オシ・ソベック
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オシ・ソベックは、クローン大戦中におけるフィンディアンである。彼は独立星系連合によって雇われ、火山惑星ローラ・セイユーに築かれた悪名高き刑務所シタデルの監督官として働いていた。サディスティックで冷酷、そして品位に欠ける指揮官であるソベックは、拷問の専門家であり、戦争捕虜としてシタデルに収監したジェダイの精神を破壊し、楽しんでいたのだった。
ヤヴィンの戦いの21年前、ソベックは、コルサントへ向かう途中に艦隊を奇襲され、分離主義勢力に捕らえられたジェダイ・マスター・イーヴン・ピールとその部下たちを投獄した。分離主義運動の表の顔であるドゥークー伯爵は、彼にネクサス・ルートと呼ばれる秘密のハイパースペース・レーンの座標を手に入れるよう命じる。この情報はピールと彼の副官ウィルハフ・ターキン大佐が、捕らえられる前に記憶していたのだった。だが、2人はソベックの容赦ない拷問に耐え、共和国はすかさずピールとターキンの救出作戦を実行に移すことになる。ソベックは状況を押さえ込もうと最善の努力を尽くすが、共和国の救助部隊はピールとその部下たちを助け出すことに成功したのだった。ソベックは最後の手段として、刑務所の北に位置する小島で囚人たちの脱走を阻止しようとし、ターキンを溶岩流に投げ込んで抹殺しようと試みる。だが、彼はジェダイ・パダワン・アソーカ・タノの2本のライトセイバーから繰り出された攻撃によって、速やかに息の根を止められたのだった。
目次 |
経歴
分離主義勢力での仕事
オシ・ソベックは、クローン大戦中に独立星系連合側に付き、ドゥークー伯爵に忠誠を誓っていたフィンディアンである。あるとき、彼は銀河系で最も警戒厳重かつ侵入も不可能とされた惑星ローラ・セイユーの刑務所、シタデルの管理官の地位に就任した。この刑務所は通常の犯罪者ではなく、ジェダイの拘束に特化していることで知られていたのである。あらゆる種類の罠と保安システムを使い、ソベックはこの刑務所の名声を不動のものとしていたのだった。
イーヴン・ピールの捕獲
ヤヴィンの戦いのおよそ21年前、分離主義勢力の部隊がジェダイ・マスター・イーヴン・ピールを捕らえることに成功した。彼はこの戦争の潮目を変える可能性を秘めた秘密の宇宙航路に関する貴重な情報を有していたのである。ピールとその副官たちはシタデルへ連行され、ソベックの監視下に置かれることになった。ソベックが囚われのジェダイから情報を聞き出すために使った主な手段は、恐怖を使うことである。だが、恐怖はジェダイがそれに抵抗するために生涯にわたって訓練しているものでもあった。そこでこのフィンディアンはEVシリーズ尋問ドロイドと数体のコマンドー・ドロイドにジェダイを拷問させ、あらゆる手段を講じて情報を履かせようとしたのだった。
招かざる訪問者
ソベックは銀河共和国がイーヴン・ピールの救出を計画していることを知らなかったが、彼は近い将来、ジェダイが彼を助けに来るはずだと考えていた。救出チームはカーボナイトで冷凍されたジェダイとクローン・トルーパーを載せたシャトルで星系に到着する。疑い深いソベックは刑務所を保安のため、戦術ドロイドK2-B4に、惑星へ進入する艦船の詳細スキャンを指示していたが、スキャンはカーボナイトで封印された生命体の存在を検出することができなかった。だがトルーパーたちが侵入し、その1人が崖から落下した際に電子機雷が起動したことで、ソベックは予感が的中したことを悟った。機雷の爆発がシタデル全体にジェダイの存在を警告したのである。彼はすべての兵士に配置に付くよう命じ、コマンドー・ドロイドの特別部隊を準備したのだった。
その間、フィンディアンは監視カメラを使って侵入者たちを逐一監視していた。そしてオシ・ソベックは共和国部隊を武装解除させるため、絶好のタイミングで磁気装置を作動させる。彼らの武器は金属でできていたため、すべて天井に吸い付けられてしまったのだった。不幸なことにアナキン・スカイウォーカーの義手も金属製だったため、彼自身もブラスターやライトセイバーと共に天井に張り付いてしまう。その直後には、BXシリーズ・ドロイド・コマンドー部隊がジェダイとクローン・トルーパーを拘束し、彼らを監房へ連れて行くために到着した。ソベックはジェダイを電撃で拷問できると考えたが、スカイウォーカーがライトセイバーを掴み、磁気装置を破壊する。これによってすべての武器が磁気を失って落下し、攻撃チームはすべてのコマンドー・ドロイドを破壊することができた。状況の一変にソベックは激怒し、キャプテン・レックスが監視カメラを破壊すると、監視官はついに司令室を離れ、自らの手で対処しに向かったのだった。
