ラッシュ・クローヴィス
(ラッシュ・クロヴィスから転送)
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ラッシュ・クローヴィス男爵は、銀河共和国の晩年に銀河元老院でスキピオの代議員およびインターギャラクティック銀行グループの代表使節を務めていた人物である。ヤヴィンの戦いの25年前に元老院に入ったクローヴィスは、同じ一期生の議員だったパドメ・アミダラと急速に関係を深めていった。ナブーとチョーメル・セクターを代表していたアミダラはクローヴィスと同じいくつかの委員会に出席し、やがて2人の仲は恋愛関係へと発展することになる。だがその後すぐに、アミダラは自分たちの関係を職業上のものに留めておきたいと告げたが、この要求はクローヴィスには受け入れられるものではなかった。
その後もクローヴィスは3年にわたって議員を続けていたが、ヤヴィンの戦いの22年前、ついに共和国と独立星系連合との間で銀河系規模のクローン大戦が勃発した。連合側のインターギャラクティック銀行グループの代表だったクローヴィスは、グループの利益のために分離主義勢力との秘密の取引を開始し、一方で共和国支持派としての一面も維持していたのである。そして戦争の初期、銀行グループはアウター・リムの惑星ジオノーシスで分離主義勢力のドロイド軍のための新しいドロイド工場を建造する計画に、多額の投資を行った。この工場は通商連合との共同事業であり、クローヴィスは同じ連合側の秘密の協力者であるロット・ドッド議員や、ジオノーシアンのポグル・ザ・レッサー大公と共同して働く必要があった。しかしクローヴィスは気付いていなかったが、ジェダイ最高評議会が彼の反逆を疑っており、かつての友人であるパドメ・アミダラにこの取引に関する情報収集を依頼したのだった。アミダラが関係の修復を望んでいると誤解したクローヴィスは、ケイト・ニモイディアでのドッドとポグルとの会合にこのナブーの議員の同行を許可する。このとき彼女はクローヴィスと連合との関係、そして彼がジオノーシスの新ドロイド工場へ投資を行っているという事実を突き止めたのだった。
だが、アミダラはジェダイ・オーダーにこの情報を送る前に、ドッドによって毒を盛られてしまう。彼はクローヴィスから有利な条件で資金を引き出すために彼女を利用しようと考えていたのだ。衛兵に偽装していた彼女の秘密の夫、ジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーも、アミダラが毒を盛られたことに気付いた。かつての恋人が生命の危機に立たされていることを知ったクローヴィスはドッドと対峙し、この共謀者にアミダラの毒に対する解毒剤を渡すよう要求する。そしてこの間、彼はスカイウォーカーが彼女をケイト・ニモイディアから脱出させようとする試みを手助けしたのだった。だが、アミダラをロット・ドッドの宮殿から遠ざける助力をしてくれたにも関わらず、スカイウォーカーはクローヴィスとアミダラとの関係を未だ苦々しく思っており、激怒したドッドとポグル・ザ・レッサーの待ち構えるケイト・ニモイディアに議員を置き去りにしたのである。
目次 |
経歴
初期の経歴
ラッシュ・クローヴィスはコア・ワールドの惑星スキピオにおける名門貴族の出身であり、カリスマ的な大富豪だった。ヤヴィンの戦いの25年前、クローヴィスは銀河共和国の議会で故郷を代表する元老院議員となる。さらにスキピオの議員としての職務に加え、彼は男爵の爵位を手にしており、インターギャラクティック銀行グループの代表の座にも就いていたのだった。巨大金融企業である銀行グループは、機能的有権者として銀河元老院に議席を確保していたのである。
