コルサント保安部隊
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コルサント保安部隊(CSF)、別名コルサント警察隊は、銀河共和国、銀河帝国、新共和国、銀河連邦自由同盟における警察および準軍事部隊である。この部隊の役割はコルサントにおける法と秩序の維持にあり、定期パトロール、群集制御、非常時対応、犯罪捜査などを行っていた。
パトロール隊はVAAT/eとCSFアサルト・シップを素早い兵員展開プラットフォームとして使用し、定期パトロールにはラピッドレスポンス・ポリス・スピーダーを使用していた。また危険地域に足を踏み入れる際には、士官の裁量でポリス・クルーザー後援ユニットによる護衛を受けることもできた。これはダース・モールによって士官たちが殺害され、予備警察隊が壊滅させられたことに対する教訓である。またパトロール隊ではドロイドも使用され、様々な任務で有機生命体の上官を補佐していた。このような状況はクローン大戦中において特に顕著となり、CSFは事件への初動対応の大半をポリス・ドロイドに任せるようになったのだった。さらにCSFは殺人、組織犯罪、テロなどの重大事件の捜査のために探偵を雇っていた。解決のためにCSFが召還された著名な事件はオナコンダ・ファー議員の殺害事件である。
クローン大戦中、CSFはクローン・ショック・トルーパーの強い支援を受けていた。この兵士たちは首都に常駐する軍隊としての役割を与えられ、重要な政府ビルの防衛を行っていたのだ。だが、後に彼らはコルサント・ガードを編成し、コルサントの保安に対する主要な責任を負うようになった。コルサント・ガードは銀河帝国の時代を通じてこれらの任務を続け、拡大していった。この間、CSFは通常の警察隊員に代わってストームトルーパーで構成され、コルサント・ガードに対する支援的な立場で活動していたが、依然として警察隊員も一部存在していた。やがて帝国が崩壊すると、CSFは新共和国の主要な法執行機関として復帰することになる。
第2次銀河内乱はCSFの権限を銀河同盟と連合との抗争の真っ只中に据えることになった。CSFの隊員たちはコルサントで頻発していたコレリアンによるテロ活動に対抗するため、銀河同盟ガード(GAG)へと編入された。GAGはダース・ケイダスの死後に解体されている。そしてヤヴィンの戦いの43年後までには新組織、銀河同盟セキュリティが創設され、コルサントでCSFと共同で任務にあたっていたが、これらは銀河同盟の政府組織であり、単なる惑星組織ではなかった。
目次 |
概要
責務
コルサント保安部隊に与えられた任務は法の施行とコルサントの保安である。これには定期パトロール、群集制御、非常時対応、犯罪捜査、ギャラクティック・シティ・スカイレーンの維持管理が含まれていた。CSFはギャラクティック・シティのA-89象限に本部を構え、銀河政府の多くの人々のもとでこの職務を遂行していたのである。帝国の時代など、そのときによっては従来の警察隊員たちが他の部隊に置き換えられていたこともあった。また、犯罪の大部分は暗黒街で発生していた。政治家や有力市民の多くはそのような状況を拒絶していたため、低層レベルの不快なスラム街から離れた上層レベルや空中庭園で暮らすことを好んでいた。工場地区やクリムゾン・コリダーなどのエリアでは特に犯罪が多発していた。これらのエリアに警察隊が足を踏み入れることは滅多になく、踏み込む際は大部隊で行っていた。
組織
CSFは大抵の警察や準軍事組織とよく似た指揮系統を有しており、隊員の階級には巡査あるいは保安官、巡査部長、刑事、警察部長、警部補、警部などがあった。刑事の階級は存在していたが、他の階級の隊員たちも捜査任務にあたることがあり、その場合、彼らは階級に関わらず調査官と呼ばれていた。
犯罪の性質によっては、特定の状況下で特別な注意を払う必要がある。こうした秘密の作業や特殊な任務では、特殊工作員が使われていた。また事件捜査官は大規模な警察活動における指揮官として活躍した。クローン大戦中、ドヴェル警部補はオメガ小隊が関わった人質事件で事件捜査官を務めていた。
銀河帝国の時代、CSFの指揮を執っていたのはモフであり、このときは隊員の大半がストームトルーパーおよび警察官で構成されていた。このシステムのもと、CSFはコルサント・ガードとは分離した状態を維持しており、以前と比べて軍事的役割を多く担っていた。
