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オナコンダ・ファー

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OnacondaFarr.jpg
Onaconda Farr
人物に関する情報
出身地

ローディア

死亡

21 BBYコルサント

身体に関する情報
種族

ローディアン

性別

男性

身長

1.75 m

目の色

青色

皮膚の色

緑色

年代および政治に関する情報
時代

帝国の勃興時代

所属
[非表示]

オナコンダ・ファーは、惑星ローディア出身のローディアンである。ファーは銀河共和国の晩年におけるサヴァリーン・セクター元老院議員だった。分離主義危機の間、銀河元老院軍隊設立法案について、この一千年で初めてとなる共和国のための軍隊の創設について議論していた。その中でファー議員は強い軍事主義者となり、この法案を支持したのである。彼は元老院内の分離主義勢力の影響に対する監視役として知られ、パルパティーン最高議長忠誠派委員会についても、遠からずそれが影の政府になるだろうと主張し、激しく批判していた。だがハヴリソー・ルールヤ議員と分離主義勢力との関係が暴露されると、ファーは彼の後任として忠誠派委員会のメンバーに任命され、多くの議員たちに混乱を与えることになる。しかし、彼はその後も議長の分離主義危機への取り組みを批判し続け、パルパティーンは自身の都合で共和国の利益を害していると訴えたのだった。

ヤヴィンの戦いの22年前、分離主義危機からクローン大戦が勃発し、銀河共和国独立星系連合との銀河系規模の抗争が始まった。パルパティーンに与えられた非常時大権によって、軍隊設立法案の票決を経ずに共和国グランド・アーミーが創設されたのである。ファーはコレリアン交易スパインの防衛に関する元老院実行小委員会の委員長に据えられ、この地位を個人的な躍進のために利用した。だが戦争の初期に、ファーの故郷ローディアへ渡るはずの食料が海賊によって頻繁に狙われるようになる。ローディアは共和国に支援を求めたが幾度となく無視され続け、彼はついに元老院を見限ると、独立星系連合に加わったのだった。分離主義評議会のメンバー、ヌート・ガンレイ総督は大量の食料と引き換えに、ファーにこのローディアンの長年の友人であるナブーパドメ・アミダラ議員の拘束に手を貸すよう要求する。そしてアミダラが食糧危機に手を差し伸べるためにローディアを訪れたが、思いがけずファーとガンレイのバトル・ドロイド部隊によって捕らえられてしまった。しかし、ガンレイがアミダラを処刑しようとしていることを知ったファーは、連合に加わる判断が間違いだったことに気づき、分離主義勢力のリーダーを裏切ったのである。彼はアミダラとジャー・ジャー・ビンクス代議員に手を貸し、ガンレイを逮捕すると、彼を共和国部隊に引き渡したのだった。

ガンレイ事件の後、ファーは再び元老院に復帰した。その直後、彼と他の数人の議員たちはキャド・ベイン率いる賞金稼ぎの一団によって共和国行政府ビル内で人質に取られてしまう。ベインは人質を利用して、戦争の初期に共和国に逮捕された独立星系連合の同盟者、ズィロ・デシリジク・ティウレの釈放を要求したのである。ベインは任務に成功し、共和国行政府ビルから逃走した。その後、人質の議員たちを殺害するために仕掛けられた一連の爆弾が爆発するが、ジェダイ・ナイトアナキン・スカイウォーカーの活躍によってファーと他の議員たちは暗殺計画を免れ、救助されたのである。そしてこの襲撃の後、ローディアへ戻ったファーは惑星の沼地の周辺で野生生物たちが死んでいく姿を目撃する。彼はジェダイ・マスターキット・フィストーの力を借り、この汚染の原因がコルサントキャド・ベインを手伝った賞金稼ぎの1人、ロボニーノが指揮する分離主義勢力の基地であることを突き止めたのだった。さらにその後、ファーはコレリアン交易スパインの防衛に関する元老院実行小委員会の同僚、ロネット・コーア議員を買収し、当初デュロに配置されるはずだった数隻のスター・デストロイヤーを私的に流用しようとした。コーアはファーの賄賂を受け取り、スター・デストロイヤーをローディアへ向けたのである。そしてデュロが連合の手に落ち、ファーとコーアの背信行為が暴露されると、2人は議員辞職を余儀なくされたのだった。

