CT-7567
(CC-7567から転送)
この項目ではクローン・トルーパーについて記述しています。スター・ツアーズ社のドロイドについてはRX-24をご覧ください。
| ||||||||||||||||||||||||||||
|
CT-7567、通称レックスは、銀河共和国と独立星系連合との間で争われた銀河系規模の抗争、クローン大戦を戦ったクローン・トルーパー・キャプテンである。レックスは共和国グランド・アーミーの高名な第501大隊に属するトラント・カンパニーの指揮官だった。レックスはジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーの直属の部下であり、自由な思想、強靭さ、そして攻撃性を兼ね備えたトルーパーだった。だが特筆すべき個性を持ちながらも、レックスは他の兵士たちと同様に疑問を抱かず、忠実に命令に従っていたのである。また、レックスはコマンダー・コーディの親友でもあった。
スカイウォーカー将軍の指揮下で、レックスは銀河中の様々な惑星へ向かった。レックスはクリストフシスの戦いでオビ=ワン・ケノービ最高将軍とスカイウォーカー将軍を補佐し、コマンダー・コーディと共に反逆者を捜索した後、連合軍のウォーム・ロースサム将軍による多方面の反撃の間にトラント・カンパニーを指揮していた。また、レックスはクリストフシスを訪れたスカイウォーカーのパダワン、アソーカ・タノと出会った。さらに彼はテスの戦いにも参加し、援軍が到着するまで生き延びたわずかなクローン・トルーパーの1人となったのである。そして共和国情報収集基地への視察の際、レックスとコーディはリシ・ムーンでドロイド・コマンドーの小隊と遭遇し、クローン・トルーパー新兵の一団を率いて基地を奪回したのだった。
その後、レックスはボサウイの戦いに参加し、続いて連合軍の情報収集基地を破壊する任務でスカイウォーカーとタノを補佐した。このときレックスはサージェント・デナルと共に、この任務を生き延びた数少ないクローン・トルーパーの1人となっている。そして連合軍に敗れたジェダイ将軍アイラ・セキュラを救出した後、レックスはスカイウォーカー、タノ、セキュラ、コマンダー・ブライと共に辺境の惑星マリダンに墜落し、仲間たちが助けを探しに向かう間、負傷したスカイウォーカーに付き添っていた。連合軍のロック・ダード将軍が新兵器のテストのため惑星に到着すると、レックスとブライは連合軍の撃退に協力し、惑星の住人たちを救ったのだった。その後、レックスはオート・プルトニアの戦いを支援し、恐るべきブルー・シャドウ・ウイルスの拡散阻止にも貢献している。また、彼はライロスの戦いでもスカイウォーカーとタノを助け、盗まれたジェダイ・ホロクロンの奪回にも貢献したのだった。
目次 |
経歴
クローン・トルーパー・キャプテン
レックスは銀河共和国のクローン軍で戦うため、共和国によってカミーノで育成された賞金稼ぎジャンゴ・フェットの多数のクローンの中の1体である。これらの兵士たちは来るべき戦争で共和国から離脱しようとする分離主義の惑星やセクター政府、すなわち独立星系連合と戦うために育成されたのだった。レックスは仲間のトルーパー・デナルと共にジオノーシスの戦いに参加し、キャプテンに昇格した。またこのとき、彼は名高い第501大隊に所属するトラント・カンパニーの指揮官にも就任している。レックスはジェダイ将軍アナキン・スカイウォーカーの指揮下に配属され、このジェダイ・ナイト共に数多くの任務に参加したのである。また、レックスは仲間のクローン・トルーパー・コマンダー・コーディと親交を深めたのだった。
クローン大戦
レックスはオビ=ワン・ケノービ将軍とスカイウォーカー将軍と共にクリストフシスの戦いに参加し、その後のテスの戦いではトレント部隊を指揮していた。レックスと彼の部下たちはアサージ・ヴェントレスのドロイド軍を寄せ付けず、その間にアナキン・スカイウォーカーとアソーカ・タノはロッタ・ザ・ハットを連れてテスから逃れることができた。しかし、レックスは修道院の中庭で数体のドロイドと遭遇し、トレント部隊もこの戦いで6人の犠牲者を出してしまう。だが、彼らはケノービ将軍の第212アタック・バタリオンが到着するまでドロイド軍の攻撃に耐えた。レックスにとって任務は常に第一優先であり、彼はタトゥイーンへ向かうというアナキンの決断に理解を示していたのである。
