エンボ
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エンボは、クローン大戦中に活躍したキューゾの賞金稼ぎである。彼はスーギの賞金稼ぎグループの一員だった。彼は大きな縁のある丸い帽子を被っており、それを投げて武器にしたり、小型火器に対するシールドとして使ったりしていた。また、彼は改良型ボウキャスターのような武器も使っていた。エンボは非常に運動神経が優れており、空中への驚異的なジャンプ力があるため、素早く広範囲を移動することができたのだった。クローン大戦中、彼はキャド・ベインと並び、銀河系で最高の賞金稼ぎの1人として知られていた。
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経歴
クローン大戦中、エンボはスーギの賞金稼ぎグループの一員としてフェルーシアの農夫たちに雇われた。農村のリーダー、ケイシスは、ホンドー・オナカーと彼の海賊団による略奪行為から村の人々とナイシリンの収穫を守るため、傭兵たちを雇ったのである。そして賞金稼ぎたちが雇われた直後、ジェダイがこの惑星で遭難し、村に助けを求めてきた。オビ＝ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカー、アソーカ・タノには、一見したところ村が無人のように見えたが、住居に入ったところをエンボと他の賞金稼ぎたちに囲まれてしまう。ジェダイがライトセイバーを起動し、両者の間の緊張が走った。だがケイシスが仲裁に入り、両方のグループに話し合うことを勧めたのである。
ケノービは彼らを手助けることを躊躇った。彼は自分たちがここにいるというだけの理由で、農夫たちが分離主義勢力の標的にされてしまうことを恐れたのだ。しかし、農夫たちを脅かしているのがホンドー・オナカーであることが分かり、さらにオナカーが金銭で事を解決するというケノービの提案を拒否したため、最終的にジェダイは農夫たちを助けることを承諾したのである。ケノービは賞金稼ぎたちに村を守るにあたってのアドバイスを行い、一方でアナキンは農夫たちに自衛のための訓練を行った。アナキンが農夫たちに単純な農耕器具でも武器として使えることを教えていると、エンボは近くでそれを見学し、農夫たちの失敗を見て楽しんでいた。すると突然、スーギが近くの尾根から状況を観察している海賊の偵察員を発見し、敵を始末するためにエンボを送り込んだ。かなり離れていたが、エンボは敵がスピーダーにたどり着く前に海賊に追いつき、ライフルによる一撃で乗り物を破壊する。海賊もエンボに向けて発砲するが、キューゾの賞金稼ぎは装甲帽子を使って海賊の方へ一直線に突き進んみ、敵のレーザー砲火はエンボの帽子にただ焦げ痕を残すことしかできなかった。彼はうねりを上げて空中に飛び上がり、敵の目にはただ帽子が見えるだけだった。そしてエンボは着地し、海賊の武器を奪うと、両手で彼の首をへし折ったのである。やがてケノービたちもエンボに追いつき、アナキンは海賊との鮮やかな戦いぶりについて褒め称える。だが今回はエンボが勝利したものの、偵察が戻ってこないことが分かれば、オナカーもすぐに次の攻撃を仕掛けてくるであろうことは用心棒たちにも分かっていた。
彼らの推測は正しかった。ほどなくてスピーダー・バイクに乗った何十人もの海賊たちが村に押し寄せ、ブラスター・ライフルで用心棒たちを攻撃してきたのである。エンボは海賊を1人バイクから蹴り落とし、次へ向かってジャンプした。彼は海賊の首をへし折り、死体を脇に投げるとまた自分で受け止め、他の海賊たちを始末していった。だがオナカーがリパルサータンクで到着すると、さすがのエンボもタンクからの砲撃をかわすことはできなかった。彼は右腕を負傷し、地面に倒れ込む。アナキンは賞金稼ぎが傷を負ったのを見て、彼の名前を叫んだ。そして戦いが続くなか、エンボはスーギと他の仲間たちによって村の主倉庫へと運ばれたのだった。その後、オナカーはこれ以上の略奪行為は「割りに合わない」と言い捨てて惑星から逃走し、その日はジェダイと賞金稼ぎたちの勝利となる。エンボと他の賞金稼ぎたちはジェダイを共和国の前哨基地へ連れて行き、彼らと別れたのだった。また、クローン大戦中のあるとき、エンボの首には「コルサントにおける共和国に対する罪」により5,000クレジットの賞金が掛けられていたという。