また、CSFはある特定の種類の犯罪や状況に対応する特別部隊を保持していた。SWATチームや犯罪科学部隊と共に、CSFも組織犯罪対処部隊や対テロ部隊を保有しており、これは銀河同盟の時代には対テロリスト部隊に改名されている。CSFの管制局であるコルサント交通管理局は、ギャラクティック・シティの大規模なスカイレーンにおける秩序の管理を担当しており、旧共和国から新共和国の時代を通じてこの任務にあたっていた。また、銀河同盟下におけるコルサントの再建の間には、ギャラクティック・シティ・エア・トラフィック管理局が創設され、スカイレーンの監視を行っていたが、この間もCSFは独自の管制部隊を維持していた。彼らは主要な行政当局として、特に爆破事件への対応、暴動の鎮圧、その他の治安維持活動で、エア・トラフィック管理局に取って代わる権限を有していたのである。
乗り物
CSFは任務を遂行するために様々な乗り物を使用していた。大規模な動員、SWATによる襲撃、暴動の鎮圧の際には、CSFはVAAT/eを使用した。銀河同盟の時代までには、CSFアサルト・シップがこれらの任務を請け負うようになっており、銀河同盟ガードでも使用されていた。第2次銀河内乱の際もCSFアサルト・シップは数度にわたる暴動の鎮圧に使用されている。また、場所によっては特殊なラピッドレスポンス・ポリス・スピーダーと共に、パトロール任務などで様々な警察仕様のエアスピーダーが使われることも多かった。警官たちは更なる応援が必要だと判断した場合、または潜在的危険性のあるエリアに入ろうとした場合に、ポリス・クルーザー後援ユニットを伴うこともできた。さらに銀河大戦の時代になると、CSFはコルサント内外の宇宙船の往来の監視を担当するようにもなったが、彼らはこの任務のために軌道保安ステーションを使用していた。
他の行政組織との関係
歴史全体を通じて、CSFは司法軍、共和国保安部隊、共和国グランド・アーミーのクローン・トルーパー、ストームトルーパー、コルサント惑星防衛軍、銀河同盟ガードなどのいくつかの組織と共に活動していた。銀河共和国の時代には、ジェダイ捜査官がCSFを支援することもあったが、この制度は新共和国や銀河同盟の時代にはあまり一般的でなかった。ジェダイ・オーダーも分野的には警察組織の一種だといえるが、彼らは大抵の場合、地域紛争から身をおくことを好んでいたのである。ジェダイが事件に関わった場合、彼らは司法に訴える権限を有していたが、その義務があるわけではなく、多くの場合それを実施することもなかった。しかし、事件捜査や犯罪者との戦いでジェダイがCSFを支援していたケースは少なくない。そうしたジェダイの1人、マスター・テラ・シヌーベはコルサントにおける暗黒街の専門家だった。
クローン大戦前および戦中、CSFはセネイト・ガードと行動を密にしていた。セネイト・ガードは数千年にわたって元老院議員や他の政府要人を警護し、コルサントの第2警察隊として活動していた衛兵たちである。彼らは警察による捜査で発見された事実や科学的証拠を注視する訓練を受けており、その調査は極めて細かく、徹底的に行われ、そして成功していた。しかし、この状況もクローン・ショック・トルーパーの出現によって変化することになる。さらにショック・トルーパーはコルサント・ガードへと再編され、CSFに対する第2警察隊となったのだった。また、パルパティーンがレッド・ガードを組織すると、セネイト・ガードの役割と権限は次第に縮小していった。CSFスタッフ&社交クラブはCSFの隊員たちが好んで利用していた酒場である。ここはCSFが友情や尊敬の証としてたびたび他組織のメンバーをもてなすための場所だった。
歴史
銀河共和国
ヤヴィンの戦いの3,653年前、CSFはコルサントの略奪に着手しようとしていた再編後のシス帝国との最初の接触を迎えた。この攻撃のとき、CSFの軌道保安ステーション・シックスがコルサント周辺の宇宙船の往来を監視していたのである。軌道ステーション・シックスに配属されていたCSFの情報員フェミは、コルサント管制局に対して万事順調の報告を行っていた。だがこの報告の後、大艦隊がコルサント・スペースに突入してきた。CSF保安ステーションにはシス艦隊の正体がわからず、彼らに通過コードを要求する。シス艦隊を率いるシス卿ダース・アングラルはステーションの破壊を命じ、その結果、CSFの情報員たちを殺害したのだった。そしてシスは着陸を開始し、コルサントを占拠すると、あらゆる抵抗を圧倒した。やがてシスはコルサントから撤退したが、その後、彼らは惑星の占拠を盾に共和国にコルサント協定の締結を強要し、コールド戦争が勃発したのである。