共和国の首都惑星コルサントでの初期の経歴の中で、クローヴィスはミッド・リムの惑星ナブー選出の同じ一年生議員、パドメ・アミダラと知り合った。チョーメル・セクターの代表であるアミダラはクローヴィスと同じいくつかの委員会に所属し、2人はすぐに親友同士となる。やがて彼らの関係は恋愛へと発展したが、このときアミダラは議員としての職務に集中することが第一だと考え、仕事上の礼節をわきまえた関係に戻ろうと告げたのだった。クローヴィスはアミダラの選択を苦々しく受け止め、それ以来両者はほとんど会話さえ交わさなくなったのである。
連合への投資
クローヴィスはその後も3年にわたって議員を続けていた。その間に共和国は分離主義危機に巻き込まれ、その結果、クローン大戦が勃発する。分離主義危機の間、多くのセクターや企業が共和国からの離脱を表明し、独立星系連合を創設したのだった。インターギャラクティック銀行グループのサン・ヒル会長も連合の創設に関わった企業幹部の1人であり、分離主義評議会の創設メンバーの1人だった。そしてクローン大戦が勃発した年、サン・ヒルが連合に忠誠を誓っていることが発覚し、銀行グループは共和国の敵となったのである。
銀行グループと連合との関係が明らかになったにも関わらず、この組織は共和国政府から追放されずにいた。現実として、インターギャラクティック銀行グループは共和国と連合の双方に金融サービスを提供し続け、戦争への莫大な関与も隠されたままだったのだ。銀行グループは分離主義勢力との公の付き合いを避け、クローヴィスにも元老院での地位を維持させていたのである。このスキピオの議員は戦争の初期にもIBCの利益を代弁し続けていたが、実際には連合の思惑通りに動き、共和国当局に見つかれば反逆とも捉えられかねない活動に関わるようになる。そしてヤヴィンの戦いの21年前、銀行グループの代理として、クローヴィスは通商連合のロット・ドッド議員との投資ビジネスを開始した。クローヴィスと同様に、ドッドも連合の資本家の代表だったが、彼は通商連合の品物がこの企業複合体の幹部会の承認を得ずに横流しさえているのだと訴えることで、自分の地位を維持していたのだった。2人は共同で連合の新しいドロイド工場への投資を行うことになる。ジオノーシスに建造されるこのドロイド工場は、完成すればこれまでで最大のバトル・ドロイド製造工場となるはずだったのだ。この議員たちは投資の見返りに莫大な利益を期待していたが、やがてドッドは銀行グループに莫大な負債を抱えることになり、ニモイディアンの財布惑星ケイト・ニモイディアにおける彼のすべての資産をクローヴィスの組織に提供するという契約にサインさせられた。そしてスキピオの議員は、このニモイディアンの負債の担保を連合のための新しいドロイド軍や艦船の製造に使用したのである。
これによって、クローヴィスは新しい製造工場からの利益を最優先で受け取る権利を手に入れた。だが、彼とドッドが計画の総仕上げに入ったとき、ジェダイ・オーダーの最高評議会がインターギャラクティック銀行グループに反逆の疑いを抱いていたのである。IBCとジェダイとの間で大きな外交問題を発生させることなくこの企業の取引実態を調査するため、評議会はクローヴィスのかつての恋人であるパドメ・アミダラと接触し、彼女の同僚をスパイするよう要請したのだった。当初、アミダラはこれを拒否したが、その後、評議会の申し出の詳細を知り、任務を受け入れた。自分の役割を果たすため、アミダラはクローヴィスと接触し、彼に再び親密な関係になりたいと告げる。スキピオの議員は元恋人からの意外な言葉に驚くが、彼は2人の関係が再燃する可能性に歓喜し、彼女を元老院ビルの議員食堂での会食に招待したのだった。