その後、ファーはクローン・トルーパーの増産と戦争努力の促進に関する法案に強く反対を表明した。だが、彼は補佐のロロ・パーズによって酒に毒を盛られ、暗殺されてしまう。彼女は故郷に戦争をもたらしたファーを排除したいと考えていたのだ。

目次

経歴

忠誠派の議員

オナコンダ・ファー議員と、その補佐パ・デュアタックス・ドン

オナコンダ・ファーはローディア出身のローディアンである。ヤヴィンの戦いの52年前、彼は銀河共和国銀河元老院で、故郷ローディアを含むサヴァリーン・セクターを代表する元老院議員に選ばれた。彼はローディアの元老院パレスと、銀河首都コルサントローディアン領事館の双方に住居を構えていた。また、ファー議員はパドメ・アミダラの極めて親しい友人でもあった。彼女の父ルーウィー・ナベリーが議員だったころ、ファーは彼の最大の同盟者であり、アミダラはそのころからファーのことを親しみを込めて「オーノおじさん」と呼んでいたのである。また、ファーには弟と妹がいた。

ヤヴィンの戦いの33年前、インチョリ惑星インチョア近郊の植民地への攻撃と征服を開始すると、ファーはフィニーズ・ヴァローラム最高議長とその行動を強く支持した。ヴァローラムは和平交渉のためにジェダイのチームを派遣するが、交渉は失敗に終わり、敵対行為は継続されてしまう。後に共和国は惑星に軍事部隊を駐留させることになるのだった。

ヤヴィンの戦いの32年前、ファーはダクティッキーズターナブモット=ノット・ラブの両議員と共に、ライロスオーン・フリー・ター議員が呼びかけた非公式な公聴会に出席した。このとき、フィニーズ・ヴァローラム最高議長はちょうど危機を終結させたところであり、突如として汚職容疑で告発されていたのだ。ター議員は元老院がヴァローラムの罷免と後任の選出を行わなければならないことを理由に、告発の延期を認めた。これこそがターの目的だったのである。しかしこのときはファーもラブも彼の提案には賛同しなかった。

ヤヴィンの戦いの24年前、様々な惑星や企業が政府の力の増大に抗議し、元老院からの脱退を開始した。分離主義運動の始まりである。ファーはこのときのパルパティーン最高議長の危機への対処法に極めて批判的だった。彼は、議長が自身の政治的野望を実現するために共和国を犠牲にしていると主張し、パルパティーンをたびたび告発している。一方、この危機によって元老院では共和国に軍隊を作るという軍隊設立法案の議論が開始されていた。好戦的なローディアンであるファーは軍事主義者であり、この法案へのを支持を表明する。パルパティーンは分離主義運動のリーダー、ドゥークー伯爵との直接的対話を目指していたが、ファーは話し合いでは何も解決できず、軍隊設立法案への障害になるだけだとし、彼を批判したのだった。また、パルパティーンが10名の議員からなる忠誠派委員会を設置し、分離主義者たちと交渉する議長への諮問機関としたときも、ファーはこれをパルパティーンの政治的同盟者たちに過ぎず、軍隊設立法案を弱体化させる別の試みだとして批判した。その後、パルパティーンと忠誠派委員会が元老院情報局と呼ばれる秘密調査機関を設置すると、ファーは再びパルパティーンを批判し、議長は自分の権力を増大させるために委員会と情報局を利用していると訴えたのだった。

ヤヴィンの戦いの22年前、法案の採決に先立つ元老院の会議で、ファーは共和国の司法と立法に携わる245人のリストを提出し、彼らを分離主義勢力と関係のある人物として告発した。その中には忠誠派委員会のメンバーであるイァー・タンギー選出のハヴリソー・ルールヤ議員も含まれていた。このリストはファーが司法調査官から私的に受け取った情報であり、その情報源に関しては一切分かっていなかった。元老院は彼の告発に抗議するが、司法省はルールヤ議員に対する告発の正当性を完全に認め、彼の議員辞職を勧告する。ファーはこの功績を認められ、忠誠派委員会のメンバーに抜擢されるが、彼にはこれを喜ぶことができなかった。委員会への発表の直前に、ローディアで起こった火災によって彼は弟と妹を失い、大きな心の痛手を負ったのである。