コルサント協定の調印後、銀河元老院は共和国の資源の配分の優先順位について難しい決断を強いられた。そして境界惑星の防衛と、コルサントの統治および交易に重要な部分のみに資源を集中させた結果、ギャラクティック・シティの大半が荒野のまま残されたのだった。ジェダイによる支援や外部からの加護もない状態では、CSFにも多くのセクターがギャング団の支配下に陥落していくのを阻止することはできなかったのである。
ヤヴィンの戦いの42年前、ボサンのユア・タウグがコルサント保安部隊に参加していた。
その10年後、CSFは、ジェダイ・パダワン・ダーシャ・アサントとコレリアンの情報ブローカー、ローン・パヴァーンらの一団を追うシスの暗黒卿、ダース・モールとの戦闘に巻き込まれた。暗黒卿はコルサントのセキュリティ電信システムに侵入し、ドロイドによる銀行強盗発生の知らせを送信した。そして2人のCSFの警官がこれに反応し、ポリス・クルーザー後援ユニット(PCBU)と共に出動する。まず、ダース・モールは後援ユニットの上に飛び乗り、ライトセイバーでドロイドを破壊することによってPCBUを排除した。警官たちはスピーダー・バイクでモールを取り囲んだが、シスはあっさりと彼らの装甲服を切り裂き、殺害したのである。その後、CSFがこの事件を捜査したが、彼らは当惑するだけだった。撃たれることなく上空に15フィート跳躍し、PCBUに達する方法が誰にも説明できなかったのである。行方不明のダーシャ・アサントを捜索していたオビ=ワン・ケノービもこの捜査に加わっていた。彼はムルシとサラスタンの2人の捜査官とこの問題について議論し、ジェダイ・オーダーの捜査への協力を約束する。だが、ジェダイ聖堂に戻ったケノービがナブー封鎖に関する調停任務に派遣されたため、この問題は脇へ追いやられてしまったのだった。
また、賞金稼ぎジャンゴ・フェットがコナス・トレル議員を尋問したときも、CSFおよび共和国保安部隊の隊員が彼のアパートに派遣されている。
クローン大戦
クローン大戦は首都の治安維持の方法に変化をもたらした。定期パトロール部隊としてポリス・ドロイドが多用されるようになり、通常、事件に対する初動はこれらのドロイドが担当していた。ポリス・ドロイドの任務は、立ち入り禁止区域の設置、証拠収集、予備尋問、容疑者の逮捕などである。より深い捜査が必要となる犯罪の場合は、刑事や他のより高位の生きた捜査官が扱っていた。また、犯罪行為の発見や容疑者の特定支援にはポリス・プローブも使用されていた。
さらに大きな変化の1つは、クローン・ショック・トルーパーがコルサントに駐留していたことである。彼らの第一の責務は首都に軍事力を常備し、重要な政府ビルを守ることだったが、創設直後からショック・トルーパーにはより大きな警察機構としての権限が与えられていた。彼らはコルサント・ガードに任命され、帝国の時代にはより広範囲な警察業務を担当することになる。ショック・トルーパー・ガードたちが遂行した特に重要な2つの任務は、ズィロ・ザ・ハットのコルサント・クラブへの襲撃と、元老院人質事件への介入だった。
クローン大戦中、CSFの対テロ部隊は元セネイト・ガードの指揮官、ジャラー・オブリム大尉によって率いられていた。この部隊はホロネット・ニュース&エンターテイメントによって分離主義勢力のテロ分子を解体したと報じられたが、実際にテロリストたちが排除されたのはデルタ小隊とオメガ小隊の活躍によるものだった。彼らはそれまで特殊工作隊やCSFのSWATチームが扱っていた状況に対処する機会が増えた、クローン・コマンドー部隊である。
あるとき、CSFはトランドーシャンの殺し屋、ナック・ムーヴァーズの殺害に関する捜査を支援するため、ジェダイ・マスター・テラ・シヌーベによって招集された。シヌーベは容疑者の1人、キャシー・クライアーを発見するが、彼女は逃走し、ジェダイ・パダワン・アソーカ・タノがそのあとを追った。もう1人の容疑者、アイオニ・マーシーもCSFの到着後に逃走するが、その前にマスター・シヌーベは密かに彼女の体に追跡装置を取り付けていたのだった。やがて2人の容疑者は列車の駅に現れ、そこでCSFとジェダイに対峙した。先にマーシーが逮捕され、クライアーも人質を取った直後、同様に逮捕されることになる。この事件の際に、アソーカのライトセイバーを持ったまま逃走しようと試みたクライアーによって、CSFの2体のポリス・ドロイドが破壊されたのだった。
