レイア・オーガナ・ソロ
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解説
レイア・オーガナはわずか18歳にして故郷オルデランのプリンセスとなり、養父ベイル・オーガナの後継者として史上最年少の帝国元老院議員に選出された。彼女は幼少のときに双子の兄ルーク・スカイウォーカーと隔離され、オルデランの総督にして第一議長でもあるオーガナのもとに養女として預けられていたのだ。レイアは幼い頃に母親を亡くしたことを覚えていたが、その後、総督である父とその妹たちによって養われたと記憶していた。レイアはベイルから政治について多くを学び、上流貴族として礼儀作法は叔母たちから、歴史学はアーン・ホラーダから、武器の使い方や護身術はガイルズ・デュレインから学んでいた。彼女はベイル・オーガナを実の父親であると信じており、本当の父親が実は最悪の政敵であるなどとは考えてもいなかった。
レイアは当時から壮麗な美しさと力強い性格を併せ持った印象的な女性だった。彼女は美しい茶色の髪と瞳を持ち、オルデラン王室の伝統である白いガウンを身に纏っていた。多くの訓練と献身を重ねてきたレイアはときおり極少数の反対者から罵声を浴びせられたが、彼女と面識のある人々の多くは、レイアを心の優しい思いやりのある女性だと考えていた。
帝国元老院では自らを皇帝と称したパルパティーンによって巻き起こされた大きな論争が渦巻いており、彼女は即座に自分がその中へ巻き込まれていく姿を目の当たりにした。レイアが皇帝の政策に対して議会で激しく反対する傍ら、ベイル・オーガナはチャンドリラのモン・モスマ議員やコレリアのガーム・ベル・イブリス議員に働きかけ、皇帝に対抗するレジスタンス組織を築き上げた。この組織は後に反乱同盟軍となり、若きプリンセスも元老院の外交特権によって内密に彼らを支援することになった。
反乱同盟軍を支援するレイアの秘密活動は、ときとして彼女を危険に晒すことになった。しかし、レイアは革命の重要性と比べれば自分など消耗品に過ぎないと考えており、帝国軍の捕虜となることも含め、あらゆる手段をもって反乱軍を援助する決意を固めていた。そして、ラルティアへの外交任務の際に当地の反乱グループから皇帝の新型超兵器デス・スターの存在を聞かされたとき、決定的な事件が起こったのである。ラルティアを統治するタイオン卿との晩餐会の席でレイアは彼と口論となり、デス・スターの名を口にしてしまった。これをレイアと反乱軍との関係を示す証拠とみなしたタイオン卿は、彼女の身柄を拘束すると告げたが、不慮の事故でレイアによって射殺されてしまったのだ。この事件は同席していたベイルの力で事故として扱われたが、レイアは既に自分が後戻りできない危険な立場に身をおいていることを認識したのだった。
数日後、帝国軍のモッティ提督のスター・デストロイヤーを襲撃した反乱軍のスパイ部隊は、デス・スターの設計図の奪取に成功した。オルデランの外交船<タンティヴィIV>で設計図の伝送を受けたレイアは、その情報を父に届けるためオルデランへと急いだが、帝国軍のインペリアル級スター・デストロイヤー<デヴァステーター>に発見されてしまった。彼女はやむなく辺境の惑星タトゥイーンにコースを変更したが、そこはベイルがかつて彼女に教えたオビ=ワン・ケノービという名の高名な将軍が隠遁している惑星だった。オビ=ワンはベイルと共にクローン大戦を戦った偉大なジェダイ・マスターであり、ベイルも彼ならば同盟軍を救うことができると信じていたのである。
しかし、<タンティヴィIV>はハイパースペースを離脱した直後に<デヴァステーター>の攻撃を受け、メイン・ドライブを破壊された後、トラクター・ビームによって拿捕されてしまったのだった。レイアは素早く考え、奪取したデス・スターの設計図をアストロメク・ドロイドのR2-D2に転送させると、彼にケノービを捜索し、設計図をわたすようにと命令した。ケノービに自分の状況を説明するメッセージを記録し終えた直後、彼女は帝国軍のストームトルーパーに捕らえられ、シスの暗黒卿として知られるダース・ヴェイダーのもとへ連行されたのだった。レイアは帝国軍の捕虜となって数々の尋問を受けたが、たとえ自分にどんな悲劇が待っていようと、R2-D2が任務を成し遂げて反乱同盟軍を救ってくれるはずであると頑なに信じていたのである。
タトゥイーンに不時着したR2-D2とC-3POは、トラブルに見舞われながらも無事にメッセージをオビ=ワンに伝え、水分農夫のルーク・スカイウォーカーらと共にオルデランを目指した。そのころ、デス・スターでは最高司令官のグランド・モフ・ターキンによる尋問が開始されており、レイアは反乱軍の秘密基地の場所を追及された。彼女は嘘の情報を伝えたが、その直後、デス・スターのスーパーレーザーによって父のいるオルデランが宇宙の塵に変えられてしまったのである。そして彼女は死刑囚として再び監房区画に収容されるのだった。だが、オルデラン星系に到着したオビ=ワンの乗る<ミレニアム・ファルコン>もそのままデス・スターに収容され、彼女はルーク、<ファルコン>の船長ハン・ソロ、副操縦士のチューバッカらの勇敢な行為によって救出された。しかし、オビ=ワンはかつての弟子であるダース・ヴェイダーとの対決に破れ、この世を去るのだった。
やがてヤヴィンの戦いによってデス・スターは破壊されたが、帝国軍はすかさず勢力を挽回し、逆に反乱同盟軍は窮地に立たされていた。苦しい戦いの中で、次第にレイアは自分と正反対の境遇を過ごしてきたハンに思いを寄せるようになった。ホスの戦い後、ルークを執拗に追跡したダース・ヴェイダーは、ベスピンのクラウド・シティでレイアたちを捕らえ、ルークを誘い出そうと企んだ。ハンはルークを皇帝に献上する際の実験台としてカーボン冷凍処理され、悪名高い賞金稼ぎのボバ・フェットによってタトゥイーンへと運ばれることになった。レイアとソロの旧友ランド・カルリジアンはハンの追跡を断念し、<ファルコン>で脱出を図ったが、レイアはルークの心の叫びを聞くとランドに引き返すことを要求し、クラウド・シティの下部にしがみつくルークを発見したのである。
1年後、仲間と共にハンの救出に成功したレイアは、彼に完全に心惹かれていることを認識していた。そしてエンドアでの決戦の前夜、彼女はルークから彼が自分の双子の兄であること、そしてヴェイダーが実の父であることを告げられ、現実から逃げ出したい衝動に駆られた。だが、ルークは父に善良な心を取り戻させるために第2デス・スターへと向かい、レイアは当初の計画通り帝国軍のシールド発生装置への攻撃を開始した。大部隊の待ち伏せによって戦いは劣勢を極めたが、エンドアの原住種族イーウォックたちの助けを借りた反乱軍の工作部隊は見事任務を果たし、その直後、第2デス・スターは皇帝と共に滅んだのである。
やがて苦難の末、新共和国が樹立され、レイアとハンは永遠に結ばれることになった。2人は双子のジェイセンとジェイナ、そしてアナキンの3人の子供を授かり、親として、そして新共和国のリーダーとして多忙な毎日を過ごしていた。