ホンドー・オナカー
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ホンドー・オナカーは、オナカー・ギャングとして知られるウィークェイの海賊団の首領である。貧しい家に生まれた彼は、子供の頃に両親によって奴隷として売られた。やがてオナカーは外界の宇宙船を奪って奴隷生活から脱出し、フローラムで海賊団を結成したのである。オナカーの海賊団はクローン大戦中にスパイス売買や身代金目的の誘拐によって大金を荒稼ぎし、最盛期を迎えたのだった。
彼らが捕らえた人質の1人には、クローン大戦で銀河共和国と戦っていた独立星系連合の国家元首、ドゥークー伯爵も含まれていた。ドゥークーに莫大な価値があると知ったオナカーは、巨額のスパイスを身代金として彼を銀河共和国に売り渡そうと考える。さらに彼はこの人質事件で2人のジェダイ、オビ＝ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーも捕らえることができたのだった。ジェダイとドゥークーは銀河元老院のジャー・ジャー・ビンクス代議員率いるクローン・トルーパー・バタリオンの支援によって脱出することができた。その後、オナカーは農耕集落への定期的な襲撃の際にフェルーシアで再びジェダイと対峙するが、ジェダイとスーギ率いる賞金稼ぎの一団によって撃退されたのだった。
クローン大戦後期になると、彼はジェダイ・オーダーからの依頼を受け、オンダロン反乱軍にミサイル・ランチャーを届ける仕事を引き受けた。その後、彼の基地はグリーヴァス将軍の襲撃によって破壊されてしまった。そしてヤヴィンの戦いの20年前、シス卿ダース・モールとその兄弟であり弟子もあるサヴァージ・オプレスが、賞金稼ぎの一団を雇うためフローラムに現れた。オナカーと彼の忠実な手下たちはジェダイ・マスター・オビ＝ワン・ケノービとアディ・ガリアの助けを得て2人の兄弟と戦い、撃退したのだった。
目次 |
経歴
初期の人生
ホンドー・オナカーは惑星スリルーアの出身である。彼の両親は貧しい詐欺師であり、ホンドーをウィークェイの神クェイの栄誉に捧げるため、奴隷として売却したのだった。だが、ホンドーは神の力を信じてはいなかった。彼は自分が奴隷として売られたのはクェイ神がそれを望んだからではなく、単に両親が貧しかったからだと考えていたのだ。やがて若きオナカーは奴隷労働から逃れ、ブーンタへ向かう船に密航したのである。
ブーンタで、彼はポーラ・ザ・ハットの給仕係りとして働いていた。そこでホンドーは、ポーラのスパイス密輸業者たちがスパイスの対価として異常な価格を要求していることに気づく。彼らはポーラの元へスパイスを運ぶたびに共和国に捕らえられていたのだ。ホンドーは主人にこの疑わしい商取引について助言をささやいた。ポーラは大喜びし、オナカーを専属の相談役に抜擢する。ポーラの信頼を得たホンドーは、スターホーク・スピーダー・バイク、WLO-5・スピーダー・タンク、その他の武器を盗み出し、他の数人の召使を連れてポーラのスキッフで逃走したのだった。その後、彼はフローラムにたどり着き、そこに基地を築いたのである。
海賊団の首領
ホンドー・オナカーは、銀河共和国と独立星系連合が争った銀河系規模の抗争、クローン大戦中に、海賊団オナカー・ギャングの首領を務めていたウィークェイである。この戦争でどちらの側にも加担しなかったオナカーと海賊たちは、惑星フローラムの基地で独立した組織を維持していたのだった。ホンドーはデゼヴラー歩兵用ヘルメットを被り、ルーニアンの貴族から盗んだコレリアン製のズボンとマントを身に着けていた。また、彼はファラーナで収集家から数機のフレアスター級アタック・シャトルとコロナ級武装フリゲートも盗んでいた。オナカーはピルフ・マクマクと名づけたコワキアン・モンキー＝リザードをペットとして飼っていた。
