TX-20
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TX-20は、クローン大戦におけるライロスの戦いで、テクノ・ユニオン代表ワット・タンバー配下のドロイド軍を指揮していたTシリーズ戦術ドロイドである。
このドロイドはライロスの封鎖の間、ドゥークー伯爵の船に搭乗しており、銀河共和国とトイダリアンとの交渉について伯爵に報告したのだった。
その後タンバーはTX-20に、トゥイレックの都市ナバットを征服するよう命じた。ドロイドは部隊を率いて命令を遂行し、完全勝利を得ると、罪のない多くのトゥイレックを犠牲として、都市に仮説基地を築いたのだった。やがて共和国がライロスに進撃すると、彼はプローブを使って共和国部隊の偵察を行った。その後、彼は勇敢にも名高いジェダイ最高将軍オビ=ワン・ケノービと戦うために武装を行い、敵の戦術と戦略を予見した上で、狡猾に反撃を開始したのである。戦術ドロイドは都市の周辺一帯に多数のプロトン・キャノンを配置し、敵の進軍を阻止した。共和国グランド・アーミーは都市周辺のトンネルに身を隠すことを余儀なくされたのだ。
さらにこの戦術ドロイドは何頭かのガットカーを飢えさせ、ジェダイに対抗するべく送り込んだ。最初の攻撃では彼らを殺すことこそできなかったが、敵に多くの負傷者を出させる結果となる。だが、さすがのTX-20も将軍の奇策の前には敵ではなはなく、キャノンが破壊されると、自軍を裏切らざるを得なくなった。そして、あわやケノービとヌーマを仕留めようとしたそのとき、彼は解放されたトゥイレックの囚人たちによってばらばらに引き裂かれたのである。
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経歴
封鎖
占領に先立ち、TX-20はライロス上空でドゥークー伯爵と共に彼のプロヴィデンス級キャリアー/デストロイヤーに搭乗していた。TX-20は伯爵に、ベイル・オーガナ議員とジェダイ評議会との間の通信の傍受したことを知らせ、その解読結果から、彼らは議員がトイダリアへ向い、ライロスの地上にいる部隊に補給物資を届けるべく、トイダリアンに共和国との協定締結に向けた交渉を行おうとしていることに気付いたのだった。これを知ったドゥークーは、通商連合のロット・ドッド議員との連絡を命じたのである。
占領
連合軍が惑星を確保すると、TX-20はトゥイレックの都市ナバットに配置された対空キャノンの防衛任務を与えられた。彼は共和国部隊による軌道からの直接攻撃や爆撃を避けるため、ナバット近郊で暮らすトゥイレックの人々を生きた盾として利用していたのである。メイス・ウィンドゥの3隻のアクラメーターI級アサルト・シップを退け、その過程で1隻に深刻なダメージを与えた後、TX-20はジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービの取りうる行動を計算および予測し、彼が囚人の命を危険に晒すようなことはせず、その代わりに型破りな行動をとるだろうと推測したのだった。自軍を温存してケノービの動きを牽制するため、狡猾な戦術ドロイドは飢えたガットカーの群れを送り込み、ケノービのゴースト・カンパニーを消耗させた。その後、彼は最後の直接攻撃を開始し、共和国の残存兵に勝利する確立を1/742と計算したのである。
TX-20の計算は正しかったが、1つだけ致命的な要素を欠いていた。トゥイレックの少女ヌーマを救出したオビ=ワン、ワクサー、ボイルがこの少女に導かれ、地下下水道を使って分離主義勢力の背後に回り、囚人となっていた村人たちを解放したのである。TX-20はドロイド兵たちを共和国部隊に差し向けるが、それはクローンによる陽動作戦であり、その間にジェダイはプロトン・キャノンの1つを奪うと、それを発砲して他のキャノンを次々と破壊していった。だが、方向転換したTX-20はオビ=ワンの奪い取ったキャノンを破壊し、勝利を確信して倒れたジェダイへと近づいた。彼はAATでオビ=ワンにとどめを刺そうとするが、このとき救世主とヌーマ(彼女は倒れたオビ=ワンに近づき、彼を助けようとしていた)の危機を見たトゥイレックの村人たちが一斉に襲い掛かり、戦車に群がる。TX-20の機械の頭脳では突然の状況変化に対処することができず、彼は抵抗する間もなく、トゥイレックたちによってばらばらに破壊されたのだった。