スタースピーダー1000
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スタースピーダー1000は、かつて星間旅行代理店スター・ツアーズ社と他の5つの銀河観光旅行協会に所属する代理店が使用していた宇宙輸送船の一種である。この船には40人分の乗客席が用意されており、たった3人の乗員で効率的な旅を行うことができた。また、スター・ツアーズ社のスタースピーダー1000にはすべての機体に同社のログが描かれていたが、船体の色は目的地によって様々な色分けをされていた。スタースピーダー1000はエンドアの戦いの直後に見られた、ほぼ同じ姿をしたスタースピーダー3000の前身にあたる機種でもある。
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特徴
頑丈でほぼ箱型をしたスタースピーダー1000は、一度に40人以上の乗客を運ぶことができた。スタースピーダー1000の両側にはそれぞれ5つの自動ドアが付いており、乗客たちはこのドアから5列に並んだ座席に入ることができた。旅行代理店スター・ツアーズ社はこの輸送船を「このクラスで最も洗練された豪華な宇宙旅行」と宣伝していたが、スタースピーダー1000のキャビンはむしろ簡素な作りである。この船の内部はほぼすべてが乗客席エリアで占められており、小さな前面ビューポートを備えた操縦デッキにはパイロット・ドロイドとシステム・アナリストが1体ずつ配置されていた。また、船外のプロパー・スロットにはアストロメク・ドロイドが1体搭載されていた。さらに各スタースピーダー1000には独自のIC-360カメラ・ドロイドが1体装備されており、これらは船外で活動することで、キャビンの乗客たちに危険な生物やエキゾチックな風景の接写イメージを提供することができた。また、舷窓には自動洗浄システムが備わっていた。
だがそうした欠点があるにもかかわらず、この輸送船は高性能ハイパードライブと偏向シールドを搭載しており、すべての座席に個人用の安全ベルトが備わっていた。また、この乗り物には2基のフラッシュ・キャノンと2基の隠蔽型レーザー・キャノンが搭載されており、安全を脅かす存在と遭遇した際に自衛を行うことも可能である。さらに、スタースピーダー1000は水中でも航行できるように設計されていた。機体正面に1対のヘッドランプが取り付けられており、惑星ナブーのパオンガ湖のような暗い水中でも方向を正確に判断することができたのだ。
スタースピーダー1000の最も基本的な船体カラーは赤色、白色、青色である。特に船体の背面は大半の部分が赤く塗装されており、中央部は白、腹部は青だった。しかし、この船には標準デザインの他に、船籍や主な行先によって異なる複数の船体デザインが存在していた。
歴史
スタースピーダー1000は、高速スター・クルーザーの造船技術で長年にわたって評価を得ていた人々の住むコアの惑星コレリアで、サカル宇宙航空社によって製造された宇宙船である。この船はハット・スペースで承認を受け、その技術はコルサントで絶賛され、その安全性はマンダロアで高く評価されたのだった。
この頑丈な輸送船は、ヤヴィンの戦いの前年からおよそ1年間にわたってスター・ツアーズ社で使用されていた。だがこの間に、銀河観光旅行協会を通じてスター・ツアーズ社と提携していた他の旅行会社も、いくつかのツアー・パッケージを企画し、それぞれに異なる特別なデザインと模様を施したスタースピーダー1000を割り当てていた。例えば、チョーメル・セクターの惑星ナブーへ向かうナブー・スペースラインズ社のスタースピーダーは、黄色と赤色で塗装されており、白文字のオーラベッシュでNernの文字が描かれていた。だが、スター・ツアーズ社はこの船を自社のトレードマークとして宣伝しており、独占使用していると訴えていたのである。
ヤヴィンの戦いの1年前、反乱同盟軍が台頭し、彼らがヤヴィン4に基地を設営した後のあるとき、オルデラン行のスター・ツアーズ・フライト1401が銀河帝国の工作員による奇襲を受けた。帝国軍はこの便に反乱軍のスパイが搭乗していることを突き止めていたのである。さらに予期せぬ偶然によって、フライト1401のスタースピーダーはプロトコル・ドロイドのC-3POが操縦していたのだった。だが、彼は最善を尽くして帝国軍から逃走し、スパイを安全に送り届けることができたのである。
エンドアの戦いの直後、ヤヴィンの戦いの4.3年後までに、スタースピーダー1000はほぼ同型の後継機種、スタースピーダー3000に取って代わられることになった。しかし、新型の3000もそれほど長く就役することはなかった。スター・ツアーズ社は一連の事故を起こした後、わずか数か月で廃業に追い込まれたのである。