その後、ジェダイ・ナイトオビ=ワン・ケノービによって、何年も前に死んだジェダイ・マスターサイフォ=ディアスが共和国のためにカミーノに発注していたというクローン軍が発見された。さらにケノービは惑星ジオノーシスで、分離主義勢力が独自の軍隊を用意しているという確かな証拠も掴んでいた。元老院は軍隊設立法案を巡って未だ紛糾していたが、パルパティーン議長に非常事大権が与えられたことで、共和国防衛のための軍隊が創設されることになる。ファーはパルパティーンを信用していなかったが、彼と他の忠誠派委員会のメンバーたちは議長の非常時大権を支持したのだった。そしてクローン軍ジオノーシスへ派遣され、分離主義勢力のドロイド軍への攻撃が開始された。クローン大戦が始まったのである。

クローン大戦

共和国への失望

共和国ローディアを援助するつもりがないことを知ったファー議員

ヤヴィンの戦いの21年後、クローン大戦が勃発すると、ファーはコレリアン交易スパインの防衛に関する元老院実行小委員会の委員長に就任した。しかし、ローディアは無防備のまま放置されたため、その補給路はすぐに海賊の標的となり、人々は食料や他の必需品を奪われたままになっていたのである。それに呼応して、ファー議員は元老院のローディアン代表団と共にローディアへと戻った。するとライロスオーン・フリー・ター議員が、それは代表団の政治的運動に過ぎないと主張し、ファーを非難する。その後、ローディアが実際に海賊の攻撃を受けていることが確認されたが、ローディアへの救援努力に関する元老院の票決は延期されてしまった。ファーは長年の親しい友人パドメ・アミダラと連絡を取ろうとするが、彼女もまた他の仕事に忙殺されており、話すことさえできなかったのである。

ローディアの人々が飢え続けていたため、ファーは仕方なくヌート・ガンレイ総督との取引に応じ、分離主義勢力に加わった。ナブーの戦いでの敗北以来、アミダラに強い憎しみを抱いていたガンレイは、ローディアを独立星系連合の一員として迎え入れ、アミダラ議員の拘束と引き換えに食料支援を行うことを約束したのである。ファーは捕らえた後もアミダラを守ってやれると考え、彼女を分離主義勢力に差し出すことを決意した。一方、海賊によるローディアの襲撃のことを知ったアミダラは、この惑星の共和国への忠誠を守るため、プロトコル・ドロイドC-3PO準惑星代表ジャー・ジャー・ビンクスを伴い、ローディアへと急いだのである。

ヌート・ガンレイの策謀

ローディア元老院宮殿に到着したパドメ・アミダラはファーとの会談に向かい、その間、C-3POビンクスはハンガーに停めてあったアミダラのHタイプ・ヌビアン・ヨットに残っていた。ファーの補佐の1人、シルードがアミダラをファーのところまで案内する。アミダラを迎えたファー議員ヌート・ガンレイと同盟を結んだことを告白し、人々を救うために必要な手を尽くしたと後悔交じりに語ったのだった。そしてバトル・ドロイドの小隊が現れ、アミダラを拘束すると、ファーはアミダラとガンレイに会話させるため、総督ホロリンクを起動した。アミダラはコムリンクでC-3POとビンクスに連絡を入れようとしたが、B1バトル・ドロイドに装置を奪われ、破壊さてしまう。アミダラは連れ去られる際に、ガンレイを信用してはならないとファーに警告し、分離主義勢力との同盟は間違っていると訴えたのだった。ナブーの議員は投獄され、ガンレイが到着するまで拘留タワーの最上階の監房に閉じ込められたのである。

