シス
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シス・オーダーは、古代からダークサイドのフォースを信仰し、ジェダイの撲滅を掲げていた邪悪な集団である。旧共和国の樹立より遥か以前に、彼らの文明は惑星コリバンで誕生した。この古代の人々はシスと呼ばれ、そのフォースは彼らの血筋に強く流れていた。彼らはジェダイとしての訓練こそ積んでいなかったが、独自の秘術の才能を有していたのである。
目次 |
歴史
ジェダイは初期の時代に大きな亀裂を抱え、二派に分裂することになった。禁じられたダークサイドのフォースを使うジェダイたちが、ライトサイドを信仰する同胞たちに反抗したのである。やがて壮大な戦いによってダーク・ジェダイは敗北し、共和国から追放された。彼らは増大する共和国の境界を越え、コリバンとそこに暮らすシスの民たちを発見する。強力なダークサイドのフォースを操る追放者たちはそこで自らを神として祭り上げ、この惑星に君臨したのだった。原始的なシスたちは支配者を崇拝し、ダーク・ジェダイは自分たちの力の象徴として巨大な神殿や記念碑を建造し始めた。シスの原住民とダーク・ジェダイたちは1,000年にわたって交配を繰り返し、やがて両者の区別はなくなっていった。シスはコリバンの原住民であると同時に、それを支配する権力者となったのだ。
ヤヴィンの戦いのおよそ5,000年前、シス帝国の黄金期と呼ばれる時代に、共和国の探査船が偶然にもシスの隔離された世界に足を踏み入れることになった。ときのシス卿ネイガー・サードーは、これを共和国侵略への絶好の機会と捉え、自分たちを追放したジェダイへの復讐を誓う。後の歴史書によるとこの侵略劇はハイパースペース大戦と呼ばれ、ジェダイとシスとの間で繰り広げられた幾多にもおよぶ戦いの第一幕とされている。その後もジェダイとシスは幾度となく衝突し、そのたびに多くの惑星を荒廃させてきたのだった。
そしてハイパースペース大戦からおよそ1,000年後、最も強大な力を持ったシス卿エグザ・キューンの出現を機に、後にシス大戦と呼ばれる銀河系の歴史で最も凄惨な戦いが繰り広げられた。この戦いでキューンは肉体を滅ぼされ、魂をヤヴィン4に封じられたが、銀河系の機構も大きく破壊され、何百万人もの犠牲者が出たとされている。
古代シスはこうして滅んだが、キューンの死から約2,000年後、道を誤った少数のジェダイによって再びシスの教義が復活を果たすことになる。その後もシスとジェダイは幾度となく衝突を繰り返し、やがてルーサンの荒れ果てた草原で最後の戦いが行われた。その結果、シスは再び壊滅的な打撃を受けることになる。彼らはダークサイドの憎悪のエネルギーを利用することによって新たな力を得るが、結果的にその力は権力に飢えたシスたちによる内乱を生み、彼ら自身を一瞬にして自滅の道へと追いやったのだ。やがて銀河は長い年月にわたってシスが滅びたと確信するようになった。
しかし、ただ一人のシスが狡猾に生き残っていた。唯一の生存者であるダース・ベインはカルトを再建し、シスは常に2人、すなわち師と弟子のみが存在し得るという二人の掟を打ち立てた。彼はシスの根本主義的教義として、狡猾さ、口実、秘密主義を採択する。そしてベインは弟子をとった。やがてその弟子が彼の後任となったとき、新たなシス卿は新たな弟子をとることになるのだ。
こうしてダース・シディアスとその弟子ダース・モールの時代になるまで、シスは何世紀もの間、静かに存続していた。そのときまで銀河系はシスが滅んだと確信し、その存在は既に過去の伝説的な脅威と見なされていた。それゆえ、タトゥイーンでシスの襲撃を受けたというクワイ=ガン・ジンの報告は、ジェダイ評議会にとって躊躇と懐疑心をもって受け止められたのである。評議会はシスが復活したとなれば、自分たちがそれを察知できないはずはないと考えていた。しかし、ダークサイドのフォースはそのすべての力が発揮されるまで、見抜くことが極めて難しい。シディアスのような強大な闇の力を持つシス・マスターは、ジェダイ聖堂のあるコルサントにいるときでさえ、その存在を隠すことができるのだ。
略歴
- 130,000 BBY — シスの社会が始まる(これは種族のシスであって、シス・カルトではない)。
- 100,000 BBY — シスの文化と文明が発達を開始し、信仰が興る。