オナカーと彼の海賊団はアウター・リムで活動することが多く、宇宙船の積荷と乗員をさらっては身代金を要求していた。特に企業セクターやタイオン・ヘゲモニーでは、やりたい放題の状態だったのだ。オナカーは手下たちに、死体に身代金を払う者はいないため、殺しはビジネスの悪い見本だと教えていた。後に、彼はスパイス貿易に利益を見出すようになる。ホンドーには既にスパイスで儲けた経験があり、そのとき盗んだ40万クレジットに相当するスパイス・カーゴは、彼のアイデアを実現させるのに十分な資金源だったのだ。共和国と分離主義勢力がいずれもまだ彼らに注意を払っていない状況で、自分たちに過度な注意を引き付けるようなことをしなければ、オナカーの海賊団は両方の陣営から人質の身代金を受け取り、スパイスを闇市場に流すことができたのである。
分離主義運動のリーダーにしてシス卿であるドゥークー伯爵が、ソーラー・セーラーで共和国部隊との小規模な戦闘を逃れ、撃墜された後、ヴァンコアの地表に不時着した。オナカーはジェダイ・ナイト・アナキン・スカイウォーカーとオビ＝ワン・ケノービから逃れたドゥークーを発見し、彼を惑星から脱出させることと引き換えに金を要求する。ドゥークーはその申し出を受け入れ、スカイウォーカーとケノービから逃れるために金を払うと告げたのだった。ジェダイは彼をコルサントの法廷へ連行し、投獄しようとしていたのである。ドゥークーは巨万の富を持っていると主張し、対価を支払った。また、このとき彼はシス卿であることと、独立星系連合の要人であることを悟られないよう、ライトセイバーを隠していた。このことが知られれば、海賊たちは身代金のために彼を拘束しかねなかったのだ。
オナカーは伯爵をフローラムへ連れて行き、宇宙船＜レイピア・ワン＞を基地へ着陸させたのだった。
身代金
フローラムに到着する前に、オナカーはペットのピルフ・マクマクから、航行中にドゥークーのライトセイバーを取り上げるようにと助言されていた。ホンドーはそれに従い、ドゥークーからライトセイバーを没収すると、彼を囚人としたのだった。ドゥークーは交渉を試み、通信機を貸してくれれば誰かに身代金を届けさせることができると告げる。だが、ホンドーと海賊団は愚かさゆえにアウター・リムを生き延びてきたわけではなかった。ドゥークーが独立星系連合と連絡を取れば軍隊が到着し、彼らを粉砕してドゥークー連れ戻すであろうことを彼らは知っていたのである。
オナカーは伯爵を差し出す代わりに100万クレジットに相当するスパイスを渡すよう共和国に要求した。彼はこのスパイスを闇市場で競売に出し、最高額を提示した相手に売ることで莫大な利益を得ようと目論んでいたのである。共和国のパルパティーン最高議長はこの件について共和国の高官を交えてオナカーと協議し、最終的に彼の要求を受け入れたのだった。
パルパティーンは、ドゥークーが海賊たちに捕らえられていることを確認するため、ジェダイ・ナイト・オビ＝ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーをフローラムへ派遣した。基地に到着したケノービとスカイウォーカーは、囚人がドゥークー本人であることを確認する。そして彼の存在を議長に示したホンドーは、2人のジェダイを海賊たちの酒宴に招待したのだった。しかし、彼が出した酒には麻酔薬が混入されていたのである。
オナカーは2人のジェダイに麻酔薬を混入した酒を勧めるが、彼らは陰謀を察知し、他の2人の海賊とグラスを入れ替えた。これを見ていたピルフ・マクマクは通気シャフトの前に麻酔薬を置き、室内にいた全員を昏睡させてしまう。オナカーはジェダイを人質に加え、ドゥークーと同じ監房に閉じ込めた。目を覚ましたジェダイは自分たちがドゥークーと同じ監房で人質になっていることに気づいたのである。オナカーはドゥークーに2人のジェダイを加えた3倍の身代金を得るつもりだったのだ。