ヤヴィンの戦いの21年前、パントランの外交官、N・パパノイダ男爵とその息子アイオンがグリードによって誘拐され、彼らがこのローディアンを探していたとき、エンボと仲間の賞金稼ぎスーギはタトゥイーンのジャバ・ザ・ハットの宮殿にいた。
その後、エンボはラコ・ハーディーンに変装したオビ＝ワン・ケノービ、キャド・ベイン、トワジなど、他の11人の賞金稼ぎと共に、ドゥークー伯爵のボックスでの戦いに参加した。それまでに彼の獲得賞金額はベインに次ぐ2番目を記録していたのである。ボックスの中で、エンボは過去に彼の賞金を横取りしたことのある仲間の参加者シンリッチを絞殺した。また、もう1人の参加者シクスタットが他の参加者たちと共に柱の上に登ったとき、毒ガスから逃れようと焦ったエンボは彼を蹴り落としている。やがて彼はこの試練を生き延び、キャド・ベインをリーダーとするパルパティーン最高議長誘拐計画のメンバーに選ばれたのだった。計画の立案を行ったベインは、シンリッチのホログラム偽装マトリックスを使ってエンボとトワジをセネイト・コマンドーに偽装させ、議長を警護する衛兵の役目を与えたのである。しかし彼らは逃走に失敗し、アナキン・スカイウォーカーとメイス・ウィンドゥによって逮捕されたのだった。
そして1年後、共和国刑務所を脱出したエンボは、タトゥイーンを訪れていた。彼は薄暗い小屋で若きボバ・フェットとC-21ハイシンガーに会い、新しい仕事を持ちかけられる。だが、彼はそれを断り、マーロックと名付けたペットのアヌーバを連れて出て行った。その後、彼とマーロックはチャルマンの酒場でアサージ・ヴェントレスとテーブルを共にしたのだった。
ハットのボディガード
その後、エンボはナル・ハッタに召喚され、ハット大評議会の護衛を行う仕事を引き受けた。そして、シス卿ダース・モールが評議会を脅かしたとき、彼はモールへの攻撃に加わったが、サヴァージ・オプレスとの激しい戦いに敗れてしまう。死んだ顧客に忠誠を示しても無意味だという傭兵の価値観から、エンボは仲間のスーギ、デンガー、ラッツ・ラジィと共に逃走したのだった。
人物と特徴
エンボは非常に口数が少なく、稀に言葉を発するときも他人には理解しづらい母国語しか使わなかった。また、彼は無慈悲な戦士であり、敵を次々と始末するためにシールド＝ハットという珍しい武器とボウキャスターを使用した。ドゥークー伯爵によると、その結果として彼が1シーズンで稼いだ賞金の総額はキャド・ベインに次ぐ第2位だったという。
力と能力
エンボは恐ろしい戦士である。彼は驚異的なジャンプ力を持ち、凄まじい速度で走ることができた。彼はフェルーシアやナブーで見せたように、戦闘の際にシールド＝ハットを投げつけることが多かった。また、エンボは素手の格闘にも長けており、サヴァージ・オプレスとの肉弾戦でも、この帽子を武器とシールドの両方に利用し、しばし持ち堪えることができたのである。彼はさらにもうしばらく持ち堪えることができたはずだが、ついにはこの凶暴なナイトブラザーによって撃退されたのだった。
装備
エンボはキャド・ベインのようなハイテク賞金稼ぎとは異なり、テクノロジーにはそれほど依存していなかった。彼の主な武器は原始的なボウキャスターと独自のシールド＝ハットである。また、彼は普段から弾薬帯の付いた胸部プレートを身に着けており、クローン・トルーパーのカーマよりも長くて幅の広い戦闘用スカートを履いていた。
