分離主義勢力補給船
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分離主義勢力補給船、またの名を分離主義勢力支援船、分離主義勢力輸送船は、クローン大戦中に独立星系連合で使用されていた巨大な輸送船および補給船である。当初、企業船として使用されていたこの補給船は、ルクレハルク級バトルシップなどの連合宇宙軍の他の艦船の貨物積載能力を補うために改修されたものだった。この補給船は全幅1,000メートルを超える大きさを誇り、複数のハンガー・ベイには多数のC-9979上陸艇が格納され、分離主義勢力のドロイド軍のバトル・ドロイド歩兵を銀河全域の戦場に輸送することができた。500万トンを超える貨物を積むことができるこの船は、主に連合軍の生きた防衛軍向けの武器や再補給品を運ぶために使用され、軌道上から惑星への攻略を支援することが多かった。また、この船は重点防衛用レーザー・キャノンで武装しており、1体のTシリーズ戦術ドロイドによって監督されたB1バトル・ドロイド部隊によって操縦されていた。
ヤヴィンの戦いの21年前、長期戦となったアンバラの戦いの中で、連合はアンバラン軍への補給のために分離主義勢力補給船を提供していた。アンバラン軍は銀河共和国によってアンバラン空軍基地を奪われた後、この輸送船によって首都への補給路を再び切り開いていたのである。この補給船は首都の防衛を支えていたが、クローン・トルーパーが搭乗する3機のアンバラン・スターファイターが内部へ侵入した際に破壊されてしまった。その結果、首都は共和国グランド・アーミーによって陥落させられたのだった。またヤヴィンの戦いの20年前、グリーヴァス将軍がダソミア侵略の際の支援として2隻の補給船を使用したとき、ドゥークー伯爵の本拠地セレノーの軌道上を封鎖する連合軍の大艦隊にも多数の補給船が加わっていた。
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特徴
分離主義勢力補給船は、当初企業船として作られ、その後独立星系連合によって輸送船の一種へと改修された船である。この船は全長908.78メートル、全高910.35メートルの大きさを誇り、さらに全幅1257.32メートルの厚い装甲に覆われたバーベル型の形状をしていた。また、この船は重点防御用レーザー・キャノンで武装していたが、防御面では他の艦船による保護に頼ることも多かった。船体内部には多数のハンガー・ベイがあり、それぞれに複数のC-9979上陸艇が格納されていた。また、船尾の入口からアスセス可能なメイン・ハンガーは右舷半球の中央部にあり、吊り下げ式のクレーンや貨物の積載および保管用の様々な装備が用意されていた。メイン・ハンガーの最深部は船のリアクター・コア・ルームとなっており、レイ・シールドによって外部からのアスセスを遮っていた。
分離主義勢力補給船の全積載可能量は500万トン以上であり、さらにハイパードライブも装備されていた。この輸送船は1体のTシリーズ戦術ドロイドによって指揮され、艦橋チームとメイン・ハンガーの貨物区画クルーはB1バトル・ドロイドによって構成されていた。
役割
分離主義勢力補給船はクローン大戦中に連合宇宙軍の重輸送船として使用され、ルクレハルク級バトルシップをはじめとする他の船の積載量不足を補うことで、連合の需要を満たしていた。当初、企業用の輸送船だったこの補給船は、連合宇宙軍によって軍役向けに改修され、連合の他の船に対してより優れた貨物輸送船となったのである。この船はその巨大な船体と積載量によって、長期におよぶ戦いの際に価値ある戦闘資産となり、C-9979上陸艇と兵員である分離主義勢力のドロイド軍のバトル・ドロイドを輸送することができた。さらにこれらの船は、主に長距離ミサイルなどの武器、エネルギー、その他の資材をアンバラン軍などの有機生命体の防衛軍へ供給することで、分離主義勢力の軍事機構への貢献を行っていたのである。この補給船は軌道上で戦闘に加わり、惑星の地表で戦う地上部隊に武器や物資を届けることができたが、宇宙空間では立場が孤立してしまうため、連合宇宙軍の他の戦艦による防衛が必要だった。
歴史
当初、この輸送船は企業船として使用されていたが、クローン大戦時に独立星系連合によって使用目的を変更され、連合宇宙軍の補給線における必要不可欠な要素となった。分離主義勢力の軍事機構に有機生命体の軍隊を提供する加盟惑星が増加すると、この補給船は銀河共和国との戦いで彼らの支援に使われるようになり、必要となる様々な物資の補給や、分離主義勢力のドロイド軍の分遣隊を前線に送り届ける役割を担うようになった。この新しい用途から、これらの船は分離主義勢力補給船、または分離主義勢力支援船、分離主義勢力輸送船などと呼ばれるようになったのである。そしてヤヴィンの戦いのおよそ21年前、開戦から2年目を迎えたとき、連合の惑星アンバラが共和国グランド・アーミーによる侵略の目的地となった。共和国の第501大隊によって首都の防衛を支える空軍基地が奪われると、連合宇宙軍はその対抗策として原住のアンバラン軍に分離主義勢力補給船と、この輸送船を守る連合の大艦隊を提供した。Tシリーズ戦術ドロイドによって指揮されたこの船はアンバラの軌道上に留まり、都市の防衛部隊に長距離ミサイルや他の武器を供給することで、アンバランによる首都への補給線の再構築を支援したのである。
共和国宇宙軍の艦隊はアンバランの首都へ続く補給線を分断するため、分離主義勢力補給船を標的に選んだが、共和国の小艦隊は連合艦隊に力で劣っていたため、この船を破壊することができなかった。だがその後、アンバラ上空での戦いの中で、上級偵察コマンドーのファイヴズと2人の第501大隊クローン・トルーパー、ジェシーとハードケースが、独自に補給船を破壊するという無許可の任務を実行に移した。彼らは奪い取ったアンバラン・スターファイターで宇宙戦に加わり、補給船の防衛網を突破する。バトル・ドロイドの乗員たちは、手遅れになるまで彼らが友軍かどうかを判別できなかったのである。内部に侵入したファイヴズ、ジェシー、ハードケースはメイン・ハンガーへ向かい、リアクター・コアを破壊することで船を吹き飛ばそうと考えた。ドロイドの乗員たちはクローン・トルーパーの破壊工作から船を守ろうとし、戦術ドロイドがリアクター室のレイ・シールドを起動するよう命じたため、3人は別の作戦への切り替えを強いられる。そして、ハードケースが戦闘機を降りてミサイル・ポッドをリアクター室のドアまで手で押し運び、自らを犠牲にしてミサイル・ポッドをリアクターへ衝突させたのだった。その結果、爆発によって補給船は乗員もろとも消滅し、アンバラの空を明るく照らした。この光景は厚い雲を通じて地表からも見えたほどである。補給船が破壊されたことで、共和国は首都を攻略の成功し、アンバラを奪回することができたのだった。
連合国家元首ドゥークー伯爵の宮殿のある分離主義勢力の本拠地セレノーは、戦争中、連合宇宙軍によって強固に封鎖されており、5隻の分離主義勢力補給船も無数の戦艦と共にこの封鎖に加わっていた。ヤヴィンの戦いの20年前、ドゥークーが惑星ダソミアへの攻撃を命じたとき、グリーヴァス将軍は侵略支援のため2隻の補給船を随行させた。これらはグリーヴァスの侵略艦隊と共にダソミアの軌道上に留まり、将軍はバトル・ドロイド軍と共にC-9979上陸艇で地表に降り立ったのである。彼はナイトシスターたちを標的とし、魔女たちの氏族を全滅させたのだった。