ドゥークーが捕らえられていることを知った共和国は、カーラス議員とジャー・ジャー・ビンクス代議員にスパイスの身代金を託し、外交護衛グループの多数のクローン・トルーパーと共に惑星フローラムへ派遣した。一方、オナカーは気づいていなかったが、彼の副官ターク・ファルソがスパイスの横領を目論んでおり、仲間のバーブ・メンティアにフレアスター級アタック・シャトルで共和国のニュー級アタック・シャトルを撃墜させたのである。
メンティアは船内にいたカーラスとクローン・パイロットの殺害に成功した。一方、この間に3人の囚人たちは脱出を試みていた。だが、オナカーは彼らが脱出に成功する前に再び捕らえ、武装した衛兵をつけて厳重に監禁したのである。ホンドーはシャトルが撃墜されたことを知らず、身代金の到着が遅いと感じていたのだった。
ファルソはメンティアがスパイスを手に入れることができたのかを気にしていたが、メンティアの答えはシャトルがドシャー平原に墜落したというものだった。ファルソは激怒し、自ら身代金を奪いに行くことを決意する。彼は数人のウィークェイたちを集め、スウープ・バイクで墜落現場へと向かった。そして彼らは船を攻撃し、中からスパイスを盗んだのである。だが生き残ったクローンたちも、フローラムに原住するスカルダーに乗ってスウープの追跡を開始した。クローン・トルーパーはファルソを除くすべてのウィークェイを倒し、スパイスを奪回する。ファルソはオナカーの元へ戻ると、陰謀を隠し、彼に共和国が身代金ではなく軍隊を連れてきたと告げたのだった。ホンドーはファルソの嘘を信用し、彼に数機のタンクの使用を許可したのである。
人質の脱出
人質たちが三度目の逃走を試みるが、オナカーはまたしても彼らを捕らえ、ドゥークーを監房に連れ戻した。そして彼はオビ＝ワンとアナキンに電撃を使った拷問を行う。
一方、ジャー・ジャー・ビンクスが交渉のためタンクの中の海賊たちと会見するが、彼はそのタンクを破壊し、海賊基地へと続くパワー・ラインに衝突してしまう。残りの2機のタンクも奪われ、クローンたちがそれに乗ってオナカーの基地へと向かったのだった。パワー・ラインが破壊されたことでホンドーの基地は停電となり、その結果、アナキン、オビ＝ワン、ドゥークーの3人は自由となっていた。ホンドーは逆に2人のジェダイによって人質に取られ、海賊たちの攻撃を思いとどまらせるための盾代わりにされてしまう。また、ドゥークーは監房の前にいた衛兵を殺し、さらにターク・ファルソとバーブ・メンティアをも殺害すると、裏切り者の2人が逃走のために用意していたフレアスター級アタック・シャトルで惑星を飛び立ったのだった。
ドゥークーが逃走したことに気づいたジェダイは、もはや海賊たちから人質を取ることは不要だと判断し、ホンドーを解放した。ジェダイに命を助けられた彼は部下たちに武器を下ろすよう命令する。オナカーはジェダイの高潔さを褒め称え、彼らが惑星を出て行く際に海賊たちが決して手を出さないことを約束したのだった。このときオビ＝ワンはホンドーに、ドゥークーがこの基地の場所を知ってしまったことを告げ、彼はジェダイのように自分が投獄されたことを決して忘れないだろうと警告したのである。
フェルーシアでの戦闘
フローラムでのドゥークー人質事件の後、オナカーは定期的に襲撃していたフェルーシアのナイシリン農場、アキラで再びオビ＝ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカーと対峙することになる。フェルーシアンの農夫たちは海賊の攻撃から身を守るためにザブラクの傭兵スーギ率いる4人の賞金稼ぎを雇い、ジェダイが彼らに協力したのだった。オナカーは傭兵たちに買収を申し出るが、スーギはその提案を拒否する。海賊はフェルーシアンに朝までに作物を準備しておくよう要求し、それが実現しなかった場合は村を発って海賊軍を再編してくると通告したのだった。