ガンレイがローディアに到着すると、ファーとシルードは総督と数体のバトル・ドロイド衛兵を連れて、アミダラの囚われている拘留タワーへ向かった。だがバトル・ドロイドの1体が、ジェダイ・ローブを着たヒューマノイドプロトコル・ドロイドを連れて自分たちを尾行していることに気づいた。ドロイドはそのヒューマノイドをジェダイだと思い、ファーとガンレイに警告する。総督はドロイドたちにジェダイを殺すよう命じ、ファーとシルードは後方に立って現場を見つめていた。バトル・ドロイドが攻撃すると、ジェダイはローブを捨てて宮殿直下の沼へと続く排水溝から逃走した。プロトコル・ドロイドはC-3POだったことが判明し、拘束される。ガンレイは数体のドロイドにジェダイの捜索を命じ、ファーとシルードを伴って拘留タワーへと向かったのだった。

アミダラが人質となるところを見届けるファー議員

ファーと共に拘留タワーへ続く端の上を歩いていたとき、ヌート・ガンレイは彼にアミダラを処刑するつもりだと打ち明け、彼女の死後、必要十分な食料をローディアに届けると告げた。ファーはそれに抗議するが、ガンレイはローディアが既に彼の保護下にあると言い放ち、ファーに服従を要求する。分離主義勢力と同盟を結んだことが間違いだったと気づいたファーは、ジェダイをローディアの最後の希望だと信じ、シルードに彼の動向を監視するようつぶやいたのだった。

一行が拘留タワーに到着すると、2体のB1バトル・ドロイドアミダラが監房から逃げたと報告した。するとローブを見つけたジェダイが拘留タワー脇のプラットフォームに姿を現し、ガンレイは再びドロイドたちに彼を殺すよう命じる。ファーが見守る前でジェダイはドロイドのレーザー砲火を巧みに回避し、拘留タワーの下へと入っていった。アミダラは奪い取ったブラスター・ライフルでバトル・ドロイドとの戦いを開始し、ジェダイは再びローブを落して排水溝から沼へ脱出した。B2スーパー・バトル・ドロイド・コマンダーが沼にいくつかのサーマル・デトネーターを投入し、ジェダイを殺そうとするが、ジェダイは爆発を逃れることができたのだった。

ファーとガンレイが拘留タワーの下に向かうと、アミダラは総督のバトル・ドロイドに捕らえられていた。一方、B2スーパー・バトル・ドロイド・コマンダーはジェダイに向けて追跡魚雷を発射した。そしてファーとガンレイが到着すると、追跡魚雷が爆発し、アミダラはジェダイが死亡したと思ったのだった。バトル・ドロイドの護衛の中にはC-3POも姿もあり、ガンレイはファーの抗議を無視してドロイドにアミダラと彼女のプロトコル・ドロイドの処刑を命じたのである。

ドロイディカの一団がアミダラとC-3POを殺そうとしたとき、ジェダイが沼の中から彼らの背後に姿を現した。彼は爆発を逃れ、ローブを着込んでいたのである。ファーはガンレイの注意をジェダイにひきつけ、総督は再びジェダイの抹殺を命令した。しかし、ドロイディカがジェダイに向けて発砲すると、巨大なクワゼル・モーが出現し、連合軍のドロイドを攻撃してその大半を破壊したのだった。ジェダイは水中でであったこのクワゼル・モー、ブーギーと仲良くなっていたのである。ガンレイと残りのバトル・ドロイドたちは宮殿のハンガーへ逃走し、ローディアからの脱出を図ったのだった。

ガンレイの逮捕についてファーを称えるパルパティーン議長

ブラスターを取り戻したアミダラは、ハンガーで総督のドロイド・ボディガードを破壊し、クワゼル・モーがガンレイのシャトルをハンガーの外へ押し出して沼に沈めた。そしてアミダラがガンレイを追い詰めると、ファーが彼らの後ろでE-5ブラスター・ライフルを構えていた。ガンレイはローディアン議員にアミダラとジェダイを殺すよう命令するが、アミダラはガンレイに、すべては総督を罠にはめるためのシナリオ通りだとうそぶいた。これが間違いを正すチャンスだと悟ったファーはナブーの議員に同調し、自分は連合ではなく共和国の一員であると宣言したのである。