その後、レックスはリシ・ムーンの情報収集基地を奪回するため、コマンダー・コーディと共に新兵たちのグループを指揮した。彼はクローンの装甲服を着たドロイド・コマンドーの1体を偽装することで、ドロイドにドアを開けさせる作戦を立案する。切断したドロイドの頭部を使って守衛ドロイドを騙した後、彼は守衛の頭部をブラスターで撃った。クローンたちはドロイド・コマンドーとの戦闘状態に突入し、ついにはドロイド・コマンダーの首をへし折って、敵を全滅させたのだった。だが不運にも、グリーヴァス将軍率いるドロイド侵略軍が基地を占拠するために到着した。レックスたちは衛星が奪われたことを共和国に伝えるため、液体ティバナで基地を爆破しようと決断する。レックスは爆弾を準備したが、作動しなかった。シャイニーのヘヴィがその爆弾を修理するため後方に残るが、これも失敗してしまう。そしてついにドロイド軍が基地を制圧すると、ヘヴィは自らを犠牲にして手動で爆弾を起動させ、共和国に警告を送ったのだった。その後、レックスはクローン・トルーパー・エコーとファイヴズを第501大隊へと入隊させたのである。
装備
レックスの装甲服はヤヴィンの戦いの19年前における第501大隊と同じ青色のカラー・デザインを採用していたが、それ自体はフェーズI・アーマーのままだった。さらに彼はカーマとポールドロンを装着し、ヘルメットにはジェイグ・アイを描いていた。また、彼は2丁のDC-17ハンド・ブラスターを装備していたが、より標準的なブラスター・ライフルも使用していた。彼のヘルメットには、上級偵察コマンドーの標準装備であるレンジファインダーも付いており、さらに必要に応じて、レックスはジェットパックや他の任務に特化した装備を身に付けていた。カスタム型クローン・コールド・アサルト・トルーパー・アーマーもその1つである。
クローン・トルーパーにフェーズII・アーマーが支給されたとき、レックスはこの新型装甲服をオリジナルのフェーズIよりも劣る装備だと見なしていた。フェーズIの方が加工しやすいと考えたレックスは、オリジナルのフェーズI・ヘルメットを改造し、フェーズIIで改善したと思われる呼吸フィルターや通信システムなどのパーツを溶接したのである。だが、彼もアーマーの他の部分についてはフェーズIIのものを使用したのだった。
人物と特徴
レックスは経験がすべてに勝るという強い信念を持っていた。独自の思考力を持つ彼は、より高い階級にある将校たちにも進んで自分の意見を進言し、その一方で上官の命令には忠実に従っていたのである。また、レックスは機転が利き、緊張をほぐす、または状況を複雑にすることに長けていた。彼はスカイウォーカー将軍と親密な関係にあったため、ジェダイの能力を決して過小評価してはならないことを学んでおり、彼らの決意を疑うこともなかった。そして、様々な戦闘スタイルと戦術についての訓練を受けた彼は有能な兵士であり、任務のために必要とされるならば、自身を危険な状況に置くことも辞さなかった。こうした特徴から、レックスは数多くの戦闘を生き延び、部下の兵士たちを無数の勝利へと導いたのである。さらにレックスは強力なフォースを操るアサージ・ヴェントレスのマインド・トリックにも十分に耐えうる精神力を持っていた。
レックスはスカイウォーカー将軍を深く尊敬し、スカイウォーカーもまた彼を友人だと考えていた。また、レックスはアソーカ・タノとも友好な関係にあり、ときおりタノをファースト・ネームで呼び捨てるなど、スカイウォーカーのときとは異なるくだけた態度で彼女と接していたのだった。さらに彼は、スカイウォーカーがパドメ・アミダラと恋に落ちていることにも気付いていた。レックスは全く同じ外観を持つクローンの兄弟たちの中で生きてきたため、人物に対する詳細な観察眼を持っており、2人が過度に長く見つめ合う様子や、彼女の名前が出ると素早く反応するスカイウォーカーのしぐさなどに敏感だったのである。だが、レックスは彼らの感情が報われることはないと信じており、2人が密かに結婚しているとは思ってもいなかった。
レックスは献身的かつ忠実な兵士だが、カット・ロークエインからの、共に軍を脱走して農場で暮らそうという申し出を拒否し、彼のことをあえて見逃している。また、彼は熱狂的なボロー=ボール・ファンであり、特にサラスタンのチーム、バイルラン・アスレチックを贔屓にしていた。初めてアクラメーターI級アサルト・シップ<レヴェラー>に搭乗したとき、レックスは髪を青く染め、縞模様に剃り上げることでチームの決勝進出を応援したのである。