その後、ジェダイはフェルーシアンたちに自衛のための戦闘訓練を与えたが、その様子はオナカーが調査のために放った偵察員に監視されていた。しかし偵察員に気づいたスーギが仲間の1人エンボを送り込み、彼が逃走するウィークェイを惨殺したのだった。偵察員が戻ってこないことに気づいたオナカーは、自らリパルサータンクの操縦席に乗り込み、部下を連れて戦闘へと向かう。部下たちがスピーダー・バイクで村を襲撃する間、オナカーは崖の上からタンクで村を砲撃していた。彼はこの襲撃で賞金稼ぎのルーミ・パラミータを殺害し、エンボに重症を負わせたのである。
やがてスカイウォーカーが行動を起こし、崖に登ってきた。オナカーはエレクトロスタッフを振り回し、ジェダイとの交戦を強いられる。最終的にはスカイウォーカーが優勢となり、オナカーを崖の方へ蹴り飛ばすが、彼はかろうじて崖淵にしがみつき、何とか一命を取り留めていた。オナカーはスカイウォーカーに慈悲を乞い、ジェダイは彼に手を差し伸べる。だがオナカーは素早く裏切りに転じ、スカイウォーカーを押しやって彼にリパルサータンクのタレットを向けるが、スカイウォーカーは崖が吹き飛ぶ前にすかさずジャンプしてその場から離れたのだった。オナカーはこれ以上の戦いは得るものに見合わないと言い捨て、この隙に惑星から撤退したのである。
フローラムに戻って
フローラムに帰還した後、ホンドーのかつての恋人だったオーラ・シングが、若きボバ・フェットとキャスタスを連れて彼を訪れた。オーラは彼にメイス・ウィンドゥが到着した場合、彼を捕らえる仕事を手伝って欲しいと言う。だがオナカーはジェダイとは関わりたくないと告げ、それを断るのだった。その後、キャスタスがシングによって射殺され、やがてこの事件から賞金稼ぎたちがフローラムにいることを知ったプロ・クーンとアソーカ・タノがフローラムを訪れることになる。オナカーはジェダイを歓迎し、オーラとボバがバーで待っていることを伝えた。ジェダイがバーに入ると、オーラはエアスピーダーを奪って逃走するが、アソーカも別のスピーダーを奪って彼女を追跡する。一方、ボバと共にバーを出たプロ・クーンはホンドーに、賞金稼ぎたちが捕らえているショーン・キリアン提督を含めた人質の居場所を告げるようフェットの説得を依頼した。オナカーは彼の父ジャンゴもそれを望んでいるはずだと告げ、ボバを説得する。若きクローンはマスター・プロに、速やかに彼が必要とするすべての情報を提供した。その後、ボスクとボバは拘束されたが、タノはオーラの乗る＜スレーヴI＞を追い、翼を切断する。その結果、船は失速し、やや離れた場所に墜落したのだった。その直後にはオナカーが墜落現場を調査し、瓦礫からオーラを引き出すと、ボバの＜スレーヴI＞を要求した。古い宇宙船コレクターである彼は、このファイヤスプレイ31級を緑色に塗装しなおしたのだった。
フローラムの戦い
キャド・ベインのギャング団の一員であるウィークェイの賞金稼ぎシャハン・アラマは、コルサントで起こった元老院人質事件の実行犯の1人であるため、共和国の捜索から身を隠さなければならなかった。彼はフレアスター級アタック・シャトルでアウター・リムへ向かうが、分離主義勢力のミューニフィセント級スター・フリゲートに発見されてしまう。ニモイディアンの艦長が彼の船をホンドー・オナカーの海賊団のものと同一の船だと認識したのだ。彼はドゥークー伯爵が海賊団に誘拐されたことを知っており、アラマをそのメンバーの1人だと誤解する。艦長はドゥークーの復讐のため、アラマの船への攻撃を命令したのだった。そして、アラマはフリゲート艦からの攻撃を回避するため、フローラムの地表へと向かったのである。
一方、ジェダイ将軍アイラ・セキュラ指揮下の共和国機動部隊も、アクラメーターI級アサルト・シップでこのエリアを偵察していた。クローン・コマンダー・ブライがアラマの未確認の船を発見したとセキュラに報告する。彼女はLAAT/iガンシップを発進させ、惑星の偵察を通じてさらに情報を集めるよう命じたのだった。ブライはクローン・トルーパー分隊を引き連れてガンシップに搭乗し、他の数機のガンシップと共にフローラムの地表へと向かった。そしてアラマ、共和国、分離主義勢力の三つ巴の戦いのなか、アラマはブライのガンシップによって撃墜され、フローラムに不時着したのだった。その後、アラマはホンドー・オナカーと出会い、彼に助けを求める。オナカーは彼を歓迎するが、その裏では何者かが彼を探しているはずだと気づいており、これは金になると判断していたのだった。