アミダラガンレイを逮捕し、共和国のヴェネター級スター・デストロイヤーローディア上空の軌道に到着した。数機のLAAT/iガンシップがハンガーに着陸し、クローン・コマンダーグリーグリーン・カンパニーが総督を連行する。C-3POが付近にいたクローン・トルーパーに話しかけ、アミダラの活躍を伝えたのだった。パルパティーン最高議長ホログラムを通じてファー、アミダラ、ジェダイと交信し、ガンレイの逮捕を称える。議長はファーに、ローディアを救済するための輸送船団を派遣したことを告げたのだった。

ファーはジェダイの助けに感謝の意を示そうとしたが、その正体が変装したジャー・ジャー・ビンクス代議員だったことが判明する。ビンクスはバトル・ドロイドから逃げた後にアミダラのヨット内でジェダイ・ローブを発見し、ジェダイに変装することでアミダラを救助することができたのだ。ファーはアミダラとビンクスに感謝し、ローディアが共和国との同盟を維持することを約束したのである。

ガンレイの逮捕後、セネイト・コマンドーファロー・アーガイズ隊長、ジェダイ・マスタールミナーラ・アンドゥリィコマンダーグリージェダイパダワンアソーカ・タノが、総督を裁判が行われるコルサントまで護送しようとした。だが、ガンレイはダーク・アコライトアサージ・ヴェントレスと共和国を裏切ったアーガイズの助けを得て逃走することになる。

キャド・ベインの襲撃

ファーと他の議員たちを人質に取るキャド・ベインとその一味

その年の後半に、ファー議員、パドメ・アミダラベイル・オーガナ、他の数人の元老院議員たちが、コルサント共和国行政府ビル行政府アネックス・ドーム・イースト・ウィングで会合を開き、元老院で審議中の拡張プライバシー侵害法案の可決阻止について議論していた。だがこのとき、賞金稼ぎキャド・ベインと彼が召集した仲間たちがビルに侵入し、議員たちは人質に取らてしまう。彼らは議員たちの命と引き換えに、共和国司法省中央拘留センターに投獄されているハットの犯罪王、ズィロ・デシリジク・ティウレの釈放を要求してきたのだった。グランファイロー議員が人質となることに抗議し、立ち去ろうとするが、ベインは躊躇なく彼を射殺し、賞金稼ぎたちは議員らの通信装置を回収しはじめる。それと同時にベインの仲間の1人、ロボニーノパワー制御室に押し入り、パワーを遮断すると、ビル全体を封鎖したのだった。

このときビル内に居合わせていたジェダイ・ナイトアナキン・スカイウォーカーが賞金稼ぎたちの様子を伺い、議員たちを解放しようとしていた。しかし、スカイウォーカーはライトセイバーを秘密の妻アミダラに渡していたため、武器を持っていなかったのである。行政府ビル内での短い追跡の後、スカイウォーカーはロボニーノによって麻痺させられてしまい、ハンドカフで拘束された状態でキャド・ベインの前へと連行された。そしてベインがパルパティーン最高議長とズィロの釈放に関する交渉を終えると、賞金稼ぎたちは議員らと意識を失ったスカイウォーカーの周囲にレーザー・システムを張り巡らせる。これはわずかにでも触れると爆弾が起動する仕組みになっており、彼らはこのシステムで閉じ込めた議員たちをパルパティーンに対する交渉の切り札に使ったのだった。

賞金稼ぎたちがビルから去ると、スカイウォーカーが意識を取り戻し、アミダラは彼にライトセイバーを返した。ファーはジェダイにここでじっとしていれば安全だと告げるが、スカイウォーカーはベインの言葉を正反対に解釈し、賞金稼ぎが爆弾の起動を躊躇うはずがないと推測していた。そして実際にベインが、ズィロが刑務所内で受けた冷遇への報復として爆弾を起動させるが、スカイウォーカーはライトセイバーで議員たちを囲むように床を円形に切り抜いた。議員たちとスカイウォーカーは階下に落ち、その瞬間に爆弾が爆発するが、ファーと残りの人質たちは助かったのである。