2人は共に夕食を楽しみ、アミダラはクローヴィスに、別れて以来ずっと孤独だったと打ち明けた。アミダラともう一度ロマンチックな関係になることを熱望するクローヴィスは、ケイト・ニモイディアへの旅から戻り次第、彼女の孤独を喜んで解消させると約束する。そして2人はニモイディアンとの取引について議論するが、クローヴィスはこの旅の目的を、銀行グループによる通商連合からの借金の取立てだと主張し、彼らとのビジネスに関する真相を隠したのだった。アミダラは自身の経験上、通商連合から取引で譲歩を引き出すことが困難であると認識しており、それを知ったクローヴィスは彼女にケイト・ニモイディアへの同行を求めた。IBCの優位性とアミダラの外交経験から、彼は2人が協力し合えばニモイディアンを説得することができ、それぞれの要求を満たす結果が得られると考えたのである。
アミダラは彼に同行することを承諾し、数日後、元老院アネックス・ドームの開放型停泊所で待ち合わせた2人はアミダラのナブー・スター・スキッフで銀河首都を出発した。このときナブーの議員はプロトコル・ドロイドのC-3POと、2人のナブー・ロイヤル・ガード、すなわち警備隊長のグレガー・タイフォと忠実なパイロットを従えていた。実はこのパイロットはジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーであり、アミダラがスパイ活動を行う間のボディガードに扮していたのである。ジェダイ評議会さえもが知らないことだったが、スカイウォーカーとアミダラはクローン大戦の勃発時に秘密の結婚をしていた。そして、このジェダイ・ナイトは偽装とはいえ妻がクローヴィスに心酔していることや、彼女とクローヴィス議員との以前の関係に強い嫉妬を抱いていたのだった。スキッフに搭乗した際、スカイウォーカーは意図的にアミダラの隣の座席のベルトを壊し、ケイト・ニモイディアへの旅の間、2人の議員が近づけないように画策していた。だが、クローヴィスは離陸直後からアミダラに好意を寄せ、スカイウォーカーは航行中にスキッフを揺さぶることで、彼を妻から引き離したのだった。
暴かれた裏切り
やがてスター・スキッフはケイト・ニモイディアへ到着し、ロット・ドッドの宮殿がそびえる橋上都市に着陸した。クローヴィスがアミダラとC-3POを伴ってニモイディアンの議員との会合に臨む間、スカイウォーカーはスキッフ内で待機し、妻からクローヴィスを告発するデータを入手したというメッセージが送られてくるのを待っていた。宮殿に入ったクローヴィスとアミダラは別々になり、ナブーの議員は自分の部屋に残され、スキピオの議員はドッドと共に宮殿の図書館へと向かう。アミダラの目から離れたドッドは、クローヴィスに新しいドロイド工場のホログラム設計図を見せた。彼らは共にこの計画について楽観視していたが、ドッドはアミダラの存在を気にかけており、彼女がこの計画を共和国に暴露する可能性を恐れていたのだった。その後、2人はジオノーシスの大公にして分離主義評議会の創設メンバーでもあるポグル・ザ・レッサーと会合する。彼は工場の建造と運用を監督していたのだ。このジオノーシアンはクローヴィスが工場から得る利益に対して、自分とドッドが受け取る予定額が少ないことに不快感を示していた。だがこの問題が提起されると、銀行グループの代表は財政上の取り決めは既に合意済みだということを迅速に確認したのである。
この議論の間にアミダラが図書館に姿を現し、あやうく陰謀が発覚しそうになった。だが、クローヴィスは素早く工場のホログラムを消し、ポグルも物陰に隠れた。クローヴィスはアミダラを彼女の部屋へ連れて行き、晩餐会の準備を始める。一方、ポグルとドッドは互いにクローヴィスの言いなりになることに不快感をあらわにし、ついにこの共犯者に対して優位な交渉を行うべく、アミダラに毒を盛る計画を立てたのだった。この計画は晩餐会の直前に実行され、ドッドがアミダラに毒入りの飲み物を勧めた。そして晩餐会の後、クローヴィスは彼女に宮殿内の散策を申し出て、2人は最終的に図書館へと入る。短い議論が行われた後、アミダラはクローヴィスに水を一杯要望した。そして彼が立ち去ると、彼女はホログラム端末に侵入し、ドロイド工場のデータ・ディスクを盗んだのである。クローヴィスはすぐに戻り、アミダラの不正に気付きかけたが、ナブーの議員は彼に会いたかったと訴え、抱擁を求めてクローヴィスの関心を逸らしたのだった。