だが彼が監房に到着すると、既にジェダイがピールとターキン大佐をはじめとする副官たち全員を解放した後であり、ソベックは狼狽した。刑務所内を調べたドロイドは、囚人たちが脱走したと報告する。一目瞭然のことをわざわざ報告するコマンドー・ドロイドに憤慨したソベックは、ドロイド部隊の隊長に「脱走」という言葉を使った者がどうなるかを教えるよう命じた。監房内にいたドロイドは失敗の罪によって頭部を撃たれる。これがソベックの煮えたぎる怒りを覚ますための手段だったのだ。これを見た後、2体のB1バトル・ドロイドがフィンディアンに、ジェダイとクローンが上階へ向かったことを報告する。だがソベックは、敵が二手に分かれ、オビ＝ワン・ケノービ率いる部隊がもう一方の共和国部隊にシタデルを脱出させるための陽動作戦を行っていることを知らなかった。ジェダイがシャトルを盗みに行くと考えた監視官は、すべてのドロイド部隊を離着床パッドへ送り込み、囚人たち全員を連れ戻すよう要求する。だがその数秒後に大爆発が起き、刑務所全体が揺れた。ソベックとドロイドたちも爆発に揺さぶられたが、踏みとどまることができたのだった。
その後、ソベックは分離主義勢力の指導者、そして国家元首であるドゥークー伯爵と交信するが、伯爵はジェダイがピールとその部下たちの救出に成功したことを聞き、苛立っていた。K2-B4がソベックにそのことを伝えた後、彼はドロイドを伴って伯爵との会談に向かう。そして伯爵がこの戦いに関する不満を口にすると、ソベックは万事順調であるとして交信を終えた。彼はK2-B4に掴みかかり、二度と今回のように自分を驚かすなと警告する。ドロイドもやむなくそれに従っただった。
その後、K2-B4はケノービのチームに対する罠を用意し、ビデオ・スクリーンを通じて彼らが罠にはまる姿を監視していた。ドロイドとレーザー・タレットに囲まれたケノービたちに、K2-B4は笑いをあげる。そして捕らえられたチームがシタデル・コマンドに連行されると、オシ・ソベックは彼らにネクサス・ルートに関する情報を要求し、命令に従わなければクローンを処刑すると脅したのだった。それに対してピールは、クローンにはこの戦争でいつでも死ねる覚悟ができていると反論する。するとソベックはコマンドー・ドロイドからブラスター・ライフルを取り上げ、クローンの1人の頭を撃ちぬいた。そして彼がもう1人のクローンを処刑しようとしたとき、K2-B4がスカイウォーカー・チームを発見したことを報告する。ソベックは囚人たちを尋問のために連れて行くよう命じたが、その後、セキュリティ・ドロイドが囚人たちの脱走を知らせてきた。さらにソベックにとって都合の悪いことに、K2-B4が、ドゥークー伯爵がすぐに交信したいと伝えてきたことを報告してきた。ホログラムで外の様子を見たソベックは、燃料パイプラインの一部が爆破されたことに気づき、即座に逃亡者たちが唯一の脱出口である離着床パッドに向かっていると推測する。彼はドゥークーの要請を無視して全軍に離着床パッドへ向かうよう命令した。彼の予想は正しく、離着床パッドで激しい銃撃戦が開始されたのである。共和国部隊は爆破によってARCトルーパー・エコーと船を失い、残りのメンバーは地下洞窟へと逃れたのだった。
最期
しかし、ドゥークー伯爵が再びソベックと交信し、ジェダイを捕らえることの重要性を強く訴えた。さらに伯爵は彼を脅迫し、ジェダイを捕らえる以外に生きる道はないと通告したのである。ソベックはジェダイの足取りを追うためにアヌーバを放つよう命じたのだった。そしてジェダイ・チームが発見されると、彼も自らSTAPに乗り、彼らを捕らえるため、同じくSTAPに搭乗したコマンドー・ドロイドと共に出撃する。やがてジェダイ・チームを捉えた彼は敵に向けて発砲するが、彼のSTAPはファイヴズによって撃墜され、ソベックは地面へと落下した。このときターキンが彼を撃とうとするが、失敗してしまう。ソベックは情報を手に入れられなかったことへの怒りをあらわにし、ターキンに掴みかかった。だが、ターキンを硫黄流の中に投げ込もうとしたとき、ソベックは背後からアソーカ・タノによって胸を貫かれ、死亡したのである。
人物と特徴
オシ・ソベックはサディストとして知られており、他者を拷問して楽しんでいた。彼のこの性格は監督官としてシタデルを取り仕切る地位に立つことに完璧に適合していたのである。このサディスティックな性質はイーヴン・ピールの救出にやってきたジェダイの一団と遭遇した際にも示された。彼は自分で用意した罠の1つによって感電したアナキン・スカイウォーカーを見て、大きな喜びを感じていた。また、彼は失敗を決して許さず、何らかの失敗を犯したドロイドを処罰することで、他の兵士たちにその冷酷な性格を見せ付けていた。これはソベックが見せたサディズムだけではなく、このフィンディアンの狂気の証拠でもあったのだ。また、彼は周囲にドロイドが多数いる場合でも、まくし立てるように独り言を喋ることが多かった。この事実も彼の異常な性格を物語っている。ソベックはほぼ間違いなく狂っていたが、敵の動きを正確に予見する術に長けており、二度的中させていた。
