ローディア
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ローディアは、アウター・リムのタイリアス星系に位置する工業惑星である。この惑星はローディアンの故郷であり、数多くの賞金稼ぎを輩出している。
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地勢
ローディアは、深い熱帯ジャングルと不規則な都市や工業地帯に覆われた高温多湿の惑星である。この惑星の地表の大半は海洋であり、最北端と最南端の2つの極地がある。よく知られた海洋はウェッサ海であり、そこにはアンイェットゥ諸島がある。
ローディアンたちは運河の上に都市を築き上げ、すべての住居を包み込む環境シールドやバブル・ドームでそれらを保護していた。このシールドやドームは惑星特有の高温からも都市を保護していたが、乗り物の出入りは可能となっていた。
この惑星の2つの大都市、イクウェーター・シティとイスカユマは、ローディアの歴史の異なる時代においてそれぞれの首都だった。かつての首都はイクウェーター・シティだったが、ナヴィック・ザ・レッドが武力によって惑星を支配した後、彼らの氏族の土地だったイスカユマに首都を移したのである。また、主要な大陸として、エンチーコとベチュウの2つが知られている。
かつてローディアのジャングルは様々な野生動物や植物の宝庫だった。だが、テクノロジーの発展と人口の増加によって、数千年の間にその多くが絶滅、あるいはその危機に晒されるようになってしまった。ローディアン・カースタッグ、ネウーンゴール、ジェストなど、かつてはローディア固有の捕食動物も多く存在した。だが、ジャングルは農業用途に適さないため、ローディアンたちは自分たちと社会の維持のために狩猟を余儀なくされたのである。
歴史
ローディアンはこの惑星に起源を持つハンターである。ジャングルに覆われたローディアは農業に極めて不向きであり、ローディアンたちは食料をめぐって凶暴な肉食獣との生存競争を強いられていた。これらの肉食獣のなかでも、ジェストのようにローディアの村から完全に姿を消してしまった種も存在する。ローディアンたちは生き残るための狡猾な狩猟法を編み出し、ついに狩猟は彼らの文化の中心的存在となった。やがて、他の肉食獣たちも惑星からほぼ絶滅させると、彼らは様々な戦争や闘技大会で互いに狩りあうようになった。こうして、ローディアの文化は暴力と死に取り付かれていったのである。
ローディアの社会とテクノロジーが発達するにつれ、惑星全体が少数の大きな力を持つ氏族によって支配されるようになった。小規模な氏族は近隣の大規模な氏族によって次々と殺戮され、あるいは奴隷化されていったのである。そして最大の力を持つソアメイ氏族のリーダーは、ついに自らを「インタシリンナ」、すなわちローディアンのグランド・プロテクターであると宣言した。それ以来、ローディアンの歴史の中でグランド・プロテクターの称号は権威と権力の移動に伴って氏族から氏族へと移動していくことになる。ときには独裁者としてローディア全体を支配したグランド・プロテクターもいれば、一方で有力な1、2つの氏族を支配しただけの者もいた。
銀河共和国の最初の偵察員がローディアに到着したとき、原住民のローディアンたちは彼らの偵察船を破壊し、原始的な槍、短剣、吹き矢だけを使って人間たちを殺害すると、その死体を沼にばら撒いた。共和国の偵察員たちは無慈悲に狩られたが、その後、聡明なグランド・プロテクターは銀河社会との接触にも利点があると悟り、狩猟を中止する新しい法を施行したのである。このグランド・プロテクターは、ローディアでの狩猟や闘技大会で力を示した最高のハンターに、賞金稼ぎ、傭兵、奴隷商人などとして働くため惑星を離れる許可を与えた。グランド・プロテクターのハンター・ギルド、ゴア=アトゥも最高のハンターのための年間アワード(アティアン)を設立し、「最高の一撃」、「最長の追跡」、「最大の捕獲」などのカテゴリを設けたのだった。
また、ローディアンは演劇の分野でも有名である。ローディアン・シアターは、グランド・プロテクター・ハリドー・キャヴィラによってローディアンの攻撃性を和らげるために促進された単純なステージ・ファイトのシリーズとして始められたものだった。しかし回を重ねるごとに、刺激的だが暴力的でもある演劇の伝統へと発展していったのである。狩猟ほどの名誉が与えられることはなかったが、各氏族は氏族の伝統を演じる俳優たちの一団を少なくとも一組は保持していた。俳優たちは故郷での政治的な力を求めることを禁止されていたが、同時に演劇は意見の対立を収束させる方法として受け入れられるようになったのである。