オナコンダ・ファー議員の暗殺事件では、タン・ディヴォ警部補と数体のポリス・ドロイドが捜査に乗り出した。この捜査は主にパドメ・アミダラ議員とベイル・プレスター・オーガナ議員の支援を通じて進められていた。ファーは彼らを含む数名の同僚議員と酒を飲んでいたときに室内で倒れたのである。ディヴォ警部補は議長の特別室で数名の議員たちを尋問した。その後、アミダラ議員とオーガナ議員も独自の調査を開始する。彼らはミー・ディーチ議員から得られた手がかりをもとにコルサント・ドックへと向かうが、そこで謎の暗殺者に襲われた。彼らはCSFパトロールの注意を引いて難を逃れるが、現場に到着したディヴォから勝手な行動について叱責を受けてしまう。アミダラはこの襲撃をディーチの仕業だと推測したが、彼らが元老院ビルに戻ると、ディーチは自室で刺殺されていた。こうして元老院内で2つの殺人事件が発生したことになり、さらにファーの補佐、ロロ・パーズがディーチの政治的同盟者ハリー・バートーニ議員に襲われたと訴えると、ディヴォは迅速に反応したのだった。パーズはディヴォに、バートーニが殺人犯に違いないと告げたのだ。捜査官はバートーニを拘束し、彼女を自白に追い込もうとした。だがこのときの会話から、パーズこそが真犯人であることが判明する。彼女はアミダラ議員を人質にとって逃走しようとするが、その直後にCSFによって逮捕されたのだった。
その後、マンダロアの公爵、サティーン・クライズの前で共和国情報省のエージェント、ダヴー・ゴレックが殺害されるという事件が発生した。真犯人はデス・ウォッチの暗殺者だったが、サティーンを発見したポリス・プローブは彼女が武器を持っていたことから、サティーンを容疑者として認識してしたのだった。公爵はその場から逃走し、CSFとコルサント・ガードの兵士、そしてデス・ウォッチの暗殺者から追われることになる。彼女はエアスピーダーで逃げたと見せかけて、追跡をかわすことに成功した。そして警察がサティーンを探し続けるなか、彼女はコルサント・パークでジェダイ・マスター・オビ=ワン・ケノービと接触していた。その後、彼女は元老院ビルでセネイト・ガードに出頭する。そして元老院で、彼女が保持していた証拠、すなわち共和国のマンダロア星系への軍事支援に関するビデオが再生された。公爵は釈放され、問題は解決したのである。
またクローン大戦末期には、CSFはガース・エザーの目撃場所に関する無数のファイルを所持していた。彼はCSFの追跡を巧みに回避し、コルサントの暗黒街に潜むダークサイドの領域へと逃げ込んだのである。
銀河帝国
クローン・トルーパー部隊は分離主義勢力のテロ組織との戦闘を口実に創設されたものだが、これによってパルパティーン最高議長は自らの支配体制を促進させることができた。オーダー66が発令され、すべてのジェダイが共和国に対する反逆者として処刑されたとき、ダース・ヴェイダーと第501大隊がジェダイ聖堂を襲撃したのである。CSFは聖堂から逃れたジェダイを追跡するためにクローン・トルーパーを使用したのだった。
銀河帝国の樹立後、従来のCSFは段階的に消滅し、ストームトルーパー連隊へと置き換えられたが、一部の警察官たちはそのまま残されていた。また、コルサント・ガードにもインペリアル・シティでの取り締まり活動を行う権限が与えられたままだった。これは事実上、CSFが支援的な立場に左遷されたことを意味している。CSFの幹部たちはこの状況に反感を抱き、他のモフたち、ダース・ヴェイダー、さらにはパルパティーン皇帝との対立が生じたのだった。
ヤヴィンの戦いの1年前、CSFに配属されたすべてのストームトルーパーを指揮していたのはモフ・カディアである。彼は特別な訓練を積んだクローンたちを使ってパルパティーン皇帝の暗殺を目論んだが、この計画は失敗に終わった。そしてヤヴィンの戦いの4年後、エンドアの戦いでパルパティーンが死亡したという知らせが首都に届くと、保安部隊のストームトルーパーは怒りに湧いた群衆から攻撃に晒されることになる。だがこの反乱の結果、多くの人々がイセイン・アイサードによって粛清されてしまった。その後、彼女は保安部隊の指揮権を掌握し、再び惑星を支配下に置いたのである。