オンダロンの救援
ヤヴィンの戦いのおよそ20年前、アナキン・スカイウォーカーがフローラムのオナカーのもとを訪ね、独立星系連合の支配に苦しむオンダロンへの武器の密輸を依頼した。オナカーはこれを引き受け、彼のヨット＜フォーチュン・アンド・グローリィ＞でスティーラ・ガーレラ率いるオンダロン反乱軍にミサイル・ランチャーを運んだのだった。だが、彼は反乱軍に武器を渡した直後にBXシリーズ・ドロイド・コマンドーの襲撃に遭い、早々と引き上げてしまう。しかし、彼の仕事は反乱軍の勝利と連合軍の撤退に少なからず貢献したのだった。
第2次フローラムの戦い
オンダロンの救援からしばらくの後、オナカーと海賊団は星系付近を航行していたジェダイ・トレーニング・クルーザー＜クルーシブル＞を拿捕した。この船はイラムを発った直後であり、中にはアソーカ・タノとR2-D2、ペトロ、グンジ、カトゥーニ、ギャノーディ、ビフ、ザットの6人のジェダイ・イニシエイトたち、そしてアーキテクト・ドロイドのヒューヤングが乗っていたのである。ホンドーはたった1つでも莫大な富を築けるという、イニシエイトたちの希少なライトセイバー・クリスタルを狙っていたのだ。ジェダイの船に乗り込み、船内を捜索した海賊たちはイニシエイトたちを発見するが、彼らは海賊たちのいた場所を船から切り離すことで危機を脱することに成功した。しかし、この騒動の間にアソーカが海賊たちのフレアスター級アタック・シャトルに吸い込まれてしまい、ホンドーは彼女を人質としたのだった。
その後、ホンドーと部下たちはフローラムの地上にある基地へ戻った。そしてその夜、彼らはホンドーの昔馴染みのダグ、プレイゴーが主催する放浪のサーカス団の公演を楽しみに待っていた。やがてサーカスが開始され、海賊たちがショーを楽しんでいると、ホンドーがパフォーマーの1人からサーカス・ショーに参加するよう誘われる。彼は喜んで引き受け、空中に足を踏み出すが、そのまま地面に落下してしまった。この若いパフォーマーたちは、アソーカを救出にやって来たジェダイ・イニシエイトたちだったのだ。ホンドーは泥酔状態のため状況がよく理解できていなかったが、他の海賊たちは彼らを激しく追跡したのである。
この追跡の最中、グリーヴァス将軍と分離主義勢力のドロイド軍が星系での勝利の後、海賊たちから惑星を奪うため彼らの基地を攻撃していた。ホンドーはホロコミュニケーターを介してドゥークー伯爵と対面し、この侵略はかつて囚人にされたときの報復であると聞かされる。彼は監房の中で拘束され、その間にドロイドたちが海賊団の車両や船を破壊していったのだった。
一方、他の海賊たちはアソーカとイニシエイトたちを再度捕まえていた。だが、侵略が行われていることを知った彼らは、ホンドーを救出し、多数の宇宙船が格納された秘密のハンガーへ向かうため、手を組むことになる。救出されたホンドーは、子供たちを戦いに巻き込むことに躊躇いを見せるが、アソーカは昨夜彼らと戦ったことを忘れたのかと言い、奇妙な目を向けた。彼の返事が真に思いやりから出たものなのか、あるいは単にその場の雰囲気から出たものなのかは謎のままである。
その後、一行は戦いを切り抜けて基地を脱出し、ドロイドが追跡するなか、タンクと数台のスピーダー・バイクでホンドーの秘密ハンガーへと向かった。道のりは迷宮のように入り組んだ渓谷になっており、タンクに乗ったアソーカ、ヒューヤング、R2-D2、ペトロ、グンジ、ビフ、ザットは、他の仲間たちと離れ離れになってしまう。そしてドロイドも渓谷の出口ですぐにタンクに追いつき、ジェダイはグリーヴァスとドロイドとの最後の決戦を強いられたのだった。だが幸運にも、間一髪のタイミングで＜スレーヴI＞に乗ったホンドーが現れ、無事に付近を航行していた共和国クルーザーまで逃げることができたのである。