ローディアでの環境問題

ローディアでの戦いについて話すファー議員とキット・フィストー

また同年には、ローディアの沼地で不可解な環境問題が発生している。見捨てられたステーション周辺の水中で、謎の理由によってすべての野生生物が死滅してしまったのだ。同時に、ローディアン偵察員がステーション付近で独立星系連合バトル・ドロイドを発見していた。この知らせを受け、ファー議員はノートランジェダイ・マスターキット・フィストーに連絡を取り、沼地の水が汚染された原因を突き止めるための調査を依頼したのである。ローディアに降り立ったフィストーはファー議員と共にLAAT/iガンシップでステーションへ向かい、その中で現在の状況について議論したのだった。

一行が見捨てられたステーションに到着すると、フィストーと数人のクローンSCUBAトルーパーが水中に潜り、ファーはガンシップに戻って待機していた。フィストーとトルーパーたちはステーションの下に残されていた一塊の残骸を調査し、連合の数体の改良型バトル・ドロイドとそれらを制御する装置を発見する。また、フィストーはドロイドたちのリーダー、元老院人質事件の後その身を隠していた賞金稼ぎロボニーノを発見したのだった。フィストーはドロイド制御装置を破壊し、トルーパーたちがロボニーノの改良型ドロイドを撃退する。そして彼らはステーションを確保するが、賞金稼ぎはこの混乱の中を逃げ延びたのだった。

戦いが終り、マスター・フィストーはステーションでファー議員と会った。フィストーはローディアンの議員に、この見捨てられたステーションは分離主義勢力の基地ではなく、ロボニーノの隠れ家になっていたと説明する。環境問題は賞金稼ぎの改良型バトル・ドロイドから発せられた死のシグナルによって偶発的に引き起こされた現象だったのだ。ファーはこの環境破壊が事故だったことに驚くが、ジェダイは自然界では良くあることだと告げる。そして2人が会話を終えると沼の中からクワゼル・モーが姿を現し、ロボニーノを吐き出した。その後、この哀れな賞金稼ぎは共和国の刑務所へと送られたのである。

その後の議員活動

議員たちの一団とオビ=ワン・ケノービと共に<コロネット>に搭乗したオナコンダ・ファー

その後、ファーはコルサントへ戻った。パドメ・アミダラ議員スキピオラッシュ・クローヴィス議員の裏切りを調査しようとしていたとき、同僚議員のキン・ロブと共に元老院議員食堂で食事をしているファーの姿が目撃されている。また、デス・ウォッチのテロ事件の際にも、ファーはマンダロアを訪問した元老院代表団の1人として名を連ねていた。マンダロリアンサティーン・クライズ公爵がマンダロアの中立の立場を元老院に嘆願するためにコルサントへ向う決心をしたときも、ファーは彼女の豪華ヨット<コロネット>に同乗している。彼は2人のジェダイオビ=ワン・ケノービアナキン・スカイウォーカーに守られながら、仲間の議員、オーン・フリー・ターキン・ロブタル・メリクらと共に<コロネット>での豪勢な旅を楽しんだのだった。その後、この豪華船はデス・ウォッチによるクライズ公爵暗殺計画によってアサシン・プローブの攻撃に晒されるが、議員たちは全員無事だった。この攻撃の後、ケノービは議員たちの中にデス・ウォッチのスパイがいると推理し、彼らを調査する。そしてメリク議員が裏切り者であることが暴かれ、彼が逃走を試みた際に、ファーの服にプローブ・キラーが着地した。だがファーが負傷する前にケノービによってドロイドは破壊され、メリクもスカイウォーカーによって殺害される。ファー、ロブ、ター、クライズの各議員は、誰一人として怪我をすることなく旅を終えたのだった。

デュロ事件での失脚

ヤヴィンの戦いの20年前、独立星系連合最高司令官グリーヴァス将軍惑星デュロ攻撃し、1週間におよぶ激戦の末、決定的な勝利によってこの惑星を奪取した。その後、元老院情報局のエージェント、イングルメン・バレズの調査によって、イセニーズロネット・コーア議員がデュロの防衛にあたっていた3隻のヴェネター級スター・デストロイヤーローディアへ移動させ、そこでこれらの船が調整中の巡航艦として扱われていたことが明らかとなった。さらにバレズは、ファー議員がスター・デストロイヤーの移動に関してコーア議員を買収していたという事実を発見する。この事件によって両議員は忠誠派委員会から除名されることになった。ファーは元老院議員を辞職してローディアへ帰還し、自らの政治生命を絶ったのである。