クローヴィスがアミダラの浮気行為に夢中になっていると、スカイウォーカーが図書館に現れ、妻から密かにデータを手に入れた。だが、アミダラが彼と共に立ち去る前に毒が効果を現し、彼女は意識を失ってしまう。クローヴィスは彼女を部屋へ連れ戻し、急いでドッドの元へと向かった。彼はアミダラの容態の急変が毒によるものだと気付いたのである。クローヴィスはドッドに攻め寄るが、ドッドはナブーの議員が共和国のスパイであり、クローヴィスも彼女に裏切られていたのだと主張することで、彼の訴えを一蹴した。怒り狂ったクローヴィスは工場の設計図の状態を確認するため図書館へ戻る。そしてそれがなくなっていることに気付くと、彼はアミダラの部屋へ駆け戻り、彼女にデータ・ディスクを返すよう要求した。アミダラは彼を騙していたことを認めたが、それは共和国のためだったと主張する。彼女はかつての恋人が反逆者だとは考えたくなかったが、自分の責務を果たし、ディスクを元老院とジェダイ評議会へ送ったのだった。すると2人の会話はスカイウォーカーによって遮られ、彼はアミダラから離れなければクローヴィスを殺すと脅迫する。クローヴィスはスカイウォーカーに、アミダラがドッドに毒を盛られたと説明し、彼女がディスクを返してくれれば、ニモイディアンから解毒剤を入手すると告げたのだった。
だが、クローヴィスは自分がデータを紛失したことをドッドに気付かれたくないと考えていた。これを知ったスカイウォーカーは彼の申し出を拒否し、たとえクローヴィスの失敗が発覚することになっても、自分でドッドと交渉すると告げる。最終的にクローヴィスのアミダラへの愛は自分の身に降りかかる不安に打ち勝ち、彼は2人がスキッフへ戻る手助けに同意したのだった。スカイウォーカーがアミダラを運び、クローヴィスが宮殿の出口へと導く。だが彼らはドッドに遮られ、彼からアミダラをケイト・ニモイディアに留め置くよう要求された。クローヴィスは、ナブー当局が彼女をコルサントへ戻すよう要請してきた言ってその場を乗り切ろうとしたが、ドッドは彼女を宮殿から出さない方針を譲らなかった。もはや時間がないと悟ったクローヴィスは、ニモイディアンの同志に銃を向け、解毒剤を差し出すよう要求する。ドッドはやむを得ずそれに従い、クローヴィス、スカイウォーカー、アミダラ、C-3POはスキッフへと向かった。そして、スカイウォーカーとドロイドがアミダラを抱えて最初に船に到着し、その後クローヴィスが近づいてきた。だが、ジェダイは搭乗ランプを閉じてしまったのである。
クローヴィスは、アミダラの脱出を助けた見返りにスカイウォーカーがディスクを返してくれることを期待したが、ジェダイはそれを拒んだ。スキピオの議員はケイト・ニモイディアに置き去りとなり、ロット・ドッドとポグル・ザ・レッサーの逆鱗に晒されることになる。彼らはクローヴィスにブラスターを向けたB1バトル・ドロイドの1個分隊を従え、彼を待ち構えていたのだった。
人物と特徴
ラッシュ・クローヴィス男爵は色白で濃い茶色の髪をした長身の人間男性である。彼は顔面に、スキピオ社会でのステータスを表す黄色いタトゥーを刻んでいた。また、クローヴィスは故郷のかつての戦士たちを髣髴とさせる衣装を纏っており、あたかも装甲服のように見える派手なブーツとチュニックを身に着けていた。彼は魅力的で財力もあり、クローン大戦中における若年議員の1人でもあった。
クローヴィスは日和見主義者であり、インターギャラクティック銀行グループの代表としての地位を利用してクローン大戦による大破壊から利益を得る一方で、銀河元老院でも高いステータスを手にしていた。彼は独立星系連合とのビジネスに資金面で深く関わっており、最大の利益を得るために、自身とロット・ドッド、ポグル・ザ・レッサーとの間の取引を強化していたのである。ドッドとは特に密接なパートナー関係にあったが、クローヴィスはこのニモイディアンを公然と軽蔑しており、パドメ・アミダラとの夕食の際には彼を「通商連合の肥え太った虫ケラ」とまで称していた。また、クローヴィスは彼らの財政方針を批判しており、通商連合の高官たちは銀行グループから資金を借りることは大好きだが、それを返すことが大嫌いだと主張していたのだった。
