<アウトライダー>
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<アウトライダー>は、傲慢な密輸業者ダッシュ・レンダーが使用し、高度に改良が加えられたYT-2400軽貨物船である。レンダーはこの船が<ミレニアム・ファルコン>と同じように良く知られた存在だと豪語していた。
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特徴
密輸業者ダッシュ・レンダーの愛機<アウトライダー>は、高度に改造されたコレリアン・エンジニアリング社製YT-2400貨物船である。<アウトライダー>は旧式のYT-1300軽貨物船よりはるかに新しく、デザインも斬新であり、まさにダッシュのエキサイティングで危険な生活にマッチしたデザインをしていた。YT-2400型のトレードマークは多くのYTシリーズ軽貨物船に見られる円盤形であり、速く、頑丈で、無限の可能性を秘めていた。外装円盤からは、本体と並列に配置された長い円筒状のコクピット部を連結する2本の右舷連結アームが伸びており、コクピットはその円筒部分の先端に位置している。また、コクピット内部には第1脱出ポッドも備わっていた。
<アウトライダー>は改造のために多くの空間を割いたため、右舷連結アームの内部にある貨物室や乗員室は他のYTシリーズ貨物船ほど広くはない。円盤形の内部区画は貨物倉庫と航行システムが占めていたが、実際に内部の大半は改良エンジン、パワー・ジェネレーター、武器システム、密輸品の隠し場所などである。また、第2脱出ポッドはエアロックと同様に左舷の貨物区画の奥に配置されていた。
コレリアン・エンジニアリング社は、この船をより戦火が激しく危険なアウター・リム向けの「商品運搬用宇宙船」として設計した。そのため、隔壁のフレームが強化され、外装プレートも2重装備になっており、深宇宙における戦闘にも耐えられるようになっていた。YT-2400の動力コアは他のYTシリーズのほぼ2倍の出力があり、エンジンの大型化と増幅エネルギーを利用した大改造を可能にしていた。
もちろん、ダッシュ・レンダーも自分の用途に応じて<アウトライダー>の改造を行った。予備エンジンは取り外され、そこには新たに軍事仕様のコンガー社製KGディフェンダー・イオン・エンジンが3基搭載されていた。また、ハイパードライブの能率は大改造されたソロスーブ社製グリフィン/Y2TGハイパードライブ・ユニットによって、有名な<ミレニアム・ファルコン>に匹敵する出力を得ている。シールド発生装置は巨大な動力コアの外側を走るパワー・ループ・コンデンサーからエネルギー供給を受けており、武器系統はコクピットの戦闘コンピューターを通じて増幅され、連結される。それらは標準的なコレリアン型1D砲塔から手動で発射されるが、ダッシュが砲手を乗せることはほとんどなかった。一方で、背部と腹部に装備されたダイメック社製ダブル・レーザー・キャノンはコクピットからの捕捉と射撃が可能だが、その代わりに命中率は低くかった。また、コクピットの下部には2門の震盪ミサイル発射管が取り付けられており、それぞれは3発まで装填可能なマガジンを備えていた。さらに、この船には高度な(そして盗品でもある)センサー装置も搭載されており、外装には違法なセンサー妨害塗装が施されていた。この黒クローム塗装は走査範囲の狭い微弱なスキャンを吸収、または偏向させてしまうのだ。
歴史
ダッシュ・レンダーがどこで<アウトライダー>を改造するための金や時間、知識、部品を手に入れているのかを知る者は少なく、また聞こうとする者もいない。<アウトライダー>はペテン師の幻想のような存在であり、そのすべては商売上の秘密事項なのだ。入手ルートを聞かれたダッシュはいつも「非正規の方法で」とだけ答えていた。実は、この船はトゥイレックの悪党ヴァニアが、当時駆け出しの傭兵だったダッシュに贈ったものである。ヴァニアは同時にローディアンの副操縦士も与えたが、彼は<アウトライダー>の初めての任務の最初の20秒で死亡している。
レンダーはすぐにこの船を密輸船へと改造した。初期の改造の大半はバイブロス宇宙港タワー214で、レンダーとサラスタンの技師ボラボ・ヒュージャンによって行われている。
ダッシュとリーボは、ヤヴィン4からホスのエコー基地へ撤退した反乱同盟軍に不足した武器や軍需品の密輸を行う以前から、密輸仲間たちの間で有名な存在だった。ホスの戦いが開始された後も<アウトライダー>はエコー基地内に停泊しており、辛くも脱出に成功したダッシュとリーボは帝国軍の死の小艦隊の追跡を逃れるため、ホス小惑星帯へと逃げ込んだのだった。
その直後、<アウトライダー>は賞金稼ぎボバ・フェットからハン・ソロを救助しようとしていた<ミレニアム・ファルコン>と合流する。一方、ボバは<スレーヴI>の修理のため帝国領の衛星ゴールへと向かっていた。また、<アウトライダー>は第2デス・スターの設計図を運ぶ帝国軍貨物船<スプローサ>を拿捕するための戦いにも参加している。さらに、ダッシュはコルサント上空で行われたブラック・サンの首領、プリンス・シーゾーとの最後の戦いの際にもこの船を操縦していた。この戦いで<アウトライダー>は破壊され、ダッシュとリーボも死んだと思われていたが、これはタイミングと遠近法をうまく使ったトリックだった。レンダーは反乱軍としての行動はこれで終わりだと考え、姿を消したのである。その後のダッシュと<アウトライダー>の行方は誰にも知られていない。