターたち(必ずしもそうではないが、通常はジェダイ評議会のメンバーである)もヨーダと共に儀式に出席していた。また、パダワン本人のマスターも出席するが、通常は儀式そのものには参加しなかった。
前日の昼夜を騎士道の間の直下にある部屋で瞑想を行って過ごしたパダワンは、マスターの合図で部屋に入り、暗いホールの中央部へと進む。その後、ジェダイ評議会のメンバーが各自のライトセイバーを起動し、それらを床に傾ける。そして、ナイト昇格の儀式を主催するグランド・マスターが通常の挨拶ではじまる以下の式文を朗読する。
- 我らはみなジェダイだ。フォースは我らを通じて語りかける。フォースは我らの行動を通じて自らの存在と真実を宣言する。この日、我らはフォースの宣言を知るためにここに集う。
そして進行役のマスターは新しいナイトに視点を定め、次のように語る。
- 前へ出よ、パダワン。評議会の権限とフォースの意思により、(パダワンの名前)、そなたは共和国のジェダイ(パダワン・ブレードを切って)・ナイトとなった。
最後にジェダイ・マスター(通常は評議会メンバー)が次のように宣言する。
- ライトセイバーを持て、ジェダイ・ナイト・(新ナイトの名前)。フォースが共にあらんことを。
その後、評議会メンバーが新しくナイトとなったジェダイに敬礼し、儀式が終了する。
ただし、すべてのジェダイがこうした儀式を通じてナイトになったわけではない。少なくとも数人のジェダイ(オビ=ワン・ケノービ、ジョハン・オソーン、ヴァーゲアなど)は単に試練に合格したことを告げられただけだった。これが特別な名誉と考えられていたのかどうかは知られていない。
また、複数のジェダイが同時に昇格を果たすこともあった。このような場合に行われる類似した儀式で、アイラ・セキュラがジェダイ・ナイトに、クインラン・ヴォスがジェダイ・マスターに昇格している。
新ジェダイ・オーダーにおけるナイト
ルーク・スカイウォーカーは、彼がナイトとなった時点でジェダイ・オーダーが完全に滅んでいたため、公式にはナイト昇格の儀式を経験していない。死の床にあったヨーダはルークに対し、ダース・ヴェイダーと対決しなければならず、そのとき初めてジェダイとなるだろうと告げた。そしてルークはヴェイダーと対決する。ルークは皇帝の巧みな挑発をものともせずに彼を打ち倒し、命を助け、決して怒りを見せず、フォースのダークサイドの誘惑に耐えたのだった。ヴェイダーを殺すことを拒否したルークは皇帝に、決して彼とは手を組まず、ダークサイドを受け入れないと宣言する。このときルークはかつての父と同じジェダイ・ナイトとなったのだ。皇帝がルークを襲うと、ヴェイダーは息子の命を救い、フォースのライトサイドを取り戻そうとした。そのときからルークは自分がジェダイ・ナイトであると考えるようになったが、まだ学ぶべきことが多いとも認識していた。やがて銀河系をさまよう中で、彼は新ジェダイ・オーダーを設立することになる。
新ジェダイ・オーダーにおけるナイトへの昇格は常に旧オーダーのような堅苦しいものだったわけではない。ヤヴィンの戦いの12年後、キップ・デュロン、ドースク81、シルガルは、スカイウォーカーによって与えられた各自の任務を完遂した後、彼からナイトの称号を授与された。そして彼らは自分のライトセイバーを作成し、銀河系の人々の役に立つ行動をとるためヤヴィン4を去ったのだった。
また、ジェイデン・コーアも正式な儀式を経ずにナイトに昇格した1人である。彼はルーク・スカイウォーカーとカイル・カターンとの公式な会話の中で、ヴジャンでの行為を認められ、ジェダイ・ナイトの階級への昇格が決まったのだった。
ヤヴィンの戦いの24年後には、ジェイセン、ジェイナ・ソロ、ゼック、テネル・カー、ルサ、レイナー・スール、ローバッカたちが、多種族同盟やブラック・サンとの戦いに勝利した後、スカイウォーカーの決断によってナイトへの昇格を果たした。彼らの昇格の儀式は召集された新ジェダイ・オーダーと新共和国の代表団などの観衆を前に、現役ナイトたちのライトセイバーによる敬礼、ティオンヌによるバラードの演奏などを交えてマサッシ神殿で盛大に行われたのだった。
ヤヴィンの戦いの27年後には、ジェダイ最高評議会の最初の動議として、スカイウォーカーがマーカーでの任務を生き延びたパダワンをダクでナイトに昇格させた。このとき各訓練生たちは個々に呼ばれ、グランド・マスターからの短い個別の言葉と正式なローブを授かっている。
そしてユージャン・ヴォングの敗北と新ジェダイ聖堂の建立後、ナイトへの昇格は再び騎士道の間で正式に執り行われるようになったのだった。