- 28,000 BBY — エイダスがシスの王として君臨する。その後、シスはラカタへの侵略に勝利するが、この戦いでエイダスが死亡し、シスは内乱へと突入する。
- 25,000 BBY — タイソンで光と闇の戦いとして統一大戦が勃発し、ダークサイドのフォースの陣営が敗北する。コルサントを首都とした旧共和国が樹立し、ジェダイはオッサスに主となる聖堂を築き上げる。ダークサイドはジェダイにとって禁じられた信仰となり、その後500年にわたって反抗のない時代が訪れる。
- 24,500 BBY — ゼンダーとその弟子が第1次大分裂によってジェダイ・オーダーから離反する。
- 24,400 BBY — 第1次大分裂が終結し、ダーク・ジェダイが敗北する。
- 19,000 BBY — アルサーカンでキリックのシス卿が人間の入植者によって追放される。彼はサラファーへと逃れ、財宝の眠る地下聖堂に埋葬される。
- 7,000 BBY — ジェダイの一団がオーダーから離反し、ダークサイド・ミュータントの科学を開拓する。百年の闇として知られる第2次大分裂が開始される。
- 6,900 BBY — 百年の闇に敗れ追放されたダーク・ジェダイ(彼らは後にエグザイルと呼ばれる)がコリバンに到着し、シスの原住民と交配してシス帝国が形成される。1,000年以上にわたって、この帝国はジオストをはじめとする周辺星系へと拡大する。
- 5,000 BBY — シスの暗黒卿ネイガー・サードーがハイパースペース大戦で敗れる。
- 4,990 BBY — シス帝国が崩壊し、サードーがマサッシの戦士たちと共にヤヴィン4へと逃れる。
- 4,400 BBY — ジェダイ・ナイト、フリードン・ナッドがダークサイドに墜ち、覚醒したネイガー・サードーによって訓練を受ける。サードーはナッドによって殺害され、ナッドがオンダロンの王であると宣言する。
- 4,250 BBY — コルサントで第3次大分裂が起こり、ダーク・ジェダイがヴァルターへ逃亡する。彼らはそこでコズミック・タービンを起動し、ヴァルターの激震が引き起こされる。
- (4,000 — 3,998 BBY) — フリードン・ナッドの末裔、アマノーア女王とオミン王がナッディストと呼ばれるシス・カルトを先導し、ビースト大戦、フリードン・ナッドの反乱の間にジェダイと衝突する。シス大戦が勃発する。サタール・キートとアリーマ・キートがナッドの亡霊からシスの教えを伝授される。ナッディストの敗北後、キート兄妹はエンプレス・テタ星系へ逃れ、クラースと呼ばれるセクトを作り上げる。
- 3,997 BBY — エグザ・キューンがダークサイドに堕ちる。フリードン・ナッドの亡霊が彼をデキサンからコリバン、さらにヤヴィン4へと導き、そこでキューンがナッドの魂を完全に滅ぼす。彼はヤヴィン4で新しいシス・オーダーを作り上げ、シスの兄弟たちと名づける。
- 3,996 BBY — キューンがクラースの指導者だった堕落したジェダイ、ウリック=ケル・ドローマを弟子とする。シスの兄弟たちとクラースがヤヴィン4の戦いで崩壊する。
- 3,961 BBY — ジェダイ・ナイト、レヴァンがマレイチョアVで謎の真のシスの遺跡、トレイアス・アカデミーを発見した後、ダークサイドの影響によって転向する。
- (3,960 - 3,959 BBY) — マンダロリアン大戦の英雄となったレヴァンが銀河共和国を裏切り、自らをシスの暗黒卿を宣言して新しいシス帝国を樹立させる。
- (3,959 - 3,956 BBY) — ダース・レヴァンがスター・フォージによって作り上げた艦隊によって軍事力を補強し、第2次シス大戦の間に共和国を侵略する。レヴァンは弟子のダース・マラックの裏切りによって殺害されたと思われたが、後にライトサイドを取り戻し、ジェダイとして復活する。彼は共和国軍を率いてマラックとスター・フォージを滅ぼし、勝利する。第2次シス大戦の終結後、名前にダースを冠することがシスの一般的な習慣となる。
- (3,956 — 3,955 BBY) — ラカタ・プライムの戦いに続き、コリバンで第1次シス内乱が勃発する。レヴァンとマラックのシスの従者たちが消滅する。
- (3,955 — 3,951 BBY) — ダース・トラヤ、ダース・ナイヒラス、ダース・サイオンが荒廃した共和国に宣戦を布告するが、ジェダイ・エグザイルによって打ち破られる。第2次シス内乱が勃発し、生き残ったシスたちは彼ら自身の帝国の主導権を巡って戦いを開始する。