もちろん外界に出たローディアンたちのすべてが賞金稼ぎや役者だったわけではない。氏族間抗争から逃れ、避難所を求めてローディアを不法に離れた難民たちもいた。不法難民や外界で生まれたその子孫たちは銀河系を自由に旅し、平和的な商人や技術者から武器商人、犯罪者の取り巻きまで、様々な職業に就いていた。ローディア当局は外界で生まれたローディアンたちを他国の銀河市民であるかのように扱い、一般に不法難民はローディアへ帰還することさえ許されなかった(しかし、戸籍文書を偽造したり、外界で生まれたことを正当化する文書を使う者たちも存在した)。また、クローン大戦当時のオナコンダ・ファー議員やパルパティーン最高議長の補佐だったダー・ウォックなど、ローディアンの政治家たちはコルサントに滞在していることが多かった。
かつてグレート・シス大戦とマンダロリアン大戦という2つの戦争の間、ローディアは中立を維持していたが、ジェダイ内乱の際にはこの全面戦争に巻き込まれてしまった。この惑星が銀河共和国で最大の偵察員および探検家の供給源であると考えたシスの部隊が、スター・フォージ艦隊の巨大な火力を使ってローディアを滅ぼそうとしたのである。しかし、この計画はジェダイによって阻止され、共和国艦隊に救援シグナルが発せられたのだった。ローディアの戦いはジェダイ内乱における重要な戦闘の1つである。共和国がシス艦隊を撃退した後、ローディアは公式に共和国側に立ってこの戦争に参加したが、一部のローディアンには傭兵としてシスや他の勢力のために働いている者たちもいた。そして銀河大戦が終結すると、ローディアは不平等なコルサント協定のもと、シス帝国へと統合されたのである。これは苦渋に満ちた行為であると受け止められ、ローディアのマリーシュ大使はこれを共和国による裏切りであるとして激怒したのだった。
銀河共和国の末期、ローディアは銀河元老院にオナコンダ・ファーを送り込んでいた。ファー議員は後に分離主義危機が悪化したとき、忠誠派委員会のメンバーにも任命されている。しかしクローン大戦が勃発すると、ファーはロネット・コーア議員を買収し、デュロへ派遣されるはずだった艦隊をイセノとローディアへ差し向けてしまう。結果的に分離主義勢力はダージの槍作戦でデュロを陥落させることに成功し、ファーは議員辞職を強いられたのだった。さらに彼はパドメ・アミダラ議員を裏切り、彼女をローディアへ誘い出して通商連合のヌート・ガンレイ総督へ差し出そうとした。だが、ファーは最終的にアミダラの説得に応じて共和国への忠誠を取り戻し、ガンレイ総督の逮捕に貢献したのである。
銀河帝国の時代になると、ローディアンたちはチャッツァ氏族のグランド・プロテクター、ナヴィック・ザ・レッドに支配されていた。氏族間戦争で権力を増したナヴィックは外界への出稼ぎを厳しく制限し、ブラック・サンや帝国との関係を構築していったのである。ナヴィックはライバルたちを非情に迫害し、テツー氏族全体を粛清した。グリード・ジ・エルダーとその家族など、ローディアを離れていたテツーの難民さえもがチャッツァのハンターの標的にされたのだ。やがて新共和国が権力を手にすると、ナヴィックはローディアを代表する議員として新共和国元老院にも進出を果たした。だがその後、この惑星はユージャン・ヴォングによる侵略によって征服されることになる。
戦いがじわじわとコア・ワールドへ迫るなかローディアもついにユージャン・ヴォングの大艦隊によって征服され、他の多くの惑星と同様に征服者はこの惑星の住人たちを奴隷化していった。さらにこのエイリアンの侵略者はマスター・シェイパー・タウ・モローの指示のもと、捕らえたローディアンたちを恐ろしい戦闘獣へと改造した。彼はローディアンの実験体を細胞レベルにまで分解し、彼らの遺伝子コードを他の生物のものを用いて組み替えたのである。この実験によってヴァフ・ロディエックと呼ばれる、カニのような足で歩き、腕に50センチメートルほど鋭い骨の鎌を持つ無慈悲な戦闘獣が誕生した。ローディアンに固有の頭部のたてがみも、剃刀のような鋭い武器に改造された。そして惑星ローディア自体もテラフォームされ、地表全体が貨物船大の硬い花に覆われたのだった。
ローディアを脱出することができたわずかなローディアンたちは、迫害から逃れた難民となっていた。一方で他の多くはジャングルに身を隠し、ユージャン・ヴォングのパトロール隊にゲリラ攻撃を行っていたのである。そして戦争終結後、ローディアは銀河政府に復帰を果たし、銀河同盟元老院にムーグ・アルアを送り込んだのだった。だが、ユージャン・ヴォングによるテラフォーミングはローディアを銀河系で最も危険な惑星の1つへと変え、ジャングルにはそれまで知られていなかった恐ろしい猛獣が溢れていた。またダルージなどの惑星のように、ユージャン・ヴォングはローディアへも移住しており、この惑星は銀河系で最も大きなユージャン・ヴォングの居住地の1つとなったのだ。そしておよそ100年後、ローディアンたちは惑星上の新しい危険を大いに楽しみ、それまで以上に偉大なハンターとなっていた。ダース・クレイト率いるシス帝国のもと、この惑星はジェダイに掛けられた賞金を他のどこよりも多く獲得し、ダース・クレイトからの好ましい処遇を得ていたのである。