ジェダイ将軍オビ＝ワン・ケノービに子供たちの救助に対する報酬を要求した後、オナカーはジェダイたちに別れを告げ、カトゥーニにウインクを贈った。彼女はホンドーに、ジェダイがライトセイバーを組み立てる様子を見せるという貴重な機会を与えていたのである。彼はそれを金では買えない体験だったと考えていた。また、惑星からの逃走中に他の仲間を助けるため戻るべきだとホンドーを説得したのも彼女だったのである。
ナイトブラザーの襲撃
ヤヴィンの戦いの20年前、復活したダース・モールとその弟サヴァージ・オプレスがフローラムのオナカーの基地を訪れた。このときモールはオナカーの部下の船長2人を買収し、首領への裏切りを強要していたのである。一方、モールとオプレスを追って銀河中を捜索していた2人のジェダイ・マスター、オビ＝ワン・ケノービとアディ・ガリアも、シスとの対決のためフローラムに到着した。だが、この対決によってマスター・ガリアが命を落としてしまう。そして、サヴァージ・オプレスによってガリアが殺害された後、ケノービとオナカーはモールとオプレスを倒すため、短期間の同盟を結ぶことになった。ケノービがライトセイバーで2人のシス卿と対決する間に、オナカーは裏切り者の部下たちの忠誠を取り戻すと、モールの貨物船への襲撃を計画したのだった。この戦いの中で、オナカーの部下の1人が上空へと逃走するモールとオプレスの船を撃墜することに成功した。その直後にホンドーたちは墜落現場へと向かい、貨物船のパーツや積み荷を略奪したのである。モールとオプレスの死体はどこにも見つからなかったが、ホンドーは墜落の際に燃え尽きてしまったのだろうと考えていた。だが、ケノービは正しい推測を行い、兄弟が墜落の前に辛うじて脱出したと結論づけたのだった。
人物と特徴
道徳心こそ欠けていたが、ホンドー・オナカーは（少なくとも海賊としては）漠然としつつも一貫した名誉の信念を重んじていた。海賊団の首領であったにもかかわらず、オナカーが拷問を行うのは最後の手段だったのだ。オナカー曰く、彼は母親から名誉と多くの英知を学んだといい、彼女の言葉を引用したこともあった。アナキン・スカイウォーカーやオビ＝ワン・ケノービと最初に出会ったとき以来、彼はジェダイの戦闘能力とその道義心に健全な尊敬を抱くようになり、彼らと対決しなければならない状況でさえも、できるだけ関わりたくないと思うようになったのだった。
また、ホンドーにはアンティーク趣味があり、いつもデザヴラー歩兵用ヘルメットを被っていた。旧式のフレアスター級アタック・シャトルのコレクションやコロナ級武装フリゲートも彼の自慢の品々だった。 彼は共和国クレジットによる直接の支払いに深い疑いを抱いており、自分の言い値で売ることでより大きな利益を生み出せる品物での支払いを好んだ。
オナカーは彼自身が有能な策謀家にして指導者であり、彼とその手下たちは努力相応の成功を収めていた。フェルーシアでの小競り合いの際にも、ホンドーは強力なジェダイ・ナイトであるアナキン・スカイウォーカーを払いのけるために、勝利することこそできなかったが、エレクトロスタッフを巧みに使って見せたのだった。
オナカーはジャンゴ・フェットのかつての友人でもあり、彼のことを深く尊敬してた。彼はボバ・フェットに、自分たちが友人同士だったこと、そしてジャンゴが息子の失敗を深く悲しんでいるだろうことを語っている。また、彼はオーラ・シングとも一時的な関係を持っていた。オーラがジェダイと対決するためフローラムを訪れたとき、彼は彼女に隠れ家を使わせたが、自分や手下が手を貸すことは拒否し、この抗争における中立を宣言したのである。だが中立を守りつつも、彼はジェダイ・マスター・プロ・クーンにオーラの罠について警告し、部下たちが賞金稼ぎを追うアソーカ・タノを撃つことも妨げたのだった。