- 2,000 BBY — ダース・ルインともう1人の堕落したジェダイが新しいシス・オーダーを創設し、新シス大戦を勃発させる。その後およそ500年にわたって、新シス帝国がコロニー界の外側にある既知の宙域すべてを征服する。
- (2,000 — 1,000 BBY) — シスが内部の権力争いによって組織を崩壊させて自滅する。カーン卿が生存者をまとめて闇の兄弟たちを創設し、多くのシスに暗黒卿の称号が与えられる。
- 1,000 BBY — ジェダイとシス双方の軍隊が第7次ルーサンの戦いで壊滅するが、ダース・ベインだけが生存者として逃亡する。シスが生き残るための施策として、ベインが二人の掟を制定する。
- (1,000 — 33 BBY) — 二人の掟が継続され、ダース・ミレニアルがマスターであるダース・コグナスを見捨て、ダークサイドの預言者を創設する。ダース・ヴェクティヴァスがビミエル近郊の小惑星で鉱山管理官となり、そこにあるダークサイドのエネルギー・ネクサスの中心に邸宅を築き上げる。彼はそこで余生を友人や家族に囲まれて過ごし、弟子の訓練を行う。ダース・テネブラスによってムーンのシス卿、ダース・プレイガスが見いだされ、師から訓練を受ける。パルパティーンがプレイガスの教えのもとで訓練を受け、ダース・シディアスの名を与えられる。その後、パルパティーンは師の寝込みを襲って殺害し、ダース・モールを弟子として訓練する。
- 32 BBY — ダース・シディアスがナブーの戦いを演出したことで、1,000年にわたって闇に潜伏していたシスが表舞台に姿を現す。この戦いでダース・モールがオビ=ワン・ケノービに倒される。
- (22 — 19 BBY) — ダース・シディアスとダース・ティラナスがクローン大戦を引き起こし、多くのジェダイが死亡、またはダークサイドに転向する。
- 19 BBY — ダース・ヴェイダーがシディアスの新しい弟子となる。共和国が崩壊し、シディアスによって銀河帝国が樹立される。シスがコア・ワールドからワイルド・スペースに至るまで、銀河系を再び支配する。
- (19 — 1 BBY) — ダース・シディアスが大粛清によってジェダイの絶滅に着手する。ローン・シュリーン、アンヤ・クローなどが犠牲となる。
- 4 ABY — ダース・ヴェイダーがルーク・スカイウォーカーによってフォースのライトサイドへ帰還を果たし、シディアスと共に死亡したことでシス・オーダーが滅ぶ。
- 11 ABY — パルパティーンがクローンとなって復活し、新共和国を崩壊寸前にまで追い込むが、最終的に敗北し、完全な死を遂げる。シス・オーダーが再び滅びる。エグザ・キューンの亡霊がヤヴィン4で復活し、キップ・デュロンがダーク・ジェダイとなる。その後、キューンは新ジェダイ・オーダーによって倒され、キップもフォースのライトサイドへと帰還する。
- (11 ABY+) — 皇帝の手だったルミヤが最後のシスとして現れたという噂が流れる。その30年後、噂が事実だったことが判明する。
- 14 ABY — シス・カルト、ラグノスの門弟たちがマーカ・ラグノスの復活を試みるが、新ジェダイ・オーダーの妨害によって失敗する。
- 30 ABY — ダース・クレイトがコリバンでシス・オーダーの再建を開始する。
- 40 ABY — ルミヤが再び銀河系に姿を現し、ジェイセン・ソロを誘惑する。ジェイセンは従兄弟のベン・スカイウォーカーを弟子にするため、彼を徐々にシスの道へと誘う。ジェイセンがシス卿となり、ダース・ケイダスを名乗る。彼は同時に銀河同盟の共同国家元首となる。
- 130 ABY — ダース・クレイトに率いられたシスがオッサス計画を妨害し、銀河系の覇権を奪回する。その結果、多数の星系が銀河同盟から脱退し、第二銀河帝国へと加盟する。ジェダイ・オーダーが再び壊滅寸前の状態となる。
- 137 ABY — ダース・ニヒルとダース・タロンがケイド・スカイウォーカーに殺害される。
登場エピソード
- エピソード1/見えざる脅威
- エピソード2/クローンの攻撃
- エピソード3/シスの復讐
- エピソード4/新たなる希望
- エピソード5/帝国の逆襲
- エピソード6/ジェダイの帰還
- クローン大戦(TVシリーズ)
- クローン・ウォーズ(映画)
- クローン・ウォーズ(TVシリーズ)
- スター・ウォーズ・ホリデー・スペシャル