暗殺

オナコンダ・ファーの死

パドメ・アミダラ議員分離主義勢力ミーナ・ボンテリ議員と面会し、分離主義元老院が和平法案を可決したという知らせが届いた後、ファーは金融規制緩和法案を否決するべきだという意見書を提出した。ファーはパドメ・アミダラ、ベイル・オーガナの両議員と共に、クローン・トルーパーの生産を減少させ、やがては停止させるという運動を開始したのである。だが、ハリー・バートーニ議員が500万体のクローン・トルーパーを生産するための資金を調達する法案を提案した。ファーとその同調者たちはこれに激しく反発し、オーガナが議会で反対演説を行う準備に着手する。3人は彼の演説によって、未だ態度を決めかねている議員たちの多くが法案への反対に同調するはずだと考えたのだ。ファーとアミダラはクオレンクリストー議員のアパートを訪れ、彼に反対派への参加を呼び掛けた。しかし演説の前に、ファー、アミダラ、オーガナは、賞金稼ぎロボニーノチャタ・ヒョーキによって個々に襲撃を受けてしまう。3人ともこの襲撃を生き延びはしたが、オナコンダとアミダラは負傷し、オーガナは重傷を負ってしまった。彼は演説を断念し、代わりにアミダラが情熱な演説によって法案を否決へと近づけることになる。そしてパドメの演説後、ファーは彼女へのねぎらいの言葉を自分に言い聞かせたのだった。

その後もファーは、彼が法案に反対することを望まない分離主義勢力によって雇われた暴漢たちからの襲撃を受けた。しかし彼の決意は変わらず、彼はアミダラと共に元老院への説得を続けていた。そして議会が採決を待つだけとなったとき、ファーと他の議員たちは否決を確信して祝宴を行った。だが、ファーは補佐のロロ・パーズによって殺害されてしまう。彼女はローディアを戦争に巻き込んだことでファーを憎んでおり、復讐を果たしたのである。室内にいた全員が衝撃を受けるなか、ファーはパーズが酒に混入していた毒によって苦しみだし、ほぼ瞬時にして息絶えたのだった。その後、多数の議員、友人たち、ジェダイ評議会のメンバー、そしてパルパティーン最高議長の参列のもと、ファーの葬儀が行われ、彼の遺体は故郷ローディアへと送られた。シルードは弔辞の中で、オナコンダ・ファーは過ちを犯した男だったが、決して信念を曲げず、常に心の中で人々の欲求に基づいた行動をとっていたと語っている。そして葬儀の後、コルサント保安部隊による捜査が行われ、アミダラによってパーズの犯行が明らかにさると、彼女は警察へと引き渡されたのだった。

人物と特徴

オナコンダ・ファーは銀河共和国フィニーズ・ヴァローラム最高議長の強力な支持者だったが、パルパティーンに対しては批判の声を荒げていた。ファーはパルパティーンの分離主義危機への取り組みが、彼自身の権力強化のための政治的野心に従っているだけだと信じていたのである。また、ファー議員は増大する分離主義勢力の脅威に対抗するためには強い共和国の軍隊が必要不可欠であると考え、軍隊設立法案を強く推進したのだった。

また、ファー議員はローディアに対する愛国心が極めて強く、故郷を守り、支援するためであればどんなことでもし、そのために名誉を捨てることさえ厭わなかった。彼は分離主義勢力を嫌悪していたが、連合に加わり、人々に与える食料と物資を手に入れるために長年の友人であるパドメ・アミダラさえも差し出したのだ。だがアミダラが処刑されると知ったとき、彼は分離主義勢力と手を組んだことが間違いであることに気づいたのである。また、彼はローディアの安全を得るために他の議員に賄賂を贈ったこともあった。さらに、賞金稼ぎキャド・ベインとその一味に脅迫されたファーは、ベインの脅しが事実であることを疑わず、彼らの要求に潔く従ったのだった。

登場エピソード

オナコンダ・ファー

外部リンク

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