ポグルおよびドッドとの会合の中で、クローヴィスは公然と共謀者たちを脅迫し、ドッドに、インターギャラクティック銀行グループがケイト・ニモイディア全体を担保にとっていることを確認させた。この惑星はもはやドッドや通商連合のものではなかったのである。だが、彼の傲慢さに苛立ったドッドとポグルはアミダラに毒を盛り、その兆候は彼女のドロイドの執事、C-3POによって認識された。プロトコル・ドロイドは議員を自室に戻すよう提案するが、クローヴィスはドロイドを払いのけ、2人だけにするよう命令する。その後、アナキン・スカイウォーカーと対面したクローヴィスは、一介のパイロットが共和国の議員である自分にまったく尊敬の念を払わないことに衝撃を受けたのだった。
パドメ・アミダラとの関係
元老院議員としてのラッシュ・クローヴィスの経歴は、その始まりと終わりにナブーのパドメ・アミダラ議員と深く関係している。この2人の議員は元老院に入って以来、互いに急速に接近していったが、やがて分離主義危機を迎えたころ、クローヴィスにとっては無念なことに、アミダラは両者の関係を打ち切ったのだった。クローヴィスはこの知らせを非常に残念に受け取り、その後しばらくの間、2人は会話すら交わさなくなった。だが、クローヴィズは依然としてアミダラを激しく愛しており、ロット・ドッドとの投資ビジネスの間にも、「パドメ」の名前をドロイド工場のデータを保護するためのパスコードに使用していたほどである。ヤヴィンの戦いの21年前、クローヴィスは彼女が復縁を求めてきたことに驚くが、彼はその可能性に夢中となり、彼女が自分の生活の中に戻ってくることを受け入れたのだった。
コルサントで夕食を共にしたとき、アミダラがクローヴィスに激しく言い寄ると、このスキピオの議員は彼女をケイト・ニモイディアへの旅に同行させることを即断した。そして彼女が彼にこの旅行の目的について、政治的なものなのか、あるいは互いの友情を再構築するためのものなのかと訪ねると、クローヴィスはその両方に関心があると告げる。だが、彼が政治より彼女との友情により強い関心を抱いていたことは明白だった。事実、クローヴィスは互いの関係を修復させ、以前よりもさらに進んだものにしたいと願っていたのである。彼が独立星系連合の共謀者との会合の席に共和国の要人であるアミダラを連れて行くという明らかな危険を冒したのもそのためだったのだ。
ケイト・ニモイディアでの滞在中、クローヴィスは相互に感情が通じ合っていると考えていたため、アミダラのすべての主張を即座に受け入れた。彼は議員が工場の設計図を保管した部屋に入ることを許可し、水を取ってくる間、彼女を1人でその部屋に残したのだった。そしてアミダラが自らのスパイ行為が発覚することを避けるため彼に身を預けると、クローヴィスは素早くこの状況を利用し、愛情を取り戻した。だが、その愛が毒によって邪魔されると、クローヴィスはアミダラを彼女の部屋へ連れて行き、解毒剤を探し始めたのである。彼女が共和国のために彼を裏切ったことが発覚した後でさえ、クローヴィスは自分の身を危険に晒すことになるにも関わらず、彼女がドッドの策謀に屈することを拒否した。彼は解毒剤を要求してドッドを脅迫し、最終的にアミダラを救ったが、彼女の気持ちは別の人物、すなわちアナキン・スカイウォーカーに向けられていた。クローヴィスは嫉妬したスカイウォーカーによってケイト・ニモイディアで見捨てられ、彼がパドメ・アミダラの救助を選んだことへの報復に燃えるドッドとポグル・ザ・レッサーの怒りに直面することになったのだった。